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【BenQ ZOWIE S2 レビュー】"感覚にフィットする"中身がギッシリ詰まった神マウス!!

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どうも、あぎとろです。

今回はBenQ ZOWIEから2019年10月8日より日本国内で発売されているゲーミングマウス「BenQ ZOWIE S2」のレビューをしていきたいと思います。

BenQ ZOWIE S2について

特徴
  • S1・S2という2サイズ展開
  • 短い全長によって垂直方向のマウスコントロールが容易
  • マウス前側が逆台形になっている為、薬指の置き場に困らない
  • 左右対称の右利き用デザイン
  • S2:重量約82g(実測値:86g)
  • PixArt PMW 3360
  • 心地よいクリック感
  • 16分割された光学式マウスホイールノッチ
  • 軽量ラバーケーブル
ZOWIEって?
ZOWIEは、2009年に元SteelSeriesのVincent Tang氏が立ち上げたFPSプロゲーマー向け製品ブランドです。流行を追わず、プロユースを考えた製品作りが特長です。2015年9月よりディスプレイメーカーとして知られる台湾BenQの一部門となりました。

仕様

BenQゲーミングマウス ZOWIE S1(ブラック/光学式/USB有線/プラグ&プレイ/4段階DPI/5ボタン/右利き用/87g/Mサイズ)

製品名 S1/S2
メーカー名 BenQ ZOWIE
本体デザイン 左右対称・右利き
カラー マットブラック
メインスイッチ・耐久性 不明
センサー PixArt PMW 3360
DPI 4段階(400 / 800 / 1600 / 3200 )
ポーリングレート設定 125 / 500 / 1000 Hz
リフトオフディスタンス 1.3mm
IPS 不明
最大加速 不明
ボタン数 7(メインボタン×2、ホイールクリック、サイドボタン×2、DPI変更ボタン、ポーリングレート変更ボタン)
長さ(L)×幅(W)×高さ(H)

S1:126.00 mm × 61.00 mm × 39.00 mm

S2:122.00 mm × 59.00 mm × 38.00 mm

重量(実測値)

S1:87g(実測値:不明)

S2:82g(実測値:86g)

ケーブル 軽量ラバーケーブル(2.0m)
マウスソール PTFE
ソフトウェア 無し
ライティング 無し
接続方式 USB 2.0 / 3.0 プラグ&プレイ
保証 2年間
発売日 2019年10月8日
価格(2021年2月20日Amazon出品価格) 8,800円

BenQ ZOWIE S2開封&付属品チェック

開封

▼箱の表裏はこんな感じです。BenQ ZOWIEで統一されたデザインです。モニターを購入した時も同じようなデザインでした。

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▼箱の左右はこんな感じです。薄くない?多分持ってるゲーミングマウスのどの箱より薄い。MM720より薄いです。

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▼開封するとこんな感じです。古き良きって感じでいいですね。

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BenQ ZOWIE S2と付属品

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  1. BenQ ZOWIE S2本体
  2. 予備のソール一式
  3. ユーザーガイド
  4. ウェルカムシート

主要な付属品を見ていく

予備のソール

▼本体に既に張り付けられているものと同じ、PTFEのソールが一式付属していました。

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テクニカルガイド

▼操作方法が記載されています。他のシリーズの図も書いてあったから多分他のシリーズ買っても同じのがついてくるんですかね?

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BenQ ZOWIE S2を詳しく見てみる

外観

▼前と後ろから見るとこんな感じです。

前側から中央まで逆台形になっています。反対に後ろ側のパームグリップ部分は少し広がっています。

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▼左右から見るとこんな感じです。お尻側がクンッと落ちているのがS2の特長ですね。

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▼表と裏はこんな感じです。

表はメインボタンがシェルと一体型になっており、中腹まで切れ目が入っています。

裏にはDPI変更ボタンが配置されています。ソールは面積が広く厚さはかなり薄いです。

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重量測定

▼実測値は86gでした。

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DPIやポーリングレートの変更方法

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DPIもポーリングレートも、各ボタンを押すたびにサイクルします。

