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【Logicool G G703 HERO レビュー】快適なワイヤレス体験。重量を感じさせないフィット感が素晴らしいゲーミングマウス

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どうも、あぎとろです。

今回はLogicool Gから2019年6月27日より発売されているワイヤレスゲーミングマウス「Logicool G G703 HERO」のレビューをしていきたいと思います。

 

Logicool G G703 HEROについて

Logicool G G703 HEROは高性能センサー「HERO 16K」とLogicool G独自のワイヤレス技術「LIGHTSPEED」を搭載した高性能ワイヤレスゲーミングマウスです。POWERPLAYによるワイヤレス充電にも対応しています。

特徴
  • 重量は96g
  • 右手用のエルゴノミクスデザイン
  • 二材成形ラバーサイドグリップ
  • センサーはHERO 16K
  • 割り当て可能ボタンは6個(DPI変更ボタンにも割り当て可能)

Logicool Gとは

株式会社ロジクールは、コンピュータ周辺機器をはじめ、ゲーミング、ミュージック、ビデオなどの分野におけるデジタルデバイスを提供する企業。スイス・ローザンヌに本社を置くLogitech International S.A.の日本法人である。同社の製品を日本においてはLogicoolブランドで販売している。

そのLogicoolがゲーミングデバイス専用のブランドとして立ち上げたのがLogicool Gです。

数多くのプロゲーマーやプロストリーマーがスポンサードを受けていたり、ゲームの大会に協賛していたりするので目にすることが最も多いデバイスメーカーでしょう。

仕様

製品名 G703 HERO
メーカー名 Logicool G
本体デザイン 右手用・エルゴノミクスデザイン
カラー ブラック
ボタンの耐久性 5000万回(オムロン製のD2FC-F-K(50M)らしい)
センサー HERO 16Kセンサー
解像度 100~16,000 DPI(1きざみ)
ポーリングレート設定 125 / 250 / 500 / 1000 Hz
リフトオフディスタンス 0.8mm ~ 1.5mm
IPS 400
最大加速 40G
ボタン数 6(メインボタン×2、ホイールクリック、サイドボタン×2、DIP変更ボタン)
長さ(L)×幅(W)×高さ(H) 124 mm × 68 mm × 43 mm
重量(実測値) 96g(蓋抜きで93g)
ケーブル長 1.8m / ワイヤレスレシーバーの接続と充電に使用
マウスソール PTFE(テフロン)
POWERPLAY 対応
オンボードメモリ 有り
ソフトウェア G HUB
ライティング LIGHTSYNC RGB 1680万色
保証 2年間
発売日 2019年6月27日
価格(2020年6月20日Amazon出品価格) 7,900円

Logicool G G703 HERO開封&付属品チェック

開封

▼外箱の表と裏はこんな感じです。底面には日本代理店の1年間保証のシールが貼られています。

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▼側面はこんな感じです。

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▼こんな感じで入ってました。最近のマウスは他のメーカーでもこんな感じが多いです。

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G703hと付属品

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  1. G703 HERO本体
  2. データケーブル(1.8m)
  3. LIGHTSPEEDレシーバー
  4. ウェイト(重り)
  5. ステッカー&カタログ
  6. 保証書とセットアップシート

主要な付属品を見ていく

LIGHTSPEEDレシーバー

▼左がLIGHTSPEEDレシーバー本体。これをPCのUSBに直接刺しても普通に動作可能ですが、デスクトップPC等で使用する場合は、充電の兼ね合いも考えると素直にソケットに挿してデータケーブルを利用したほうが便利かなと思います。

右がUSB・Micro USB Type-B変換ソケット。ソケットの素材は樹脂っぽくなっていて、デスクの上に置くときにも若干滑りにくくなるように配慮されています。

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▼小型のレシーバーとUSB・Micro USB Type-B変換ソケットを組み合わせてデータケーブルに接続することでレシーバーの役割を担います。

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データケーブル

USB・Micro USB Type-B変換データケーブルです。G703 HERO本体に接続することで充電が可能です。長さは1.8m。Micro USB Type-B側の樹脂素材のパーツはレシーバーと接続してデスクに置いた時用の滑落防止効果も兼ねています。なんかカッコいい形してるわけではないみたいです。

使用段階では以前まで使用していたG Pro Wirelessに付属していたケーブルの樹脂パーツより目が細かくなっていてグリップ力が増している様子。ケーブルが布で少し重い代わりの工夫でしょうか。

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ウェイト

▼10gの重りです。僕は使用しませんね。重量というよりかは重心を変えたいときに使うのかな?と感じましたが、外国人とか筋肉量が多い人でマウスが軽すぎる人にとっては必要になるかもしれませんね。

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▼一応、ウェイトを装着した状態の写真ものっけときます。

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G703 HEROを詳しく見てみる

外観

▼上から見るとこんな感じです。

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▼裏面から見るとこんな感じです。裏から見ると豆みたいな形してます。親指側の中腹あたりが若干くびれていて、お尻側が少し膨らんでいます。右側は中腹までスッと降りてきて小指が掛かるあたりがほんの少し膨らんでます。

