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【ROCCAT KONE PURE ULTRA レビュー】強力なグリップの表面コーティングが魅力。ROCCATが贈る傑作軽量65gのゲーミングマウス

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どうも、あぎとろです。

今回はROCCATから2019年11月15日より発売されている軽量ゲーミングマウス「ROCCAT KONE PURE ULTRA」のレビューをしていきたいと思います。

ROCCAT KONE PURE ULTRAについて

ROCCAT KONE PURE ULTRAはつかみ&つまみ持ち(手が小さければかぶせも)プレイヤーにフィットする可能性の高い軽量エルゴノミクスマウスです。見た目はシンプルながら、内部構造にハニカム構造を採用しており、極限まで軽量化されています。

特徴
  • 66g超軽量構造
  • 右手用エルゴノミクスデザイン
  • 内部構造にハニカム構造を採用
  • PixArt3389を基に改良された"ROCCAT Owl-Eyeセンサー"
  • ソフトウェア"SWARM"との連携

仕様

ROCCAT Kone Pure Ultra 超軽量エルゴノミクス ゲーミングマウス (光学式 Owl-Eye 16K, RGB, サイドボタン, 超軽量 66g) ブラック (正規保証品) ドイツデザイン&エンジニアリング ROC-11-730

製品名

ROCCAT Kone Pure Ultra

メーカー名 ROCCAT
本体デザイン 右手用・エルゴノミクス
カラー ブラック/ホワイト
ボタンの耐久性 5000万回
センサー ROCCAT Owl-Eyeセンサー(Pixart 3389の改良版)
解像度 50~16,000DPI(50きざみ)
ポーリングレート設定

125 / 250 / 500 / 1000 Hz

IPS 400
最大加速 50G
ボタン数 7(メインボタン×2、ホイールクリック、DPI変更ボタン×2、サイドボタン×2)
長さ(L)×幅(W)×高さ(H) L115mm × W70mm × H39mm
重量(ケーブル抜き) ブラック:66g / ホワイト:66.5g
ケーブル長 1.8 m
マウスソール PTFE(テフロン)
オンボードメモリ 有り
ソフトウェア 有り
ライティング

調整可能なRGB

保証 2年間(日本国内)
発売日 2019年11月15日
価格(2020年3月14日Amazon出品価格)

7,973円

KONE PURE ULTRA開封&付属品チェック

開封

▼外箱の表と裏はこんな感じです。日本代理店の2年間保証のシールが貼られています。

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▼側面はこんな感じです。

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KONE PURE ULTRAと付属品

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  1. KONE PURE ULTRA本体
  2. 取扱説明書

KONE PURE ULTRAを詳しく見てみる

外観

▼上から見るとこんな感じです。メインクリックに広いスペースが割り当てられていて、左右がくびれているので、親指と小指を配置しやすい形になっています。

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▼裏面から見るとこんな感じです。特にスイッチなどはなくセンサーとソールだけ。センサーは仕様にある通り。ソールはテフロンの普通のソールですね。(画像はソール表面にナイロンにテープが張ってあります。)

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▼前からと後ろから見たらこんな感じです。人差し指側が上がっています。指を置くスペースが大きく取られているのでとてもクリックしやすいです。小さめのマウスながら背も低く無いので、超軽量マウスでありがちな持ちにくさも無いです。お尻側の丸みがあり、掌にフィットします。

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▼左右から見たらこんな感じです。左右の親指と小指を置くスペースがくびれています。かなり大きくスペースが取られているので、フィット感は抜群です。

サイドボタンは2個です。結構高めに配置されているのでここは賛否分かれそうですね。また、サイドの間に仕切りがあるのでこれも賛否分かれそうではあります。

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▼ボタンは全てソフトウェアでインバインド可能です。設定画面は後述します。

ホイールはグラつきもなくロールとクリックの硬さも丁度良いです。その下にあるDPI変更ボタンはホイールと仕切りで分けられていない構造になっています。

サイドボタンは前述した通りです。クリック感は少し硬めかも。

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他のマウスと並べてみる

今回用意したのは左から"SteelSeries M4 RGB" "ROCCAT KONE  PURE ULTRA" "Razer DeathAdder Elite" "Logicool G PRO WL"。

