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【BLON BL-A8 レビュー】ルックス抜群、まるでシルバーアクセサリーなDD1搭載カナル型イヤホン。

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どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はWGZBLONから2021年6月より発売されているDD1搭載のカナル型イヤホン「BLON BL-A8」のレビューをしていきたいと思います。

免責事項

当レビュー記事は

HiFiGoAudio(@HiFIGoAudio)様からの商品提供を受けて内容を作成しています。

HiFiGoAudio公式HP

Earphones, Audio Players, Headphones AMP, DACs & TWS for Audiophiles — HiFiGo

提供内容

BLON BL-A8 × 1

試用期間・使用条件

記事内容は、商品到着後2週間以内の使用体験によるものです。
現時点で耐久性においては不明で、更に時間が経過し、何かあれば追記する可能性があります。
僕が所持している、していたヘッドフォン・イヤフォン:ATH-M50x、DT990PRO、AKG710、BlackShark V2、GAME ZERO、GAME ONE、SE215、TF10 Pro
視聴環境:iPhone11+ONKYO HF Player、PC+ifi ZEN DAC
これらを超える高級機の視聴経験はありませんので、これらの機種の視聴経験を得ての感想です。
以上の点をご了承いただいた上で当レビュー記事を参考にしてくだされば幸いです。

ファーストインプレッション

BLON BL-A8はドライバーに「10mm新軽量振動板搭載のダイナミックドライバー」が「1基」搭載されています。

デザインは非常に優秀で、パッと見で「シルバーアクセサリーかな?」と思わせられるようなハウジング部分が特徴です。

複数の穴が空いたデザインに反して、本体仕様は密閉型となっていて、外での使用に耐える遮音性を期待できます。

販売はHiFiGoやAmazonで行われており、価格はHiFiGoで$79.99、Amazonで約9,800円です。HiFiGoで買った方が安いし、購入するならHiFiGoで購入したほうがお得ですね。

それでは、早速"BLON BL-A8"を詳しく見ていきましょう。

用語チェック

ダイナミックドライバー(DD) ・・・ ドライバーユニットの種類。全体的にパワフルで、低音の強さが特徴。

製品仕様とスペック

製品名 BL-A8
メーカー・ブランド BLON
形式 カナル型
カラー シルバー / ガンメタル
ドライバー 1DD(10mm軽量振動板)
インピーダンス 32Ω
応答周波数 20-20KHz
感度 115db
ケーブル材質 銀メッキOFC銅編組ケーブル
コネクタ 0.78mm 2ピン端子
接続端子 3.5mm
発売日 2021年6月
保証 6ヶ月の製品保証
価格(2021年7月12日Amazon / HiFiGoAudio価格) 9,800円 / $79.99

パッケージと内容物

パッケージ

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外箱はシンプル。サイドはラインが入っていて少しオシャレ。

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中はこんな感じです。うーん質素。

内容物

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  1. BL-A8 本体
  2. ケーブル
  3. キャリングポーチ
  4. イヤーピース(シリコン2種)
  5. 取扱説明書

付属品

イヤーピース

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2種のシリコンイヤーピースが付属しています。

硬めで長細い形のイヤーピースは2サイズ、柔らかめで広い形のイヤーピースは3サイズが用意されています。

キャリングポーチ

 

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布製で、かなり簡易的なものです。中にネット等も配置されていません。

イヤーピース等を入れる余裕はありませんが、イヤホン本体とケーブルを持ち運ぶには十分です。

セットアップ

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コネクタは0.78mmの2ピン端子です。
LとRが色分けされているのでパッと見で判別出来るのは非常に便利です。

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イヤホン本体のL・Rは目立たない所に刻印されています。

用語チェック 2ピン端子 ・・・ コネクタの型式。メーカーによって形が違うものがある。

性能と使用感

外観

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素材はハウジングからノズルまで亜鉛合金製が使用されており、シルバーアクセサリーのような質感。

カラーバリエーションはシルバーとガンメタルが用意されています。僕はガンメタルのほうが落ち着いていて好きです。

装着感

ケーブルの耳掛け部分は針金無しの形状記憶になっていて、やんわりと耳にフィットする感じになっています。

針金入りと比べると自分の好みには合わせ辛いですが、取り付けの時に手間取らないのがメリットです。

本体は少し重めです。ケーブルを耳に掛けることで耳から外れることはないです。

耳掛けによって負担は軽減されていますが、本体は重めなので長時間装着していると少し疲れるかもしれません。

遮音性

3Dプリント技術で成形されたボディは穴だらけですが、イヤホンとしては密閉型に分類され、遮音性は十分確保されています。

ケーブル

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銀メッキOFC銅編組ケーブルが採用されています。

表面素材は柔らかいビニールで、取り回しやすく好印象です。

耳掛け部分は針金なしの形状記憶仕様になっています。カーブが強いのでフィット感は高いですが、好みに合わせる柔軟性はありませんが、耳の裏にピタッとホールドする感触が嫌じゃなければ問題ないと思います。