センサーは仕様にある通りHERO 16K搭載。隣には電源スイッチがあります。

下部にはカバーがマグネットで固定されているウェイトを装着するスペースがあります。G Pro Wirelessはレシーバーを収納することが出来ましたが、G703 HEROは収納出来ない様です。毎回思いますけどこの機構を無くせばあと何グラムかは軽量化出来るのではないでしょうか。。

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▼カバー取ったところとカバーの裏表です。マグネットがかなり強力なので、マウス操作中に外れたりガタついたりということは一切無いです。

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▼前と後ろから見たらこんな感じです。エルゴノミクスデザインらしく手の甲が斜め内側へ向く様にデザインされています。

メインスイッチは下側へ窪んでいて、持った時に自然に指が収まるようになっています。

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▼左右から見たらこんな感じです。このマウスが合うか会わないかは小指のおさまりが良いかそうでないかで二分しそうです。

二材成形という技術で設計されたサイドのラバーグリップは範囲が広く広範囲のポジションをカバーしています。本体の内側にある線から内側は全てラバーグリップです。これ純粋に凄いと思いました。また、ラバーの素材もサラッとしていてべたつく感じもなく品質の高さを感じました

サイドボタンは2個です。位置は結構高めです。クリック感は強めです。

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ざっと全体を見てみる

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重量測定

▼左から通常・カバー無し・ウェイト有り

一応、公式の記載では95gのはずだが1g多いですね。安物の測りだからなのか、個体差なのか。

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ソフトウェア"G HUB"

各設定はプロファイル毎に割り当てを変更することが出来ます。G HUBが対応しているゲームタイトルならばゲームタイトル毎にプロファイルが用意されているので各タイトル毎に設定する必要があります。

 

▼G HUBのウィンドウを開くとこんな感じになります。現在G HUBに接続されているデバイスが表示されます。

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ボタンの設定画面はこんな感じです。ウィンドウズやゲーム毎のコマンドが用意されていたり、キーボードのキーやマクロ等、アプリケーションの起動まで設定することが出来ます。

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▼感度(DPI)設定画面はこんな感じです。DPIを複数設定することも出来るし、数値の下にある〇をクリックしてdeleteキーを押すことで数を減らすことも出来ます。

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▼LIGHTSYNCの設定画面です。LEDのイルミネーション効果・速度・輝度を設定することが出来ます。特に輝度はバッテリーの持続時間に影響するので気になる場合は下げてしまっても良いと思います。

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▼本体設定画面です。各画面の右上にある歯車アイコンをクリックするとこの画面に遷移します。

この画面で特に重要なのは画面右下にある「オンボードメモリモード」です

一旦ここを「オン」にして、スロット1が本来は「プロファイル1」になっているのですが、これを「デフォルト」に変更してあげてから「オフ」に戻してください。そうすることで「G703 HEROがスリープ状態から復帰した時のDPIの初期化」現象が改善されるはずです。

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Logicool G G703 HEROを実際にゲームで使用してみて

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プレイしたゲーム

"Apex Legends”です。

手のスペックと持ち方

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
 
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
 
項目名や測り方は以下のサイト様より
 
▼僕の握り方

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センシ

22.59cm(ミドルローセンシ)

握り心地

握り心地は購入前の印象よりかなり良かったです
結構前に店舗で実物が展示されていたので軽く触れたことがあったのですが、その時は「小指側が気になるなぁ」という印象だったので、暫く購入を見送っていました。
しかし、実際に購入して使用してみると「あれ、こんなに良かったっけ」という感じでかなりシックリ来ていて驚きました
 
重心もちょうどサイドボタンの中心あたりにあり良いです。
 
なんといっても良いのは、個人的に良いマウスの絶対条件である「グリップ」。その理由が二材成形ラバーグリップなるものです。

二材成形ラバーサイドグリップ

こういう構造だということは購入するまで知らなかったんですが、滅茶苦茶フィット感が良いです。掌とメインスイッチ以外の広範囲をカバーしているので、幅広い指の置き方に対応しています。
指を軽く置くだけでグリップ出来るので力を抜いて操作出来ます。また、Kone Pure Ultraのような「吸い付くようなグリップ」では無く割とサラッとしているのでプレイ中にポジションを変える癖がある人でも対応出来そうです。そこらへんは好みですね。

持ち方

▼左から「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」

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基本的には「かぶせ持ち」「つかみ持ち」に向いているマウスだと思います。 「つまみ持ち」には向いていないでしょう。

▼つまみ持ちならこういった左右対称で超軽量のマウスがおススメです。

agitorogadget.hatenablog.com

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メインボタン

Logicool Gのマウスで多く採用されているとても軽く反発も良い感応性の高いスイッチです。面は少し狭めで指を置く場所がマウスの内側に湾曲しているのでスイートスポットは狭め。しかしマウスを持つと自然に指が収まる様になっているのでその点は気にならなかったです。
 