DPIは赤(400)→紫(800)→青(1600)→緑(3200)の順でDPIが変わっていきます。

BenQ ZOWIE S2の実際に1週間ゲームで使用してみて

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プレイしたゲーム

Apex Legends・KovaaK 2.0 The Metaです。

使用したマウスパッド

Artizan 零 SOFT XL

手のスペックと持ち方

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
 
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
 
項目名や測り方は以下のサイト様より
 
▼僕の握り方

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マウスをグリップするために設置している箇所
  • 親指末節骨の腹
  • 親指中手骨の根本(中手骨と小菱形骨の境目あたり)
  • 人差し指中指末節骨の腹
  • 薬指末節骨と忠節骨の側面
  • 中指と薬指と小指中手骨の上側
  • 小指末節骨の側面
マウスを指先で引き込む余地を作るために浅く握っています。握り心地については別項で感想を書きますのでご覧いただければ幸いです。
 
手のちゃんとした知識もないのにフワッと画像でこんな感じだよとか言われても…みたいな内容をどこかのnoteで見たので、ちゃんとした名称で細かく伝えてみました。どんな感じですかね。伝わりましたか?
確かに、画像で見えない薬指と小指の位置、手のひらの設置具合とかを伝えるにはいいかもしれませんね。

センシ

DPI800

ApexLegends設定1.2 ADS1.0

振り向き21.65cm(ミドルセンシ)

持ち方

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結論から言うと、どの持ち方にも向いている幅広い持ち方に対応できるマウスだと思います。

画像だと僕の手の大きさに合わせて普通に持っていますが、手の小さい男性や女性でも持ちやすい大きさと形状だと思います。メインボタンとシェルが一体化されてたタイプでシェル中央部まで切れ目が入っているので、そこまではほとんど同じ感覚でクリックすることが出来ます。(かといって普通に持っていて誤クリックすることはない)なので、ホイール操作を捨てればかなり浅めに持つことも可能です。

 

クリック部分の位置が低くなっているので、少し重めのメインクリックも無理なく指の重量を載せられるのでクリックやドラッグは容易です。連打が疲れるのは間違いないですけどね。

横幅が狭く、親指と小指で問題なく挟み込めます。重量が許せば、つまみ持ちもいける。

フロントエンドが滑らかな逆台形になっているので、かぶせ持ち時の薬指の先端が心地良く収まり十分なグリップを得られます。また、マウスが持ち上げやすいです。

パームグリップが高い位置になっているので、かぶせや掴み時に手のひらの上の方(中手骨の上側)でマウスを支えることが出来ます。これによって、手のひらや指の握りこみが出来る様になっていて、BenQ ZOWIE S2最大の特長である「垂直のマウスコントロール」が容易になります。

 

重量に関してBenQ ZOWIE S2は現代のマウスとしては実測値86gと重めの部類に入っていると思います。Fortnite等の視点移動の激しいゲームには向かないです。

僕がこのマウスを初めて持った時から今までずっと感じているのは、「重心の取り方が素晴らしいということ」です。これがこのマウスの神マウスたる所以だと感じています。

マウス先端から中央までの重心が均一で本体の見た目通りの物体が横たわっているような感覚です。伝え方が難しいのですが、中身がぎっしり詰まったたい焼きみたいなもんです(?)

このことの何が良いかというと、垂直と水平のマウス移動が手を通した感覚としてプレイ中に常に意識しやすいということです。手に合う、握りやすいも当然ですが、それ以上に「感覚にフィットする」という感じです。プログレードのマウスとはこういう事かと思わせてくれる完成度だと感じました。

メインボタン

少し重めですが浅く返りが良く、カチッと大きめの音がします。ハッキリとした入力感を得られ、テンポよくクリック出来るのでとてもクリックし易いです。

セパレートではなく、シェルとスイッチ部分が一体型なので、マウスの上側のシェルが分割されている裂け目あたりまで変わらない感覚でクリック出来ます。浅めの持ち方が好みの人も心配ないかと思います。

