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【BenQ ZOWIE XL2546 DyAc 24.5インチ レビュー】最高峰の240Hz駆動ゲーミングモニターを2カ月使ってみたのでレビューします!

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どうも、あぎとろです!

今回はBenQ ZOWIEから2017年9月15日に発売されてから多くのFPSプレイヤーをその機能性と品質で虜にしてきた「BenQ ZOWIE XL2546 DyAc 24.5インチ e-Sports ゲーミングモニター」をレビューしていきたいと思います。

BenQ ZOWIE XL2546について

注目はDyAc

ZOWIEの240Hzラインナップのフラッグシップモデルで、BenQ ZOWIE独自のDynamic Accuracy(DyAc)技術を搭載しています。DyAc以外にも、S-Switch・アイシールド・Black eQualizer・Color Vibranceなど、ゲームを有利に進める為に必要となる重要な機能のほとんどが付属しています。

また、競技シーンでも多く採用されており、CS:GO Faceit Major London 2018、PUBG Asia Invitational 2019、eXTREMESLAND CS:GO Asia Open、PUBG Japan Series 2019 season2など、多くのトーナメントタイトルで公式モニターとして採用された実績があります。

特徴

DyAcとは簡単に言えば激しく動くゲーム画面を見る時に感じるブレを低減する技術です。より敵が明瞭に捉えやすくなります。

仕様

BenQ ゲーミングモニター ディスプレイ ZOWIE XL2546 24.5インチ/フルHD/DisplayPort,HDMI,DVI-DL搭載/240Hz/1ms/DyAc技術搭載/FPS向き

製品名

XL2546

メーカー BenQ ZOWIE
画面サイズ 24.5インチ
解像度 1980 x 1080
表示サイズ(mm) 543.744 x 302.616
画素ピッチ(mm) 0.28
輝度 320
コントラスト比 1000:1
DCR(Dynamic Contrast Ratio) 1200万:1
パネル TN
応答速度 1ms(GtG)
入出力端子 DVI-DLx1/HDMI1.4x1/HDMI2.0x1/DPx1/ヘッドフォンジャック/マイクジャックx1
USB Downstreamx3/Upstreamx1
電源 内臓
消費電力 55W
サイズ/本体重量/総重量 525.43mmx569.94mmx226.04mm(WxHxD)/7.5kg/11.3kg
スタンド/マウント規格 VESAマウント 100x100mm
ピボット 90°
スウィーベル 左/右 45°/45°
ティルト角度 -5° ~ 20°
高さ調節機能 140mm
保証期間 3年間(パネル、ライトは1年保証)
価格(2020年2月7日Amazon出品価格) 58,129円

 

BenQ ZOWIE XL2546を見ていく

外箱

▼外箱はこんな感じです。

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内容物を確認する

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  1. モニター本体
  2. 取扱説明書、保証書、ドライバーCD
  3. S-Switch
  4. アイシールド
  5. DisplayPortケーブル(約1.8m)
  6. USBケーブル(約1.8m)
  7. 電源ケーブル(約1.8m)
  8. 液晶ディスプレイカバーシート

※5〜8は写真撮り忘れです。すみません。

 

▼S-Switchはこんな感じです。

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▼端子はこんな感じです。

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▼アイシールドの全体はこんな感じです。

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▼とりつける面にはラバーが配置されていて、モニターが傷つかないように配慮されています。また、ねじはアイシールドと分けて管理する必要がないように外れないようになっており、取り付け・取り外しが容易になっています。

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モニターを詳しく見てみる

▼モニター背面はこんな感じです。一部の表面はザラっとしているのですが、光沢があるので、天井の蛍光灯とカーテンが映り込んでしまいました。

マウント規格はVESAなので一般的なモニターアームが使用可能です。

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▼端子を確認していきます。左端にある電源コネクタは除いてあります。

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  1.  USB3.1 Gen1(USB3.0) Type-B
  2. DisplayPort
  3. HDMI2.0
  4. HDMI1.4
  5. DVI-DL
  6. S-Switch接続端子
  7. マイクジャック

▼モニター左側面の端子を確認します。

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  1. ヘッドフォンフック
  2. USB3.0
  3. USB3.0
  4. ヘッドフォンジャック
  5. マイクジャック

▼モニター右下隅には電源ボタンと操作用物理ボタンが配置されています。

ベゼルデザインはマッドかつ外側に開いているため液晶光を反射せず、ゲームへの集中を阻害しないようにデザインされています。

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▼モニタースタンドです。

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▼高さ、チルト、スィーベルの調節部分には目盛りや数値が記載されていて、自分が設定した角度を数値で覚えておける。

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▼画面左側面にあるヘッドフォンフックを引き出して実際に使用するとこんな感じです。案外便利で良く使ってます。

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▼実際にモニターの高さは140mm調節可能です。

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▼チルトは-5°〜20°間で調節可能です。

 

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▼スィーベルは左右ともに45°間で調節可能です。

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※ピボット機能(画面を中心を軸に横に立てる機能)の画像は取り忘れてしまいました。

僕の普段の使用風景

▼ちなみに僕は普段モニターアームで運用しているのでスタンドは使用してません。やっぱりモニターアームがあるほうがレイアウトも使い勝手も良いです。

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 ▼実際にモニターアームに戻してゲームしてるときはこんな感じです。

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機能を見ていく

Dynamic Accuracy(DyAc)

DyAcはZOWIE独自の技術で、激しい動きの時にブレを低減する効果があります。FPSやMOBA等の展開の早いゲームで効果を発揮します。

仕組みとしてはフレーム間に黒を挟んで、フレームレートの枠を超えて滑らかな画面表示が得られるというものです。

240Hzで駆動するだけでなくて、その一枚一枚の表示の間に黒の画面を挟み込んでいるってことは実質1秒間に480回表示してるんですけど、凄くないですか?