やはりLogicool Gのマウスといえばこの質の高いメインボタンです。文句なし。「他のマウスにこれが乗れば…」というものはいくらでも思いつきます。

ホイール

ホイールの作りにガタつきは無いです。ホイールロールは軽めでカチカチ感がとても薄いです。音はせず、感触で「コリコリ」って感じです。ホイールクリックは若干重めです。"ホイールクリックを素早く2回押す"等の動作はかなりやり辛いです。僕はマウスを操作するときは軽く持っているのでホイールクリック関連の操作はミスが増えました…。ここだけ凄く残念です。

サイドボタン

位置は結構高めです。スイッチは軽めではあるもののクリック感が結構あります。
 
僕はエイムと同時に行うアクションをサイドボタンには割り振らないので特に問題は無いです。そこそこクリック感があるのでサイドボタンに指を半分添えながらでも誤動作は起こしにくくはなっていると思います。
 
ホイールの側にあるDPI変更ボタンもG HUBを使用すればアクションを割り振ることが出来ます。

リフトオフディスタンス

めちゃくちゃ短いです。これは驚きました。リフトオフすることが多いミドル・ローセンシのプレイヤーにはかなり有難いのではないでしょうか。

ワイヤレス

ワイヤレスということで不安を抱く人も少なからずいるかと思います。要素としては「遅延」「バッテリー」でしょうか。LogicoolのLIGHTSPEEDでは低遅延と低消費電力を実現しているのでその心配は無いです。
実際にFPSをプレイしていても一切遅延を感じないですし、バッテリーは30時間から60時間持ちます。僕は普段使いではロゴのライティングの輝度をデフォルトの100%から50%まで落としていて、ゲームプレイ中はライティングをオフにしているので少し条件は変わるかもしれませんが、一日当たり2時間程ゲームプレイと、3時間ほど通常使用で5日(50時間)近く持ちます

ソフトウェア

結構評判が悪いソフトウェアですが、その殆どが「導入時にPCのユーザーフォルダの名前が日本語になっている事」が原因になっているようです。そこらへんは大企業なんだから全角文字にも対応してくれよとは思いますが、昔からPCに触れている人ならばPC内のルートディレクトリから連なるソフトのインストールに関わるフォルダに日本語を使うと面倒くさいことが起こると身に染みて分かっているはずなので、それは「PCに関するセオリー」として順応する方が早いと思います。

スリープ解除時のDPIの初期化について

Amazonのレビューに良く見られた不満点なのですが、解決可能です。まず、スリープ状態の場合やOS起動時にマウスに何が起こっているかというと、G HUBに接続されていないG703hはオンボードメモリに切り替わっていてオンボードメモリに保存されたプロファイルに従って動作しています。つまり、オンボードメモリに保存するプロファイルを普段使いのプロファイルに設定しておけば、この問題点は解決されます。これはG HUBと接続できるオンボードメモリ搭載型マウス全てに当てはまると思われます。実際にG Pro Wirelessでも同じ方法で解決出来る為です。
 
方法は「G HUB」の項目に記載していますので参照してください。

マウスパッドとの相性

"Xtrfy GP-01" "BenQ G-SR-SE" "SteelSeries QcK Heavy"の3枚を試してみました。全て布製で、GP-01は滑りが良いG-SR-SEは滑りと止めのバランスが良いQcK Heavyは止まりやすい、とそれぞれ違うタイプのマウスパッドです。
 
個人的にはG-SR-SEとの相性が良いと感じました。極力、力を抜いたマウス操作が可能だと感じました。QcK Heavyは少し動き出しが重いと感じました。GP-01も悪くなかったのですが、少し止めがズレる感じがありました。どれも僕の問題なので十分におすすめできるかと思います。十分個人の技量でカバーできる部分だとは思います。
 

▼今回使用したマウスパッドのレビュー

agitorogadget.hatenablog.com

 

agitorogadget.hatenablog.com

まとめ

最後に良かったところとイマイチなところを箇条書きにしてまとめていきます。

良いと思ったところ

  • 二材成形による広範囲の高品質なラバーグリップによる適度なグリップ
  • 軽く・感応性の高い、良質なメインスイッチ
  • かぶせ・つかみをカバーする形状
  • 高性能ワイヤレスとしては低価格

イマイチなところ

  • ホイールクリックが固い
  • G HUBが分かり辛い

なんといっても左右のラバーパーツによるグリップの良さとワイヤレスによる快適さが気に入りました。メインスイッチはクリックの感触と反応に関しては最高品質です。重量は96gと最近のマウスとしては重めですが、グリップが良いのですべりが良いマウスパッドだと僕は気になりませんでした。

結論としてはは、「右手用・エルゴノミクスデザイン」の「ワイヤレスゲーミングマウス」としては最高の選択肢の一つに入るのではないかと思いました。このレベルのワイヤレスゲーミングマウスをこの価格帯で購入出来るのは素晴らしいです。

今回はLogicool G G703hのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「Logicool G G703 HERO」