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【TRN Audio TA1 レビュー】BA1+DD1ハイブリット型カナル型イヤホン。バランス良好な価格以上の音、高級感のあるマグネシウム合金のボディが魅力。

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どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はTRN Audioから2021年2月より発売されているBA1+DD1搭載のカナル型イヤホン「TRN Audio TA1」のレビューをしていきたいと思います。

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TRN Audio
TA1
価格:$37.99(執筆時)

免責事項

当レビュー記事は

HiFiGoAudio(@HiFIGoAudio)様からの商品提供を受けて内容を作成しています。

HiFiGoAudio公式HP

Earphones, Audio Players, Headphones AMP, DACs & TWS for Audiophiles — HiFiGo

提供内容

TRN Audio TA1 × 1

試用期間・使用条件

記事内容は、商品到着後2週間以内の使用体験によるものです。
現時点で耐久性においては不明で、更に時間が経過し、何かあれば追記する可能性があります。
僕が所持している、していたヘッドフォン・イヤフォン:ATH-M50x、DT990PRO、AKG710、BlackShark V2、GAME ZERO、GAME ONE、SE215、TF10 Pro
視聴環境:iPhone11+ONKYO HF Player、PC+Creative SoundBlaster X3
これらを超える高級機の視聴経験はありませんので、これらの機種の視聴経験を得ての感想です。
以上の点をご了承いただいた上で当レビュー記事を参考にしてくだされば幸いです。

ファーストインプレッション

TRN Audio TA1には片側1個世界最大級のBAドライバーメーカーであるKnowles 22518 BAドライバーが搭載されています。

BAドライバー自体が複雑な構造をしているので、信頼性の高いメーカー製を採用しているのは嬉しいですね。

また、それに加えて8mmデュアルコア・ダイナミックドライバーが1基搭載されているため、中高音の繊細な表現に加え、重厚な低音が期待できます。

個人的に気になるのは、低価格帯のハイブリット型に有りがちな音がバラけて聴こえる所があるかが気になります。

それでは、早速"TRN Audio TA1"を詳しく見ていきましょう。

用語チェック

バランスドアーマチュア(BA) ・・・ ドライバーユニットの種類。音の分離が良く繊細でクリアな音が特徴。

米Knowles製BAドライバー ・・・ 高い信頼性と優れた性能で知られており、様々な高級音響機器に採用されています。

ハイブリット型 ・・・ ドライバーが複数"種類"、搭載されているイヤホンのこと。

製品仕様とスペック

製品名 TA1
メーカー・ブランド TRN Audio
形式 カナル型
カラー シルバー
ドライバー 1BA・1DD
インピーダンス 16Ω
応答周波数 10-40KHz
感度 107db
ケーブル材質 銀メッキOFC銅編組ケーブル
コネクタ ユニバーサルMMCXコネクタ
接続端子 3.5mm
発売日 2021年2月
保証 受け取った日から7日間の返品
価格(2021年7月12日HiFiGoAudio価格) $37.99

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TRN Audio
TA1
価格:$37.99(執筆時)

パッケージと内容物

パッケージ

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外箱はシンプルながら高級感を演出するデザインになっています。

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中はこんな感じです。

内容物

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  1. TA1 本体(シリコンのMサイズが標準でもう1セット付属)
  2. ケーブル
  3. イヤーピース(シリコン2種のS / M / L、ウレタン)
  4. 取扱説明書

付属品

イヤーピース

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シリコンのイヤーピースはサイズが「S / M / L」のものが付属しています。

白のものはMサイズがもう1セット標準でセットされていました。

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黒色のイヤーピースは少し硬めで、白色は柔らかいです。

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ウレタンのイヤーピースが封入されています。

メモリーフォーム素材なので、耳に入れる時は潰してから入れて、耳の中で広がるのを待ちます。

これだけイヤーピースが付属していれば、自分にあったイヤーピースを選んで付けることが出来ますね。

セットアップ

コネクタはユニバーサルMMCXです。

コネクタの接続部分が回転するのでケーブルを耳にかけるのも自然にできるので良いですね。

接続自体もパチッと嵌めるだけなので楽。

LとRが色分けされているのでパッと見で判別出来るのは非常に便利です。

用語チェック MMCX ・・・ コネクタの型式。Micro-Miniature Coaxialの略称。

性能と使用感

外観

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素材はハウジングからノズルまでマグネシウム合金が使用されており、高級感の有るフォルムが特徴的です。

デザインもシルバーで美しく、所有欲を満たしてくれる気がします。

 

装着感

ケーブルの耳掛け部分は針金無しの形状記憶になっていて、やんわりと耳にフィットする感じになっています。

針金入りと比べると自分の好みには合わせ辛いですが、取り付けの時に手間取らないのがメリットです。

本体は少し重めですが、ケーブルを耳に掛けることで耳から外れることはないです。

装着したときの外観は割と耳にすっぽり入るので、飛び出る感じは無くルックスが良いです。

耳掛けによって負担は軽減されていますが、本体は重めなので長時間装着していると少し疲れるかもしれません。

遮音性

イヤーピースに関わらず遮音性は高めです。

本体がIEMのような形状をしているので、本体で耳孔と耳甲介をぴったり塞ぎ切ることで、遮音性が確保されています。

ケーブル

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銀メッキOFC銅編組ケーブルが採用されています。

表面素材は柔らかいビニールで、取り回しやすく好印象です。

耳掛け部分は針金なしの形状記憶仕様になっています。カーブが強いのでフィット感は高いですが、好みに合わせる柔軟性はありません。

手でクルクル回して置いても勝手に解けていったりしないので、収納する時にも便利なんですよね。

また、編み込まれているので、服や肌に擦れるときの接触面が減少し、取り回しの良さやタッチノイズの軽減に影響していると考えられます。

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コネクタはユニバーサルMMCXです。L字になっていて赤と青に色分けされているので、左右の判別は容易です。

