どうも、あぎとろです。
今回はAfterShokzから2020年11月16日より発売されている骨伝導ヘッドホン「AfterShokz Aeropex」のレビューをしていきたいと思います。
- 免責事項
- 骨伝導ヘッドホンとは
- AfterShokz Aeropexの立ち位置
- カラーバリエーション
- ファーストインプレッション
- パッケージと内容物
- 付属品
- 外観
- 2週間ほどAeropexを使用してみての感想
- デメリット
- メリット
- 総評
免責事項
当レビュー記事は
AFTERSHOKZ(@AfterShokzJapan)様からの商品提供を受けて内容を作成しています。
AfterShokz公式 Aeropex商品ページ
AfterShokz Aeropex 運動用の骨伝導イヤホン – AfterShokzJP
提供内容
試用期間・使用条件
骨伝導ヘッドホンとは
通常のイヤホンは、外耳や中耳にある鼓膜を経て内耳を震わせ、脳へ音を届けています。
骨伝導イヤホンでは、外耳や中耳を通さない「骨伝導」を利用して音を届ける仕組みになっています。
頭蓋骨の振動を通して内耳を直接震わせ、脳へ音を届けているので「骨伝導」というわけです。
イヤホンの振動部分をこめかみ付近に装着して使用するのが一般的です。
AfterShokz Aeropexの立ち位置
Aeropexは、ハイエンド骨伝導イヤホンに位置する製品です。
長時間のバッテリー寿命と高品質なサウンドを実現し、あらゆる運動時において素晴らしい性能を発揮することができます。
わずか26gの軽量フレームは、信頼性の高い安定性を提供し、装着感と取り回しやすさをも兼ね備えます。
カラーバリエーション
ルナグレー / ブルーエクリプス / ソーラーレッド / コズミックブラックの4色が用意されています。
ツートーンカラーになっていてデザイン良いですね~。僕が提供を受けたのはブルーエクリプスですが、結構落ち着いた色合いで違和感無いです。
ファーストインプレッション
AeropexはAfterShokzが販売するハイエンド骨伝導ヘッドホンです。
正直に言うと、僕はAeropexが初めて触れる骨伝導ヘッドホンです。初めてでいきなりハイエンド。贅沢。
初めて音を聴いた時は、本当に骨に振動を伝えて音を伝えてるんだと言う実感と、違和感の少なさに感動しきりでした。
このレビューはそれから2週間余り経過していて、筆者なりにAeropexをジョギングやハイキングなどの本来の用途であるアクティビティや、敢えて普段使いしてみたりと色々な使い方をしてみました。そうすると、Aeropexの良いところだけでなく悪いところも見えてきました。
是非、購入の参考にしてみてください。
それでは、まずはAEROPEXはどんなガジェットなのか、詳しくみていきましょう。
商品仕様とスペック
製品名 | Aeropex |
メーカー・ブランド | AfterShokz |
製品形式 | 骨伝導ヘッドホン |
カラー | ルナグレー / ブルーエクリプス / ソーラーレッド / コズミックブラック |
周波数帯 | 20Hz~20kHz |
感度 | 105 ± 3dB |
マイク感度 | -38dB ± 3dB |
重量 | 26g |
接続方式 | Bluetooth 5.0 / 接続距離10m |
マルチポイント接続 | ○ |
バッテリー / 駆動時間 | リチウムバッテリー / 8時間 |
充電時間 | 2時間 |
待機時間 | 10日間 |
防水&防塵規格 | IP67 |
対応プロファイル | A2DP、AVRCP、HSP、HFP |
ボタン数 | 3(マルチファンクションボタン×1、音量ボタン×2) |
マイク | デュアルノイズキャンセリングマイク |
保証 | 2年間 |
発売日 | 2020年11月16日 |
価格(2021年9月8日Amazon出品価格) | 19,998円 |
パッケージと内容物
パッケージ
ハイエンド機なので梱包も中々豪華でオシャレです。開封する時のワクワク感って大事ですよね。
内容物