エルゴノミクスデザインのマウスを集めてみました。G PRO WLは左右対称ですが無線・軽量で人気の高いマウスなので特別参加です。

▼高さを比較。M4が標準的な高さで、DAEはかなり高めです。その中でKONE PURE ULTRAは平均的な高さです。

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▼長さを比較。G PRO WLと比較しても少し長さが短いKONE PURE ULTRAは小型マウスと言って良いでしょう。

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KONE PURE ULTRAはこの中で一番くびれが強く、長さが短い小型マウスなのですが、高さが低くないので掌に対するフィット感が良く、小型マウスにありがちな"持ちにくさ"が無いのが大きいです。高さがないと"つかみ持ち"一択になる傾向が強いので、その点でKONE PURE ULTRAは多くの人の手にフィットする可能性があります。

 

▼記事内に登場したマウスの一部は当ブログでもレビューしています。興味があればご覧ください

agitorogadget.hatenablog.com

agitorogadget.hatenablog.com

ソフトウェア"ROCCAT SWARM"

▼基本の設定画面はこんな感じです。画面左側の本来Windows側で設定する項目がソフトウェア内で設定できるのは珍しいですね。数値はWindows側と共有されているようです。こちら側で設定できるメリットとしてはプロファイル毎に分けられることが挙げられます。

DPIは50きざみで50~16000の間で設定できます。更に"ADVANCED X・Y SENSITIVITY"のチェックボックスをチェックすることで、X方向とY方向を別々に設定できます。

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▼ボタンの割り当て画面はこんな感じです。キーボード・Windows機能・マクロを割り当て出来ます。

"EASY SHIFT"は基本ボタンにEASY SHIFTボタンを設定し、そのボタンを押している間ボタンの割り当てが切り替わるというものです。この機能のおかげでボタンの少ないマウスでも多くの割り当てに対応することが出来ます。ゲーム中に使用するなら多ボタンマウスを選択したほうが良いと思いますが、デスクトップ上での作業等に使用するのであればある程度カバーすることも可能でしょう。また、DPI切り替え機能も設定することが出来るので、幅広い用途に対応することが出来ます。

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▼イルミネーションの設定機能です。いくつかパターンが用意されていて、輝度も設定することが出来ます。

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▼高度な設定画面はこんな感じです。ここでは各種詳細設定が可能です。注目するのは"ディスタンスコントロールユニット"で、ここでマウスパッドをキャリブレートすることで適したリフトオフディスタンスを設定することが出来ます。

"角度スナップ"は直線や曲線を描くときに補正が掛かる機能です。

"ZERO DEBOUNCE"はクリックの反応速度を速めるものらしいです。チャタリングが起きやすくなるらしいので基本的にはオフ推奨です。

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▼画面の下部にあるタブ。

"プロフィールマネージャー"はプロフィールを削除したり設定したい出来る画面を開きます。

"マクロマネージャー"はマクロを作成・編集する画面です。

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▼このように、プロフィールスロットにはそれぞれ"プロフィールオートスイッチ"を設定することで、アプリケーションの追加から設定したアプリケーションを起動した際に自動でプロフィールが切り替わるようにすることも出来ます。

"デスクトッププロフィール"に設定することで、デスクトップに戻った際に自動でプロフィールを戻す設定にも出来ます。

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ROCCAT KONE PURE ULTRAを実際にゲームで使用してみて

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プレイしたゲーム

"Apex Legends”と"CoD WARZONE"です。

手のスペックと持ち方

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
 
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
 
項目名や測り方は以下のサイト様より
 
▼僕の握り方

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センシ

17cm程度(ミドルセンシ)

