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【KBEAR Neon レビュー】クリアボディが格好良い、中・高音域を魅力的にするBA1搭載カナル型イヤホン。

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どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はKBEARから2021年5月より発売されているBA1搭載のカナル型イヤホン「KBEAR Neon」のレビューをしていきたいと思います。

免責事項

当レビュー記事は

Easy earphones (@hulang9078)様からの商品提供を受けて内容を作成しています。

■提供内容は以下の通り
KBEAR Neon
記事内容は、商品到着後2週間以内の使用体験によるものです。
現時点で耐久性においては不明で、更に時間が経過し、何かあれば追記する可能性があります。
僕が所持している、していたヘッドフォン・イヤフォン:ATH-M50x、DT990PRO、AKG710、BlackShark V2、GAME ZERO、GAME ONE、SE215、TF10 Pro
視聴環境:iPhone11+ONKYO HF Player、PC+Creative SoundBlaster X3
これらを超える高級機の視聴経験はありませんので、これらの機種の視聴経験を得ての感想です。
以上の点をご了承いただいた上で当レビュー記事を参考にしてくだされば幸いです。

ファーストインプレッション

KBEAR-Neonには片側1個世界最大級のBAドライバーメーカーである米Knowles製BAドライバーが搭載されています。

BAドライバー自体が複雑な構造をしているので、信頼性の高いメーカー製を採用しているのは嬉しいですね。

約6,000円、スタイリッシュなクリアボディ、リケーブル可能でデフォルトで銀メッキ銅線ケーブル、BA1搭載、イヤーピースやキャリングポーチ等の付属品のクオリティも充分ときたら、音次第でかなりコストパフォーマンスに優れる製品だと期待して良いのではないでしょうか。

僕自身は、パッケージにもある通り、"人の声がまっすぐに心に届く"というキャッチコピーが気になります!

それでは、早速"KBEAR Neon"を詳しく見ていきましょう。

用語チェック

バランスドアーマチュア(BA) ・・・ ドライバーユニットの種類。音の分離が良く繊細でクリアな音が特徴。

米Knowles製BAドライバー ・・・ 高い信頼性と優れた性能で知られており、様々な高級音響機器に採用されています。

製品仕様とスペック

製品名 Neon
メーカー・ブランド KBEAR
形式 カナル型
カラー ブラック / パープル / レッド&ブルー
ドライバー 1BA
インピーダンス 14Ω
応答周波数 20-20KHz
感度 105db
ケーブル材質 銀メッキ銅線
コネクタ 2pin・QDC(0.78mm)
接続端子 3.5mm
発売日 2021年5月
保証 6ヶ月の製品保証(修理対応)
価格(2021年7月3日Amazon価格) 5,899円

パッケージと内容物

パッケージ

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外箱はプロダクトタイトルである"Neon"の通り、ネオンをイメージしたパッケージデザインです。

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内箱は艶のある少し高級感のあるデザインになっています。

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空けてみるとキッチリと本体と付属品が収まっています。

内容物

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  1. Neon 本体
  2. ケーブル
  3. キャリングポーチ
  4. イヤーピース(S / M / L / ウレタン)
  5. 取扱説明書

付属品

イヤーピース

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シリコンのイヤーピースはサイズが「S / M / L」のものが付属しています。

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シリコンのイヤーピースとは別に、ウレタンのイヤーピースが封入されています。

メモリーフォーム素材なので、耳に入れる時は潰してから入れて、耳の中で広がるのを待ちます。

キャリングポーチ

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デザインは落ち着いていて、ロゴデザインのセンスも良く好印象です。

また、ポーチの上蓋と底には硬めのプラ板のようなものが仕掛けられています。

これがいい仕事をしていて、バッグの中で少し揉まれたくらいでは収納してあるイヤホンが傷つかないように工夫されています。

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チャックにもしっかりしたラバーがついていて、開け閉めがしやすいです。

中にはハーフのネットが貼られていて、イヤホンやイヤーピースを収納するのに役立ちます。

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実際の収納例はこちら。余裕を持って収納できます。

ケーブルも取り回しがしやすいので、巻いた状態で手を話してもビヨンってならない!

セットアップ

コネクタは2ピンの7.8mmQDC端子です。

これ、挿すとき少し緊張するんですけど、この製品すはスッと刺さって楽でした。

ちなみに外すときも楽だけど、ケーブルが何かに引っかかったとかでは簡単には抜けません。

少しRとLが分かり辛いんですが、2つに分けて解説します。

  • 赤いドットが打たれている方が右側(R)で、青いドットが打たれている方が左側(L)です。
  • ドットが下側に来るように本体を水平に構えて、L字になっているコネクタを下に向けるて差し込むのが正解です。

性能と使用感

外観

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素材はプラスチックでクリアボディで構成されています。

カラーバリエーションはブラック・パープル・レッド&ブルーがあるのですが、僕の場合は自動的にパープルが送られてきました。

多分、自分で購入するのであればレッド&ブルーを購入していたでしょうが、パープルもいい感じですね。外で付けてても問題無さそうですし。

僕が所有しているイヤホンでクリアボディのものは無いので、搭載されているBAドライバーが外から見えるのは新鮮です。かっこいいかも。

装着感

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1枚目の画像が通常の装着方法です。垂れ下がるのが気になるなら2枚目の画像の様にケーブルを耳に掛ける方法もあります。