- Aeropex 本体
- 耳栓
- 専用充電ケーブル × 2
- 専用シリコンケース
- セットアップシート
- 機能説明書・取扱説明書・保証書
付属品
専用充電ケーブル
USB-Aから専用充電端子への給電用ケーブルです。2本付属しています。
ケーブル自体はコシのあるシリコンに包まれているため、癖が強いですが柔らかいので特に困ることはありません。
敷いて言えば、2本付属しているのだから1本は長いものにしてほしかった。
耳栓
柔らかい素材で形状記憶の特性がある材質で作られている耳栓が付属します。
AEROPEXを使用中にどうしても外音をシャットアウトしたい時に使用します。
専用シリコンケース
シリコン製のケースが付属しています。中にポケットなどはない非常にシンプルなケースですが、水・汗濡れを気にせず本体を収納できるのはとても便利。
入れ口はマグネットで止まるので快適な使用感です。
外観
全体
スポーツに向けて作られたというコンセプト通り、そういったファッションに溶け込むようなデザインになっています。
ボタン
左の画像にある楕円形のボタンが「マルチボタン」で、右の画像にある+ / -と書かれたボタンが音量ボタンです。
2週間ほどAeropexを使用してみての感想
この記事を執筆している時点で、手元に製品が届いてから2週間ほどの時間が経過しています。その間、僕はAeropexを日常生活や散歩・ハイキング・写真撮影等のアクティビティを行う上で積極的に使用してみました。
その上で感じたことをいくつかの項目に分けて書いていきます。
音質
まず、前提として認識しなくてはならないのはAeropexは音質を追求した製品ではないということです。
それを前提として、骨伝導ヘッドホンとしてはかなりの高音質を誇ると言えます。
中・高音はクリアで抜けのある音を鳴らしてくれます。
低音は軽いです。また、音量を上げると低音再生時に強く振動するので皮膚が痒くなります。
イコライザー設定の2番目のものに変更すると振動が弱くなるのか、音量を上げた時の低音再生時の振動の量が減ります。音量を上げたいが振動が気になるという方はイコライザーを2番に変更してみてください。
説明書にも詳細が記載されていないし、現在どちらのイコライザーが適応されているのかも確認できないので、工場出荷状態に戻す等で対処しましょう。
マイク
デュアルノイズキャンセリングマイクが搭載されていますが、音質はまずまずといった所です。
軽い通話程度なら問題ないと思いますが、会議等の長時間に渡るボイスチャットでは使いにくいです。
装着感
バンドは「チタニウムバンド」が採用されており、とてもしなります。
脱着時に結構雑に扱っても心配にならないです。
遮音性・音漏れ
操作性
機能 | 操作方法 |
音楽再生/一時停止 | 1回押し |
次の曲にスキップ | 音楽再生時に2回押し |
前の曲にスキップ | 音楽再生時に3回押し |
電話に出る | 1回押し |
電話を切る | 1回押し |
現在の通話を切って、二つ目の着信に出る | 通話時に2秒間長押し |
通話を拒否する | 着信時に2秒間長押し |
音声ダイヤル | 2秒間長押し |
最後に発信した番号をリダイヤルする | 音楽停止時に2回押し |
機能 | 操作方法 |
電源オン | 音量+ボタンを2秒間長押し |
電源オフ | 電源ボタンを3秒間長押し |
ミュート | 通話時に音量+ボタンと音量-ボタンを約2秒間長押し |
イコライザーの切り替え | 音楽再生時に音量+ボタンと音量-ボタンを約3秒間長押し |
バッテリー残量チェック | 音楽停止時に音量ボタンのいずれかを1回押し |
音量調節 | 音楽再生時に音量ボタンを1回押し |
工場出荷時の設定に戻す(初期化)
- ヘッドホンをオフにします。
- +ボタンを長押しして、ペアリングモードに移行します。
- マルチファンクションボタン、+ボタン、-ボタンの3つのすべてのボタンを、ヘッドホンから2回のビープ音が聞こえるか、振動を感じるまで、3~5秒間長押しします。
- ヘッドホンをオフにします。
接続性