ホイール

ホイールスクロール・ホイールクリック共に軽いです。スクロールは16ノッチなので、24ノッチのものより大きく回さないと入力されないので、クリック時の誤操作は少ないです。

サイドボタン

押し心地は硬めでハッキリとした入力感です。音はカチカチと結構します。
位置は適切に配置されていて、かぶせ持ち・つかみ持ちどちらの場合でも親指の真上に来るところに来るので快適です。
形状は平べったいが面積が広いので総合的な使用感は丁度良いです。

ケーブル

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細く柔らかいラバーケーブルです。

柔らかいですが、ケーブル自体は重いです。

マウス本体がそこそこの重量があるので、操作していてあまり重量を感じませんが、手に握っているときにマウスを指で押したりするとケーブルで引っ張られているのが分かります。次回作以降はさすがにパラコードケーブルを採用してほしいですね。

SシリーズというかBenQ唯一の弱点ではないでしょうか。自前でパラコード化する人も多いのではないでしょうか。

センサー

「PixArt PMW 3360」が搭載されています。

非常に安定したセンサーなので、僕の環境では使用上の問題は無いです。

DPIは400 / 800 / 1600 / 3200からの選択式でソフトウェアによる微調整は出来ません。他のマウスでは結構あるDPI1200が無いのに注意です。

僕はどのマウスもDPI800固定なので問題ないのですが、1200でやってる人も結構いると思うので結構大きなポイントになり得ると思います。

LoD(リフトオフディスタンス)は実測値1.3mm~でした。十分優秀な部類の値です。最近では0.8㎜の製品も増えてきましたが1.3mmでも特に問題は無いですね。

※LoD:マウスを持ち上げた時にセンサーが反応しなくなるまでの設置面との距離を示す値

ソール

素材はPTFEです。

エッジの処理も行われておりバランスが良く滑らかな滑りです。予備のマウスソールも1セット付属されているのも安心です。

本体底面のソール様に成形された溝に張られているので、ソール表面からマウス底面までがめっちゃ短いです。

まとめ

最後に良かったところとイマイチなところを箇条書きにしてまとめていきます。

良いと思ったところ

  • かぶせ持ち時の薬指のフィット感とパームグリップの位置が良い。
  • 重心がとても良い。あんこがぎっしり詰まったたい焼き。
  • メインクリック・ホイール・サイドボタンのクオリティが高い。
  • マウスを振っても「全く」音がしない。すさまじいビルドクオリティ。
  • シェルの形状・メインクリックの可使用部分が広く幅広い持ち方が出来る。
  • 予備のソール一式が付属する。
  • 僕は持ってないけど2サイズ展開。

イマイチなところ

  • 時代遅れなラバーケーブル
  • DPIの1200がない

感想

はっきりいって神マウスです。
なんでこのマウス今まで持ってなかったの?
「この軽量マウス戦国時代(何それ)に重量83g?うーん。でも気になるしなぁ。」って思ってた自分をぶん殴りたい。
自分が良くプレイするApexLegendsでは、リコイル制御や縦のトラッキングがやり易くなりました。操作中にマウスの状態を常に手で感じられるから撃ち合いの最中の修正も簡単にできます。水平・垂直の視点移動がしやすくなったので、戦闘外の視点移動や、戦闘中のプリエイムがスムーズになったと感じます。
ビルドクオリティが凄まじく高いです。これは持てば分かります。これぞプロが使う物なんだと感じられます。
正直、Fortniteとかの圧倒的に視点移動が多いゲームでは向かないと思います。やはり若干重いです。
 
縦のマウスコントロールに不安がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。最近の軽いマウスに慣れた方には最初違和感があるでしょうが、そんなもん使ってる間に筋肉付くんで慣れます!
 
※2021年2月22日現在AmazonではBenQ ZOWIE S2が在庫切れになっておりS1のみ販売されているようです。S2が欲しい方は間違って購入しないようにご注意ください。
 
今回はBenQ ZOWIE S2のレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「BenQ ZOWIE S2」