また、二股のところには絡まり防止のリングが配置されており、収納時の絡まり防止に役立ちます。

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コネクタは0.78mm 2ピン端子です。L字になっていて赤と青に色分けされているので、左右の判別は容易です。

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プラグは直線型の3.5mmです。

重量測定

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亜鉛合金製のボディは片耳約10.44g(イヤーピース込)、ケーブル込みで36.83gです。

プラ製のものより約2.5倍ほどの重量があるようです。

ビルドクオリティ

亜鉛合金製のボディがシルバーアクセ感があります。

3Dプリンターで生成されていくつも穴が空いているようなデザインになっていますが、剛性は十分で普通に使っていて捻れたり割れたりはしないでしょう。

ハウジングからノズルまで全て金属製なので、割とずっしりしています。

重さがあるので、剛性があるとはいえ滑落には注意したほうが良いかもしれません。

サウンド

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イヤーピースは「JVC Spiral Dot M」を使用しました。

再生機器はiPhone11 + Lightning→3.5mm変換ケーブルと、PC + ifi ZEN DACです。

音質傾向

直挿しに近い「iPhone11 + Lightning→3.5mm変換ケーブル」で視聴すると、ドンシャリ型です。

DDを1基を搭載ということで、スペックだけを見ると低音に強いというような印象を受けますが、実際は少し違います。

高音域は、伸びやかで突き抜けるようで、響きの輪郭が硬く、金属のような響きです。

突き抜ける様ですが、刺さる寸前で収まっているので聴き疲れはしません。

中音域がひっこむ感があります。ボーカルが少し聴き取りにくさを感じます。

低音は、軽く「トンッ」と厚みや重みのある響きいうよりかは、明瞭に元気に鳴る感じです。アタック感が強く少し前に出て来ます。

重低音を表現するには厚みが足りない印象です。

ダイナミックドライバーの音質特徴

○低音域が力強く響きやすい

○価格帯によって品質に幅がある

✕中高音域が伸び辛い

解像度

必要十分だが高くはないです。

中・低音の立ち上がりがイマイチな為、早くて音の量が多い曲だとモタつく印象。

音場

狭いです。

総評

まるでシルバーアクセサリーかのようなデザイン性が特徴的です。カラーバリエーションはシルバーとガンメタルが用意されており、好みに合わせて選択することが出来ます。

見た目が良いケーブルにリケーブルすることで、更にファッション面での向上を狙えます。

音質面はというとドンシャリ傾向で、刺さらないが金属的な響きをする高音域と厚みは薄いが音像がハッキリとしているアタック感の強い低音域が持ち味です。

反面、中音域のボーカルやギターは引っ込み気味で、iPhone11の(Lightning~3.5mm変換)直挿しにおいての視聴ではアタックの強い低音域に押しつぶされがちな印象を受けました。

音質面で言えば、この価格帯で「ベストか?」と問われるとそうではない気がします。

レビューの中盤あたりでifi ZEN DACを購入したので、早速試してみたんですが、音質傾向が変わりますね。

具体的には、かなり中高音重視で低音が少し控えめで、音場・解像度がそこそこになったと感じました。ZEN DACの機能である「true bass」を使用すれば若干不自然ではありますが低音の厚みをカバー出来るのでかなりフラットながらも元気に鳴る優等生になったと思います。

複数の環境でテストする事が出来ないので推測ですが、再生環境に左右されやすいイヤホンなのかなと感じています。

これらの評価を踏まえてオススメする人は、

ファッションの一部として、良いデザインのイヤホンを求めていて、ロックやEDM等のドンシャリ傾向が合う楽曲が好きな人にオススメできます。

メリット

  • 3Dプリント技術によって成形されたシルバーアクセサリーのようなハウジング
  • DD1型ながらクールに伸びる高音域
  • 厚みはないもののアタック感の強い低音域
  • バンド・ミュージックや一部のEDMに適正がある
  • ボディとケーブルのクオリティが高い
  • アンプに繋げると解像度や音場の改善が見られる。
  • 再生環境によって性格が変わる傾向にある?

デメリット

  • 直挿しではボーカルやギター等の中音域メインの曲を聴くには向いてない
  • 高音域以外の立ち上がりがイマイチなので早いEDM等は向かない
今回はBLON BL-A8のレビューをしてみました。
気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「BLON BL-A8」