どうも、あぎとろ(@agito0224)です。最近カメラにハマっています。
というわけで今回は使っていて「これはいいな」と思った「Ulanzi Craw」の紹介です。
Ulanzi Crawには「クイックリリースクランプ」と「バックパッククリップ」が同名で販売されています。
両方を購入しているのですが、この記事では「バックパッククリップ」のレビューをしていこうと思います。
皆様の購入の一助になればと思います。
合わせて使うと超便利
Ulanzi Crawとは同名で「クイックリリースクランプ」と「バックパッククリップ」という2つのタイプが販売されています。
同じ名前なのに違う商品。でも、合わせて使うととても便利な商品なんです。
今回ご紹介するのは「バックパッククリップ」の方なのですが、それぞれどういう製品か分かっていたほうがメリットを良さが伝わると思うので、それぞれを個別に説明します。
クイックリリースクランプ
クイックリリースとは素早く脱着が出来る機構のことで、他社でもいくつか種類があって、現在カメラ業界で主流となっているのは「アルカスイス」というものです。多くのメーカーがこのアルカスイス互換の製品を作られて全世界で流通しています。
クランプとは、三脚の雲台等に取り付ける事ができる受け取り部分の事を言います。
2021年モデルからは「アルカスイス互換」ということで、クランプの下部がアルカスイス互換に対応しています。ですから、クランプに直接取り付けることが出来るように改良されています。
付属するシューは後述するバックパッククリップもそうですが、Ulanzi製品のクイックリリースと同じ規格のものなので、クランプさえ数を揃えて使用機材に取り付けてしまえば製品間を少ない手順で取り付け・取り外しが出来るわけです。
脱着のしやすさにおいてはアルカスイス互換のものを凌駕しているとも言われています。
バックパッククリップ
クイックリリースクランプを内包した装置を、バックパックやベルトを挟んで固定することで、カメラをバッグに収納することなく、カメラを素早く脱着できるというアイディア商品です。
バックパッククリップ自体はいくつかのメーカーから発売されていますが、価格的にもリーズナブルですし、僕は他の機材をUlanziのクイックリリース規格に統一している為、機材間の移動も高速に行える点も考慮して、Ulanziのものを購入してみました。
開封から内容物の紹介
パッケージ
デザイン的にはシンプルですね。
Ulanziは赤っていうイメージがありますが、パッケージはブラック・ゴールド・ホワイトで纏めてきました。
内容物は本体のみで説明書は無し。
本体
全てて金属パーツで構成されています。
加工精度が非常に高く、各パーツに引っ掛かりや不釣り合いなどは一切有りません。
Ulanzi共通のクイックリリースクランプが搭載されています。
ただし、流石に裏面に三脚ネジ穴は空いていないので三脚に取り付けてクランプとして利用することはできなさそうです。
三脚やジンバルに取り付けたい場合は、別売りのクイックリリースクランプを購入すればOKです。
ネジを回すと固定が緩み、金具がスライドするようになっています。
片方はフックになっていて、固定位置がわかりやすくなっています。
ネジは完全に取れるようにもなっているので、ネジ付きで通しにくい所でも挟むことが出来て便利です。
反対側のネジも外すことが出来ます。
背面となる金具にはラバーが配置されており、取り付け後のズレを防止してくれる仕様になっています。
ネジ締め用のコインが付属しています。マグネットで取り付けられているので無くすことはなさそう。
使用例
取り付け
クイックリリースクランプ同様、前後にあるスイッチを同時に押し込むと、本体からシューを取り外せます。
今回はα7Ⅲの底面にある三脚穴にシューを取り付けてみました。
取り付ける場合、ネジに付属している取っ手で締めるだけではすぐに緩んでしまうので、このコインを使ってしっかりと取り付けましょう。
クランプの方をバッグの肩紐にあるカラビナループに取り付けました。(写真ではシューがついたままのものになっています)
クランプ自体はどの方向につけても機能はしますが、カメラを取り付けたときの安定感を考えると設置面が増えるように取り付ける方が良いです。
挟み込める幅はネジの長さ的にズボンのベルト位が限界です。バッグに取り付ける場合はカラビナループが最有力候補になりそうです。
完成
あとはシューをクランプにはめ込むと完成です。ワンタッチで取り付けられるのは実際楽チン。
一眼をバッグに仕舞うこと無く両手をフリーにすることができます。
メリット
