あぎとろのガジェットBLOG

ガジェットのレビューブログです

【ENDGAME GEAR XM1 レビュー】快適なクリックと圧倒的グリップ感を兼ね備えた、左右対称・軽量ゲーミングマウス

f:id:agitoro:20200413171943j:plain

どうも、あぎとろです。

今回はENDGAMEから2019年11月8日より発売されている軽量ゲーミングマウス「ENDGAME GEAR XM1」のレビューをしていきたいと思います。

ENDGAME GEAR XM1について

ENDGAME GEAR XM1はかぶせ・つかみ・つまみ持ちと持ち方への対応力の高い軽量な右手用の左右対称マウスです。見た目はシンプルながら、強力なグリップ力を初め高い基本性能を誇ります。

特徴
  • 重量は軽量70g
  • 右手用・左右対称
  • 高品質ドライグリップコーティング
  • センサーはPixArt PMW3389
  • ソフトウェア連携は最小限

ENDGAME GEAR(エンドゲームギア)とは

ドイツ最大規模のPC系商社CASEKINGが手掛けるゲーミングデバイスブランド。CASEKINGはゲーミングチェアブランド“noblechairs”を展開しており、その流れでENDGAME GEARの日本精機代理店も株式会社アーキサイトが行っている。

そのnoblechairs開発の中核的な人物Jonas “Johnny R.” Bollack氏は元プロゲーマー、カウンターストライクで活躍したレジェンドプレーヤーで、SteelSeriesのSENSEIやKINZU、KANAといったゲーミングマウスの名機の開発にも携わった人物。今回のXM1の開発にも関わっています。

仕様

ENDGAME GEAR ゲーミングマウス XM1 フレックスコード 軽量 70g 50-16,000DPI 5ボタン オムロンスイッチ採用 応答速度 1ms 以下 ブラック EGG-XM1-BLK

製品名

XM1

メーカー名 ENDGAME GEAR
本体デザイン 右手用・左右対称
カラー ブラック / ホワイト
ボタンの耐久性 5000万回
センサー Pixart PMW3389
解像度 50~16,000DPI(50きざみ)
ポーリングレート設定

250 / 500 / 1000 Hz

リフトオフディスタンス 2mm / 3mm(ソフトウェアで切り替え可能)
IPS 450
最大加速 50G
ボタン数 5(メインボタン×2、ホイールクリック、サイドボタン×2)+裏面のDPI&ポーリングレート変更ボタン
長さ(L)×幅(W)×高さ(H) 122.14 mm × 65.81 mm × 38.26 mm
重量(ケーブル抜き) 70g
ケーブル長 1.8 m
マウスソール PTFE(テフロン)
プロファイル保存機能 無し
オンボードメモリ 有り
ソフトウェア 有り
ライティング

無し

保証 1年間
発売日 2019年11月8日
価格(2020年4月13日Amazon出品価格)

6,973円

ENDGAME GEAR XM1開封&付属品チェック

開封

▼外箱の表と裏はこんな感じです。底面には日本代理店の1年間保証のシールが貼られています。

f:id:agitoro:20200413171946j:plain
f:id:agitoro:20200413171952j:plain

▼側面はこんな感じです。

f:id:agitoro:20200413171949j:plain

XM1と付属品

f:id:agitoro:20200413171845j:plain

  1. XM1本体
  2. 取扱説明書

XM1を詳しく見てみる

外観

▼上から見るとこんな感じです。卵型です。メインボタンにかなり広いスペースが割り当てられいます。クリック感が強く押下圧も少し高めと感じました。

ホイールの位置が結構上めに付いてます。ホイールロールはカチカチ感が強い。動き自体はスムーズです。ホイールクリックはかなり固く、最後まで押し込まないと反応しないです。

f:id:agitoro:20200413171848j:plain

▼裏面から見るとこんな感じです。中腹あたりがくびれていてお尻側が膨らんでいます。ソールは0.8mm。センサーは仕様にある通りPixArt PMW 3389搭載。

下部にはLED・スイッチがあり、クリックすると内部に記憶しているDPIをサイクルします。長押しするとポーリングレートを250 / 500 /1000とサイクルします。

f:id:agitoro:20200413171853j:plain

▼前からと後ろから見たらこんな感じです。高さは"ROCCAT Kone Pure Ultra"や"Logicool G PRO Wireless"より低く、"Logicool G PROゲーミングマウス(有線G Pro"より高いです。