Bluetooth V5.0による低遅延・高強度な通信が可能です。通信距離は10m。
実際に電車内や町中で使用してみても、通信が途切れる瞬間はありませんでした。
また、Youtube等で人物が話す動画でも、人物の口元と音声が一致するので違和感が無く快適です。
マルチポイント接続
マルチポイント接続とは、2台のBluetooth接続機器と同時に接続し、シームレスに行き来することが出来る機能です。
Aeropexのマルチポイント接続は切り替えに5~7秒の時間が掛かるようなので、100点の機能というわけではありませんが、個人的には無いより合ったほうが便利だと思っています。
設定手順に登場するペアリングの手順の際に、既にペアリングが完了している機器は選択できません。その場合はプロファイルを削除してから最初から行いましょう。
設定方法
- ヘッドホンをオフにします。
- +ボタンを長押しして、ペアリングモードに移行します。
- マルチファンクションボタンと+ボタンを3秒間長押しします。
- 1台目の端末のBluetooth接続から、Aeropex by AfterShokzを選択しペアリングします。
- ヘッドホンをオフにします。
- +ボタンを長押しして、ペアリングモードに移行します。
- 2台目の端末のBluetooth接続から、Aeropex by AfterShokzを選択しペアリングします。
- ヘッドホンをオフにします。
- ヘッドホンをオンにすると、どちらの端末にも接続した状態となります。
- マルチポイント接続をオフにするには、マルチファンクションボタンと-ボタンを3秒間長押しします。
バッテリー・充電
充電は「マグネティック充電ポート」が採用されており、付属する専用のケーブルでのみ可能です。
満充電までは2時間。バッテリーは8時間持ちます。
バッテリー残量の管理は簡単で、起動時に毎回おおよその残量をアナウンスしてくれます。
充電についてですが、固定方式は強めのマグネットになっていて、正しい装着方向じゃないと磁力が反発して取り付けられないようになっています。
そのため、ある程度暗い場所でも簡単に充電することが出来ます。
なにげにコレは嬉しい。
加えて、水濡れアラート機能が搭載されているので、水や汗が接続部分に付着した状態で充電しようとするとアラートが鳴って警告してくれます。
独自の端子なので付属する2本の充電ケーブルが断線したら別途追加で購入する必要があります。
そして、他のデバイスのように最近普及してきた「USB-Cに統一する~」なんてことが出来ないのはやはりネック。
防水&防塵の性能
防水防塵規格はIP67ということで、ガッツリ汗や水に濡れても大丈夫です。使い終わっての水洗いも気にしなくていいのですごく楽です。
IP67ってどれくらいの防水&防塵性能なの?
IP67の電気機器は、防塵性能「6」のため、粉塵が内部に侵入することがない。 防水性能「7」は水中への浸漬に対して有害な影響を受けない性能があるので、一時的に水中で使用する事が可能である。 しかし、水深1mを超えるような高い水圧に長時間さらされる場合は浸水のおそれがある
デメリット
- 低音が軽い
- 音量が足りない場面もある
- 音漏れが気になる
- 単体では再生機能が無い
低音が軽い
骨伝導ヘッドホンの構造上逃れ得ない特性なのかもしれません。
音量を上げると低音を再生する時に端末の振動が大きくなるので、それが皮膚に当たると痒くなってしまうということもあります。(これに関してはイコライザーを2番に変更することで低音の振動を弱められます。)
そういった使用上の不快感を抑制する上でも、低音を強調するというのは難しいのだと思います。
音量が足りない場面もある
電車等の騒音が大きい乗り物だと、音量が足りなく感じます。
そういう場合は、耳栓を利用したい所なのですが、普段乗りなれない路線を利用している場合はアナウンスを聞き逃す可能性があるので、それが有効化どうかは場合によります。
音漏れが気になる
カナル型のイヤホンとは違い、耳の中ではなく外から骨伝導で音を伝えているので、端末の振動が空気に伝わって外に漏れてしまいます。