- 両手がフリーになる、カメラがブラブラしない
- 脱着が簡単
- 非常に剛性感がある
- シューが小型で軽量
- Ulanziのクイックリリースと互換性がある
両手がフリーになる、カメラがブラブラしない
撮り歩きをしている時に両手が自由に使えるというのは大きなメリットになります。
カメラストラップがあるじゃないと思うかもしれません。
しかし、ネックストラップなら首から下げることになり、ショルダーストラップなら腰あたりにカメラが来るわけです。
カメラがあって動きにくいし、各部に負担が掛ります。それに加えてカメラがブラブラしてどこにぶつかるか分かったもんじゃない。かがむのにも気を使いますよね。
脱着が簡単
取り付ける時は上から押さえつけるだけ、外す時はスイッチを両側から押しながら引き抜くだけです。
シューが小さいので体に近い所に取り付けるのには若干慣れが必要にはなりますが、慣れれば凄く簡単に脱着をすることが出来ます。
非常に剛性感がある
使用されているパーツはその殆どが金属製で構成されていて、非常に剛性が高いです。
また、成形精度も非常に高く動作がスムーズです。
僕がいくつかのUlanzi製品を利用していて、信頼を置く理由の1つです。
シューが小型で軽量
本体側に取り付けるシューが小型で軽量なので、ミラーレス一眼のストロングポイントである「軽さ」を損なわせません。
また、装着したシルエットも不格好ではなく目立たないので気に入っています。
Ulanziのクイックリリースと互換性がある
秀逸な仕様のクイックリリースクランプと互換性があるので、使用機材にクランプさえ取り付けてしまえば、機材間の脱着が非常に素早く行えてストレスフリーです。
一度このシステム使い始めるとちょっと他社のクイックリリースには戻れないです。
デメリット
- きちんと取り付けないと、シューのネジが緩みやすい
- 説明書が付属していない
- 取り付けられる厚さが比較的薄め
- シューが小さいのでカメラが自立しなくなる
- シューの組付け部分が割と鋭い
きちんと取り付けないと、シューのネジが緩みやすい
付属のコインでネジを硬く締めることで対応できます。
実際に、きちんとコインで硬く締めた状態で軽く登山と半日撮り歩きをしてみましたが、全くズレていませんでした。
ただし、ネジ自体が短めなので、ハードに使用したなと思ったら、毎回緩んでないかチェックはしたほうが良いです。少しでも緩んでいたらネジを締め直しましょう。
また、長めのレンズを装着したり、重めのシステムを利用しているときは特に注意をして下さい。
遠心力が掛かりやすい状態だとネジが抜けてしまって事故が起きる可能性があります。
ネックストラップやショルダーストラップを同時に使用して保険をかけるか、そもそも利用しない方が良いです。
説明書が付属していない
上記の事柄を含め、取り扱いに注意が必要な製品であるにも関わらず、説明書が付属していないのは疑問です。
取り付けられる厚さが比較的薄め
取り付けられる厚みは完璧に安全な状態で使用するならカラビナループくらいの厚みしか挟み込めません。
僕はカメラバッグはEndurance ExtⅡを使用しています。専用ポーチ接続用のショルダーベルト(厚さ4~5mm)をバックパッククリップで挟んでいますが、反対側のネジも緩めて締め直し、平行を取るようにキツく装着していますが僕の場合は問題ないと感じています。
ただし、こちらも使用後に毎回点検は欠かさないようにしています。カメラ側のシューのネジより緩みやすい部分だと考えたほうが良いです。
シューが小さいのでカメラが自立しなくなる
これは個人的には全く困らないのですが、人によってはカメラ本体を自立させたい人もいるのかなと思うのでデメリットとして挙げています。
単純に、シューをカメラに取り付けると底面に小さく突起が出来ることになるので、カメラが机などに置いた時に正位置で自立しないよねという話です。
シューの組付け部分が割と鋭い
これは少し注意する必要があると思います。
シューの組付け部分も金属製で、固定の精度に大きく関わる部分の為、結構鋭く成形されています。
特に、傷つきやすい素材の塗装表面・メッキ・木材・ガラス・金属の上に直接シューを装着した面を向けて置くと、傷をつける可能性があります。
僕は机にカメラを置く時は、持ち手と反対側(左側)を底面として置くことが多くなりました。
総評
今回はUlanzi Crawのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「Ulanzi Craw バックパッククリップ」
▼合わせて使うと快適な「Ulanzi Craw クイックリリースクランプ」