また、コードの付け根が上向きについている為、コードがマウスパッドに触れにくいように工夫されています。

f:id:agitoro:20200413171911j:plain
f:id:agitoro:20200413171918j:plain

▼左右から見たらこんな感じです。左右の親指と小指を置くスペースがくびれています。中腹あたりからお尻に向かって膨らんでいるので、合わない人は合わないかもしれません。

サイドボタンは2個です。クリック感じはあるがかなり柔らかい方です。位置自体は普通ですが、サイドボタンが少し大きい為、マウス自体の高さがあまり無いので必然的に親指を置く位置や親指の大きさによっては干渉し易いかもしれません。賛否分かれそうですね。

f:id:agitoro:20200413171915j:plain
f:id:agitoro:20200413171922j:plain

ざっと全体を見てみる

f:id:agitoro:20200413171859j:plain
f:id:agitoro:20200413171856j:plain
f:id:agitoro:20200413171903j:plain
f:id:agitoro:20200413171907j:plain

形はかなり綺麗。

表面が"高品質ドライグリップコーティング"というもので覆われているらしく、グリップ感は最高クラスです。手汗で滑るどころか吸い付く感覚です。サイドラバー等と違うことは、このコーティングはメインスイッチ・サイドボタンを含めたマウス全体に施されているということ。一度握ってみてほしいです。

ソフトウェア"XM1 Configuration Software"

▼ボタンの設定画面はこんな感じです。

f:id:agitoro:20200414182927p:plain

非常にシンプルで、ホイールクリック・サイドボタン2つを設定できるのですが、なんとアンバインドしかできません

▼センサーの設定画面はこんな感じです。

f:id:agitoro:20200414182930p:plain

左半分はDPI設定項目です。DPIは50~16000の間で50刻みで設定できます色はマウス裏面にあるLEDに対応していて、現在のDPIが目視で確認できるようになっています。

右半分はセンサーの機能を設定する項目があります。Ripple Controlは高DPIの時に生じるブレを補正するものです。照準のコントロールには不要なので、基本的にOFFで良いと思います。Lift Cut-Offは"リフトオフディスタンス"を調節する項目です。2mmと3mmを選択することが可能です。基本的にリフトオフディスタンスは短い方が良いので2mmのままでいいと思います。

▼アップデートの項目はこんな感じです。

f:id:agitoro:20200414182933p:plain

この画面ではXM1のファームウェアとこのソフトウェアのアップデートを行えます。購入時はファームウェアアップデートがされていない状態なので、必ずするようにしましょう。

▼サポートへの案内ページです。日本のユーザーは正規代理店からサポートを受けるので関係が無いページになります。

f:id:agitoro:20200414182924p:plain

ENDGAME GEAR XM1のセンサー波形

f:id:agitoro:20200907183340p:plain

MouseTesterを使用してセンサー精度を簡単にチェックしてみました。

xCountsがx軸を基準にした最高速度で、Time(ms)が時間、点がマウスの動きに対してセンサーが追従しているかどうからしいです。素早くマウスを振った時の精度を調べてみました

最高速度から折り返すときに若干点がバラついています。使用上全く問題を感じないことから、この程度のバラつきなら十分許容範囲内であることが分かりました

ENDGAME GEAR XM1を実際にゲームで使用してみて

f:id:agitoro:20200413171936j:plain

プレイしたゲーム

"Apex Legends”です。

手のスペックと持ち方

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
 
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
 
項目名や測り方は以下のサイト様より
 
▼僕の握り方

f:id:agitoro:20200413171924j:plain

センシ

15cm程度(ミドルセンシ)