人との距離が近い空間で使用する時には気を使う部分です。
単体では再生機能が無い
スポーツ向けのワイヤレスイヤホンには単体での再生能力が備わっているものもあります。
Aeropexには単体再生機能が備わっていないので、必ず再生機器とセットで運用する必要があります。
単体での再生機能がほしいという方は、同社から発売されているXTRAINERZという水泳に特化した製品が販売されていますので、そちらをチェックしても良いかもしれません。
メリット
- 遮音性が無い
- 自分の音が強調されない
- 中・高音がクリア
- 軽くて装着感が良い
- マルチポイント接続に対応
遮音性が無い
車や自転車、歩行者の接近に気付きやすく事故防止に繋がります。
また、売店等でのコミュニケーションでもスムーズに対応出来たりと意外にメリットは多いです。
「外音取り込み機能が付いた完全ワイヤレスイヤホンが有るじゃないか」と思うかもしれませんが、基本的に自分が装着しているイヤホンに外音取り込み機能が備わっているとわかるのは自分だけです。
大抵の人は視覚的に「耳の穴を塞いでいるかどうか」を確認してコミュニケーションを図ってくるので、「イヤホン付けてるな、こちらの声が届いているのか?」といった余計なワンクッションが挟まってしまいます。
その点、骨伝導ヘッドホンであれば、正面から見て「耳の穴が塞がっていない」と分かるので、そのワンクッションが無くなって円滑にコミュニケーションを取れます。これ、結構影響が大きい割に、気が付かない人が多いと思います。
自分の音が強調されない
自分の音とは「鼓動」「息遣い」「つばを飲む音」「耳の中の音(カナル型だと耳の穴を塞ぐのでそれが内耳に擦れる)」です。
これらは集中力をかなり削ぐ原因になりますし、聴いていて楽しい音ではありませんよね?
中・高音がクリア
初めて聴いた時にも驚いたのですが、2週間たった今でも中・高音がクリアで十分高音質だと感じています。
さすがに、数万するオーディオクオリティのイヤホン・ヘッドホンと比べるとかなり分が悪いですが、「運動中に音楽を楽しみたい」という方や「音にこだわらない人」には十分なクオリティです。
軽くて装着感が良い
取り回しの良いチタニウムのバンドを含めてたった26gしかありません。
また、チタニウムのバンドが、骨伝導をするための適切かつ長時間装着しても不快感に繋がらない絶妙な側圧に調整されています。
マルチポイント接続に対応
2台同時に接続出来るのは結構便利です。
僕の場合を例に上げると、スマートフォンとPCを同時に接続するように設定しています。
スマートフォンの音楽を停止してからPCで動画を再生するとBluetooth接続の切り替えを手動で行う必要もなく、自動的に出力受付先を切り替えてくれます。
ただし、切り替わりには5~7秒程かかります。
総評
骨伝導ヘッドホンという物自体が、比較的珍しいガジェットではありますが、使用してみれば非常に使用感の良いものでした。
使用シーンはある程度選びますが、得られるメリットが大きく手放せないものになるでしょう。
中・高音がクリアな音質。駆動時間8時間のバッテリー容量。IP67という強力な防水防塵性能。取り扱いが楽なチタニウムバンド。通話品質のノイズキャンセリングマイク。
特に、ジョギング・ウォーキング等の交通事故似合う可能性のあるアクティビティを行っている人にお勧め出来る骨伝導ヘッドホンです。
耳の穴を塞がないというのは、外音による情報を得る以外にも、カナル型イヤホンに比べて自分の音が聴こえにくいというメリットがあります。
耳をふさぐと、自分の鼓動や息遣いが良く聞こえませんか?これが運動中だと特に顕著に聞こえます。僕の場合、それがかなり集中力を削ぐ原因にもなるので、ジョギング中にイヤホンを付けなくなりました。
その点、Aeropexなら開放的な環境でクリアな音質で音楽を楽しみながら「安全に」ワークアウトに励めます。
日常からアウトドアシーンまで、広く活躍してくれるこの骨伝導ヘッドホン「AfterShokz Aeropex」。
皆さんもどうか、お手に取ってみてはどうでしょう。