本体に引っかかりが無いので、イヤホンを耳に押し込むとイヤーピースが耳孔に入り込んで耳珠に引っかかって保持される形になります。

装着したときの外観は耳から少し飛び出た感じになります。耳の下側等にケーブルが触れることが無いので若干タッチノイズの軽減に役立っています。

本体も小さく超軽量なので、装着中のストレスはありません。

ただし、メモリーフォームイヤーピースを使用している場合は、形が戻ろうとする圧力が少しストレスになるかも。気になるのであればノーマルに戻すことで解消出来ます。

遮音性

付属しているノーマルのイヤーピースでも遮音性は高めで、同じく付属しているメモリーフォームイヤーピースだと更に遮音性が上がります。

適切な大きさのイヤーピースであれば耳孔を塞ぎ切ることで、遮音性の高さを実現しているようです。

また、細長い形状でコネクタ部分が耳から飛び出る格好になる為、ケーブルによるタッチノイズが若干ですが軽減されているようです。

ケーブル

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4芯4Nの銀メッキ銅線が採用されています。

銀メッキ加工された4本の銅線がそれぞれ2本ずつ編み込まれた上でビニールコーティングされて、更にそれらが編み込まれています。

表面素材は柔らかいビニールで、取り回しやすく好印象です。

手でクルクル回して置いても勝手に解けていったりしないので、収納する時にも便利なんですよね。

また、編み込まれているので、服や肌に擦れるときの接触面が減少し、取り回しの良さやタッチノイズの軽減に影響していると考えられます。

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コネクタは2pinの0.78mmQDCです。L字になっていて側面にはLとRの表記があるので左右の判別は容易です。

二股のところには絡まり防止のリングが配置されています。これさえ上げていれば、収納時に絡まりにくくなるので嬉しいですね。

プラグは直線型の3.5mmです。直線型なのは少し残念です。個人的にはL字型のほうが取り回しがしやすいので好みです。

重量測定

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イヤーピース(ウレタン)装着時の本体が4.79gケーブルが16.58gという結果です。

非常に軽量です。装着中のストレス軽減や持ち運びのしやすさに繋がるため好印象です。

ビルドクオリティ

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高級感はありませんが十分なクオリティです。

本体はスケルトンのプラスチックで搭載されているドライバーが視認でき、ノズルはアルミニウム合金になっています。

剛性に関しては基本がプラスチックでボディが構成されているので期待はしないほうが良いでしょう。そもそもの体積が小さい為、よっぽど乱暴に扱わない限りボディが割れたりねじれたりすることは無さそうです。

ただ、BAドライバーは複雑で繊細な構造をしているため、衝撃には注意を払ったほうが良いでしょう。

サウンド

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音質傾向

かまぼこ型です。

BAを1基搭載ということで、そのままBAの強さと弱さが現れています。

中・高音は、クリアに伸びやかで温かみのある音作りで、ボーカル・ピアノ・ギター・バイオリンといった曲のメインを務めることが多い要素を埋もれさせません。

BAの弱点である低音は、輪郭が少しぼやけていて中高音の後ろに引っ込んでいますが、ボワボワする感じは無く、必要十分に鳴っていると感じます。

また、ハイハット等のハイトーンな音は角が取れていて聴き疲れせず、全体を通して非常に聴きやすいボーカルを非常に心地よく聴かせてくれる音質傾向となっています。

バランスドアーマチュアの音質特徴

○中・高音域がクリア

○繊細な表現が得意

✕低音再生が苦手

解像度

BAの特徴通り、中高音の解像度は高いです。

曲の収録環境にもよりますが、ギター等の弦を弾く振動音やタップ音等、原音に含まれていれば十分聴き取れます。

筆者の場合はCreative Sound Blaster X3というゲーミング向け機能が搭載されたUSB DACに接続して聴いてみたのですが、解像感が1段階上がって聴こえました。

低音は輪郭がぼやける印象があります。

音場

狭いです。

とはいえ、普通に収録された曲を聴く上では全く問題ないレベルかと思います。

Live収録された音源を聴いた時に、音場が広いイヤホン・ヘッドホンと聴き比べると狭いと感じます。

総評

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開封から一発目の印象では「確かに、謳い文句どおりボーカルが前にでて、高音域の刺さりがない聴きやすいが、その反面特徴が薄いイヤホンだな」と思っていたのですが、10時間以上聴き込んでみると正体を現し始めます。
"人の声がまっすぐに心に届く"というパッケージにも記されているキャッチコピーの通り、切ない系のボーカルメインの曲を聴くと、盛り上がる所では高い表現力を発揮してくれます。
アンプを通して聴いた時の伸び幅もあり、付属品も豊富で品質が高いので、価格なりに楽しめる満足感の高いイヤホンです。
KBEAR Neonをおすすめできない人は「ドンシャリ傾向、低音重視のイヤホンを求めている人」です。
音質傾向を見ても分かる通り、かまぼこ型なのでドンシャリとは真逆と言える音質傾向になっています。
KBEAR Neonは「ボーカル・ギター・バイオリン・ピアノ等の中・高音域をメインに気持ち良く聴きたい」という人にオススメできます。

メリット

  • 曲のメインを務めることが多い中高音域を埋もれさせること無く細かな表現まで聴かせてくれる
  • リケーブルが可能
  • 付属品のクオリティが高い

デメリット

  • 低音の輪郭が少しぼやけている
  • レッド&ブルー以外の色だと左右の見分けが付きにくい
今回はKBEAR Neonのレビューをしてみました。
気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「KBEAR Neon」