表面の触り心地

公式でも売り文句としてある様に"高品質ドライグリップコーティング"が表面に施されており、グリップ感がすごい半面汚れが付きやすく手汗が良くつくため清潔に保ちたいならば頻繁に拭く必要がある。ブラックだと汚れがとても目立つため、ホワイトがオススメだが、Amazonでは品切れ状態が続いています。

握り心地

握り心地はかなり気に入りました
僕的にはお尻側のくびれ始めている部分をつまむと重心が掴める感覚があるのでとても握りやすいです。
なんといっても良いのは、グリップが凄く殆ど力を入れなくてもポジションを保持したまま操作することが可能で、少々固めのメインクリックも気になりませんでした。
サイドボタンのクリックが柔らかいのが気になっていたのですが、極力、手に力が入らないように操作出来るように設計されているんだと納得出来ました。

持ち方

▼左から「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」

f:id:agitoro:20200413171933j:plain
f:id:agitoro:20200413171930j:plain
f:id:agitoro:20200413171927j:plain

基本的には「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」全てに向いているマウスだと思います。 

マウスの背の高さが少し低いので、手が大きい人はかぶせ持ちが厳しくなるぐらいです。

ケーブル

ケーブルはパラケーブル。付け根は上向きにつけられており、摩擦抵抗も少なく柔らかいので文句なしです。

メインボタン

軽く押し面が広いのでとても押しやすくポジションの自由度が高いです。クリックのスイートスポットも前側7割と広いです。クリック感は押し込みが浅く少し硬いです。しかし、高いグリップ力のお陰か硬く感じないです。保持もしやすい。クリック音は少し大きいです。押して離したときに「カッ」「チッ」という音以外に「カコッ」という音がすることがあります。なんか気になるけど仕様上は何の問題も無いです。

ホイールと各ボタン

ホイールの作りにガタつきは無いです。ホイールロールは普通です。ホイールクリックは重く押し込みが深いので使い辛いです。"ホイールクリックを素早く2回押す"等の動作はかなりやり辛いです。
 
DPI変更ボタンついては、そばにあるLEDの色で現在のプロファイルを判断することが出来ます。1回押しでプロファイルをサイクル、長押しすればポーリングレートも250 / 500 / 1000をサイクルすることが出来ます。

ソフトウェア

必要最低限の機能のみでマクロ作成すらないどころか、サイドボタンにアクションを割り振れるわけではなく、"サイドボタンを使用不能にも出来るという物"になっています。

マウスパッドとの相性

"BenQ G-SR-SE"と"SteelSeries QcK Heavy"を試してみました。両方布製で、G-SR-SEは滑りと止めのバランスが良く、QcK Heavyは止まりやすいタイプのマウスパッドです。
 
個人的にはG-SR-SEとの相性が良いと感じました。滑りやすさと止めのバランスが良いので力を極限まで抜いたコントロールが可能です。QcK Heavyも悪くなく、僕の好みの問題なので十分におすすめできるかと思います。
 

▼今回使用したSteelSeries QcK Heavy

agitorogadget.hatenablog.com

まとめ

最後に良かったところとイマイチなところを箇条書きにしてまとめていきます。

良いと思ったところ

  • 圧倒的なグリップ
  • 軽量
  • かぶせ・つかみ・つまみ、どの持ち方もカバーする形状
  • 低価格

イマイチなところ

  • 表面加工の影響で手汗や皮脂が汚れとして付きやすい
  • サイドボタンが指を置く位置によっては誤爆しやすい位置にある
逆台形のくびれの有る形状が許容出来れば、右手用の左右対称の軽量マウスを探しているならかなり有力な選択肢になりうると思います。
70gという重量は60g以下の超軽量マウスが出回っている昨今ではあまり魅力を感じないかもしれませんが、それを差し置いてもこの強力なグリップは一度は経験するべきです。いかにマウスにとってグリップが大切だったのかが実感できます。極限まで力を抜いたマウスコントロールがそこにあります。
 
今回はENDGAME GEAR XM1のレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。