気になったのは、二股のところには絡まり防止のリングが配置されておらず、収納時の絡まりが頻発してしまいます。

解消するためには、別途でケーブルオーガナイザー等を用意する必要があります。

プラグはL型の3.5mmです。取り回しがしやすいので好みです。

重量測定

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マグネシウム合金製のボディは片耳約8.4g(イヤーピース込)、ケーブルは14.67gです。

プラ製のものより約1.5~2倍ほどの重量があるようです。

ビルドクオリティ

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マグネシウム合金製のボディが高級感あります。

剛性は十分で、普通に使っていて捻れたり割れたりはしないでしょう。

ハウジングからノズルまで全て合金製なので、割とずっしりしています。

重さがあるので、剛性があるとはいえ滑落には注意したほうが良いかもしれません。

サウンド

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音質傾向

弱ドンシャリ型です。

BAを1基、DDを1基を搭載ということで、TA1はハイブリット型となるわけですが、BAの中高音のクリアさとDDの低音の厚みが見事に両立されており、非常にバランスの良い音を鳴らしてくれます。

中・高音は、クリアに伸びやかで突き抜けるような音、輪郭のぼやけが少なく、くっきりしている印象です。

若干、高音が刺さり気味で、中音域がひっこむ感もありますが、ボーカルの魅力が損なわれる程度ではありません。

低音は、必要十分な迫力と厚みを備えていて、アタックの強い楽曲でも楽しんで聴けます。

ただし、bad guy / ビリー・アイリッシュの後半に来る重低音ゾーンの様な中低音重視の曲を聴くのにはあまり向いていないと感じました。

バランスドアーマチュアの音質特徴

○中・高音域がクリア

○繊細な表現が得意

✕低音再生が苦手

ダイナミックドライバーの音質特徴

○低音域が力強く響きやすい

○価格帯によって品質に幅がある

✕中高音域が伸び辛い

解像度

BAの特徴通り、中・高音域の解像度は高いです。

曲の収録環境にもよりますが、ボーカルや楽器の細かな表現を聞き取れる程度には解像度は高いです。

低音域もぼやける感覚は少なく、輪郭がはっきりしています。ただ、ハッキリしすぎていて、厚みが少し足りなく感じます。

筆者の場合はCreative Sound Blaster X3というゲーミング向け機能が搭載されたUSB DACに接続して聴いてみたのですが、解像感が1段階上がって聴こえました。

音場

普通です。

バンドレベルで収録された曲を聴く上では全く問題ないレベルかと思います。

"椎名林檎 / 丸の内サディスティック"の曲冒頭の男性の掛け声等ちゃんと距離感が分かります。

Live収録された音源を聴いた時に、音場が広いイヤホン・ヘッドホンと聴き比べると狭いと感じます。

総評

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開封から一発目の印象では「音でっか!」でした。感度が107dbと高く、iPhone11でも十分鳴ってくれるため、再生環境を問わずに安定した音を聴けます。

筐体の作りやドライバーの質が良いからか、アンプを通して聴いた時の伸びしろも多く、再生環境を整えればそれに答えてくれるポテンシャルもあると感じました。
ハイエンドなケーブルやイヤーピース、アンプを揃えているならそれなりの楽しみが出来るのではないでしょうか。
音質傾向は弱ドンシャリなので、ロック等に向いた傾向かと思います。個人的にはEDMも聴いてて楽しいですね。
解像度も必要十分に高くて、ボーカルや楽器の表現を聞き逃しにくいです。
低価格帯のBA1+DD1のハイブリット型ということで、バランス良く鳴るのか心配でしたが無用な心配で、非常にバランスの良い音が鳴ります。
付属品ははっきり言って不足しています。本体のクオリティの高さと価格を考えると仕方ない部分ではありますが、せめて二股の所に結束リングは付けて欲しかった。バッグに入れる時に確実に絡まります。
キャリングポーチも付けて欲しかったが、この価格帯では難しいかもしれません。
驚きなのは、たった約$38でこのクオリティのイヤホンを買えてしまう事です。素直に凄い。
ロックやEDM等の弱ドンシャリ傾向が合う楽曲が好きな人にオススメできます。

メリット

  • 低価格ハイブリット型ながらバランスの取れた音
  • 細かな表現を聞き取れる解像度
  • ボディとケーブルのクオリティが高い
  • アンプに繋げると更に伸びる伸びしろがある

デメリット

  • ケーブルの結束リングがついていない
  • キャリングポーチは付属して欲しかった
今回はTRN Audio TA1のレビューをしてみました。
気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「TRN Audio TA1」

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TRN Audio
TA1
価格:$37.99(執筆時)