加えて、この機能のいい所はフレームレートが低くても確実に効果が得られる点です。PS4等では最大60Hz表示になるのですが、その場合でも効果を得られます。

240Hzリフレッシュレート&応答速度1ms

DisplayPort接続時は240Hz、HDMI2.0とDVI-DL接続時は144hz、HDMI1.4接続時は120Hzとなるので、240Hzの恩恵を受けるならば必ずDisplayPortに接続する必要があります。

応答速度1msはディスプレイ内項目のAMAをオンにした場合に適応されるのでゲームで使用するプロファイルには忘れないように設定しておきましょう。

Black eQualizer

暗い所にいる敵を視認しやすくする機能です。機能を強くすると画面が白くなります。必要に応じて調節する必要あり。室内が暗すぎるゲーム等で役立ちます。

Color Vibrance

「NVIDIAコントロール」の「デスクトップカラー設定の調整」から調節できる「デジタル バイブランス」とほとんど同じ機能です。PUBG等の索敵が重要なゲームで重宝される機能です。

NVIDIAコントロールで設定できるならいらないなと思うかもしれませんが、モニター側の機能で設定することにより、ゲームごとに有効な値に変更したり、普段使いではカラーバランスを戻したい場合、プロファイルごとに保存・切り替え出来るので非常に便利な機能です。

ブルーライト軽減

ブルーライトを減らし、目に良い表示になります。数値を上げれば上げる程、画面が黄色掛かった表示になるので上げすぎ注意です。日常使いで活躍する設定項目です。

インスタントモード

マウスの動きとディスプレイ間における入力処理のラグを縮小することで、応答性を向上させるモード。オンにすると映像の表示遅延を減らすことが出来る。FPSなどをプレイする上では非常に重要な設定項目です。

AMA(Advanced Motion Accelerator)

応答速度1msを実現するためにはオンにしなければならない。残像感が減少します。視認性に大きく関わる要素の一つです。

Flicker-free

DyAcをオフにしていると機能します。画面のちらつきを防ぎ眼への負担を抑えてくれるらしいです。

実際にゲームや日常使いで使ってみた感想

おおまかなPCスペック

CPU:Intel Core i9-9900K

GPU:RTX2080ti 

RAM:32GB

ストレージ:SSD1T×2

240Hz+DyAc+AMAの合わせ技はすごい

ハイスペックPCでも、ApexLegendsやPUBGで240Hzものリフレッシュレートを常に維持するのは不可能だと感じました。そういう意味では常に最大の恩恵を受け続けるのは難しいのかもしれません。ですが、DyAcやAMAを併用することによって画像の残像感を最低限に出来るのがXL2546の強みだと思いました。

エイムの良し悪しの80%は敵を視認する能力です。例えば、敵を発見して照準を合わせる動作も、最初に敵を発見出来なければそのぶん速度が落ちることになります。そして、射撃開始後のリコイルによってブレる照準が動く敵に合っているかどうかを視認し続けなければなりません。特にApexLegends等のKTT(Kill to Time)の長いゲームではとても重要です。

実際に、僕が低スペックのPCで40fps出るか出ないかの環境でプレイしていたのですが、左右に弾丸を交わす動作をする敵の動きが飛んで見えてました。また、それに合わせようとする自分の視点移動でも画面がブレるのでもう滅茶苦茶です。

 それからハイスペックPCとXL2546を購入し、PC版に復帰してからはヘタクソなりにめちゃくちゃ楽しめています。全然楽しさが違います。もし、240Hz付近を安定させることが難しいのならば、このモニターと同じくDyAcの搭載された144Hzモニターを選択するのも良いでしょう。

ゲームや用途によってはその他の機能も活躍

Black eQualizer

前述のとおりです。ゲームによってレベルを調節してやる必要有りです。

スタンドの使い勝手

普段はスタンドを使用していないと言いましたが、実際に組み立てて試しに動かしてみたりとかしてみると、運用に関して問題はないと感じました。動作もスムーズで角度や位置も覚えやすい造りになっているので、FPSのプレイ時に決まったポジションでプレイしつつも、普段使いでは気軽にポジションを変えられます。

初期設定では使い辛い

まず、初期状態の色味が少し白っぽいので、初めにColor Vibranceの調整しました。さらにガンマレベルを上げて輝度を下げてあげると随分とマシになるはずです。

240Hz駆動モニター自体が導入までのハードルが高い

最初にも書いたようにプレイしたいゲームで240fps。最低でも200fps前後で安定させる必要があります。その為に、ゲームによっては超ハイスペックPCを要求される場合もあります。

価格が高い

他の安価な240Hzゲーミングモニターと比較するとかなり高額なモニターであることは間違いないです。

まとめ

導入のハードルは高いが得られるものは大きいです。ぜひ240Hz+DyAcを体験してほしいです。ご自身の環境で厳しそうならば144Hzでその他機能がほぼ同じのXL2430を選ぶと良いでしょう。

自論なのですが、PCにとってモニターとは唯一出力結果を確認できるデバイスです。そして、出力結果をより良く得ることが最も効率が良いと考えています。なので、出力デバイスには入力デバイス以上に自分のできる限り妥協しないことお勧めします。

 

今回は「BenQ ZOWIE XL2546 DyAc 24.5インチ e-Sports ゲーミングモニター」をレビューしてきました。ここまで読んでくださってありがとうございます。良ければSNSでの拡散等よろしくお願いいたします。

 

▼今回レビューしたXL2546

 ▼モニター購入するならモニターアームもおすすめ(エルゴトロンがおすすめ)