表面の触り心地

表面の触り心地はサラサラしていて、初見で「あ、これ滑るやつかな?」と少し不安になりましたが、ゲーム中は全く気にならなかったです。むしろ、かなりグリップが良い方だと感じました。ラバー素材が張り付けてあるタイプより好みです。
乾燥肌で手汗も全くかかないという人は滑るかもしれません。手汗や手の油分水分によって滑り難くする加工がされているらしいので個人差はあると思います。
僕は外から帰ってきてからゲームをするまでのルーティンの中に「温かいお湯で顔・耳・手を温める」という行動を入れている為、マウスを握る頃には丁度良い加減になっているので気になりませんでした。

握り心地

肝心の握り心地はかなり気に入りました。僕の手の大きさだとつかみ持ちが丁度よかったです。つまみも併用すると更に繊細な操作が可能でした。手の大きさによってはかぶせも可能でしょう。背の高さが持ちやすさに大きく影響していると思います。

持ち方

▼左から「つかみ持ち」「つまみ持ち」「かぶせ持ち」

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基本的には「つかみ持ち」と「つまみ持ち」に向いているマウスだと思います。特に、両サイドのくびれが親指と小指のおさまりが良い点、表面の素材のおかげでグリップ感がかなり良く、とても左クリックや右クリックの保持がしやすく、手の力を抜いた状態を維持して操作が出来る点が向いています。

 

マウスの背の高さが標準に達しているので、手が小さい人ならば「かぶせ持ち」でも対応出来るかと思います。僕の手の大きさだとかぶせ持ちだと少し指がはみ出て、手首付近が少しマウスパッドに擦れる感じになります。

ケーブル

ケーブルは柔らかいけど、フワフワ布ケーブルが流行ってるご時世にこれは時代遅れなのかなぁと思いました。

メインボタン

個人的にメインボタンのクリック感は好みです。軽く押し面が広いのでとても押しやすくポジションの自由度が高いです。小指側がくびれてるので右クリックを力を抜いた状態で保持しやすい。

ホイールと各ボタン

ホイールのロールやクリックはガタつきやクセがないので問題なく使えました。
 
DPI変更ボタン2つについては、ホイール操作中に高確率で誤操作したので+と書かれたボタン(ホイールに近い側)はソフトウェアで割り当て解除して使用していません
 
賛否が分かれるらしいサイドボタン2つの高さは、僕はエイムしながら使用するアクション等をサイドボタンに設定しないので気になりませんでした。

ソフトウェア

出来ることが細かく、マニアックな要求にも応えられる作りになっていて面白いです。僕がFPSゲームをプレイするぶんには十分以上の機能があります。

マウスパッドとの相性

"Xtrfy GP1"と"SteelSeries QcK Heavy"を試してみました。両方布製で、GP1は滑りが良く、QcK Heavyは止まりやすいタイプのマウスパッドです。
 
個人的にはQcK Heavyとの相性が良いと感じました。マウスのフィット感と軽さで手の力を抜いてエイム出来るので、マウス動作の慣性を殺しやすい止まりが良いマウスパッドのほうが相性が良いのでは無いでしょうか。
 
▼Xtrfy GP1のレビュー記事

agitorogadget.hatenablog.com

▼今回使用したSteelSeries QcK Heavy

 

まとめ

最後に良かったところとイマイチなところを箇条書きにしてまとめていきます。

良いと思ったところ

  • 掴み・つまみ持ちユーザーにフィットしやすい形状
  • 表面のグリップ感
  • 超軽量
  • クリックの軽さ
  • 低価格

イマイチなところ

  • 小型のマウスなので手が大きくかぶせ持ちユーザーには向かない
  • ホイール下にあるDPI変更ボタンが誤操作の原因になる(割り当て解除は可能)
エルゴノミクスデザインの右手用マウスを探しているなら選択肢に入ってくるんじゃないでしょうか。サイドボタンの量を気にする人以外にとっては欠点という欠点は見当たらないとても素晴らしい出来の軽量マウスだと思います。
 
この記事を読んでROCCAT KONE PURE ULTRAが気になったという方は、是非ご購入を検討されてはいかがでしょうか。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。