どうも、あぎとろです。
今回はHyperXから2021年3月1日より遂に日本国内で発売されたUSBマイク 「HyperX SoloCast」のレビューをしていきたいと思います。
※サムネで装着しているポップガード・ショックマウント・マイクアームは付属しません
ファーストインプレッション
SoloCastはHyperXから発売されている、USBスタンドアローンマイクです。
ただし、USBマイクなのでオーディオインターフェイスに接続して利用するには向かない機種なので、その点は注意しましょう。 自分の用途と照らし合わせて選択しましょう。
製品仕様とスペック
製品名 | SoloCast USBスタンドアロンマイク |
メーカー名 | HyperX |
カラー | ブラック |
電源 | 5V / 100 mA(USB) |
動作電流 | 47 mA |
USB仕様 | USB 2.0(フルスピード) |
サンプリングレート | 48kHz / 44.1kHz / 32kHz / 16kHz / 8kHz |
ビット解像度 | 16ビット |
対応OS | Windows 7以降 / Mac OS / PS4 / PS5 |
ケーブルの長さ | 2 m |
重量 |
マイク:261 g マイクスタンド:125 g 合計(USBケーブルを含む):429.9 g |
マイク | -------------------------------- |
方式 | エレクトレットコンデンサーマイク |
指向性パターン | カーディオイド |
周波数応答 | 20Hz ~ 20kHz |
感度 | -6 dBFS(1V/Pa、1kHz時) |
ノイズ(RMS) | -74 dBFS未満(A特性) |
製品保証 | 2年保証 |
発売日 | 2021年3月1日 |
価格(2021年8月10日Amazon出品価格) | 7,980円 |
パッケージと内容物
開封
▼箱の表裏はこんな感じです。
▼箱の左右はこんな感じです。
内容物
- HyperX SoloCast 本体
- USB-A to USB-C ケーブル
- 説明書
USB-A to USB-Cケーブル
▼汎用性が高いUSB-Cは嬉しい。
性能と使用感
本体の外観
▼上面にはタッチミュートセンサーが配置されており、下面にはスレッドが配置されています。
▼正面にはロゴとLED。裏面にはUSB-C端子。
スタンドの外観
▼スタンド側はこんな感じです。この筒状のところに差し込む形になります。
内側はラバー製になっていてマイク本体が傷つかないように配慮されています。
▼スタンドの可動部分と裏面です。裏面にはラバー足と重りが配置されています。
HyperX SoloCastの使用感
サイズ
マイクとしては小型の部類です。
スタンドは角度を調節出来るのでモニターの下などの小さなスペースに配置することができます。
重量
本体が263gでスタンドが126gとなっています。
本体は殆ど金属製なので小型なわりにしっかりと重量があります。
付属スタンドの調節機能
可動域は結構広いので、スタンドに設置して使う分には困らないでしょう。
縦方向には無段階で40度ほど、可動部のネジを占めることで固定出来ます。
横方向は画像の通り、5段階で調節出来ます。
タッチミュートセンサー
マイク上部にあるタッチミュートセンサーをタップするとミュート状態になり、もう1度タップするとミュート状態が解除されます。
ミュートの状態はLEDの光り方で判別できるようになっています。
LED点灯:ミュートOFF
LED点滅:ミュートON
スレッドの対応幅
3/8インチと5/8インチのスレッドに対応しています。一般的なショックマウントやマイクアームに取り付けることが出来ます。
音質
音質は良いです。低音域から高音域まで拾ってくれます。
Discordでの通話やゲーム内のボイスチャット機能を利用する限り、音質面で悪いと言われたことは有りません。
この前は6000円前後のFIFNEのコンデンサーマイクを使っていたのですが、ほぼ同等かすこし上回る位です。価格や機能的に見ても近いですし、妥当かなという感想です。
ただ、卓上に置いて使うとデスクを伝う振動音を拾いやすいので注意する必要があります。
本体にショックマウントが内蔵されていない上に、スタンドにもショックマウント機構が存在しないので、自前でショックマウントとマイクアームを用意する必要があります。
結果的にコストがつり上がってしまいますが、振動音については多くの卓上マイクが抱える問題なので「解決したいならば」位に思っていても良いかもしれません。
■僕が実際に用意したショックマウント
総評
HyperX SoloCastはカーディオイドマイクとしての単体性能に特化したマイクです。音質が良いのに加えて、タッチミュートセンサーを搭載しており、ミュート操作も楽です。ミュート時のノイズも一瞬で、物理ボタン特有の操作音も最小限に抑えられるので相手に不快感を与えずミュートすることが出来ます。
スタンドの調節機能も良く、モニターの下など限られたスペースにも問題なく配置することが出来ます。
内蔵ショックマウントが搭載されておらず、振動音を拾わないようにするには、マイクアームとショックマウントを別で購入して環境を整える必要があります。
また、集音範囲が広いのでDiscordのKrispやNvidia RTX Broadcastなどのノイズ除去が優秀な外部ソフトが無いと快適な環境を構築するのは難しいです。
おすすめできる人は「PCユーザーでマイクアームとショックマウントを用意でき、ソフトウェアや物理的に環境を改善する知識がある」という人にオススメのマイクです。
また、
反対に、「PS4やPS5に繋いで使うつもり」という人にはお勧めしません。PS5にはそもそもミュートボタンがコントローラーに付いていますし、振動音を拾うのでアームやショックマウントを設置する環境を構築するのが難しいからです。加えて、環境音が大きい場所で使う場合など、PCのようにソフトウェアで解決する術が無いのも理由です。
良いところ
- 集音できる帯域の幅が広いので、音に厚みがある
- タッチセンサーのミュート機能
- 集音範囲が広い
- ゲインが高い
- 付属マイクスタンドのチルト機能が優秀
- 3/8インチと5/8インチのスレッドに対応
イマイチなところ
- 集音範囲が広く、環境依存度が高い
- マイクアーム&ショックマウントが無いとかなり振動音を拾う
- 付属マイクスタンドにスレッドがない
- マイクミュート以外の付加価値が無い