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【TRN VX Pro レビュー】価格1万円弱でBA8+DD1(CNT)の化け物スペック、ハイブリットインイヤーモニターイヤホン登場。

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どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はTRNから2021年9月より発売されているDD1+BA8を搭載したハイブリット型イヤホン「TRN VX Pro」のレビューをしていきたいと思います。

免責事項

当レビュー記事は

HiFiGoAudio(@HiFIGoAudio)様からの商品提供を受けて内容を作成しています。

HiFiGoAudio公式HP

Earphones, Audio Players, Headphones AMP, DACs & TWS for Audiophiles — HiFiGo

提供内容

TRN VX Pro × 1

試用期間・使用条件

記事内容は、商品到着後2週間以内の使用体験によるものです。
現時点で耐久性においては不明で、更に時間が経過し、何かあれば追記する可能性があります。
僕が所持している、していたヘッドフォン・イヤフォン:ATH-M50x、DT990PRO、AKG710、HD599SE、BlackShark V2、GAME ZERO、GAME ONE、SE215、TF10 Pro
視聴環境:iPhone11+ONKYO HF Player、PC+ifi ZEN DAC
これらを超える高級機の視聴経験はありませんので、これらの機種の視聴経験を得ての感想です。
以上の点をご了承いただいた上で当レビュー記事を参考にしてくだされば幸いです。

ファーストインプレッション

TRN VX ProはドライバーにBA(バランスド・アーマチュア)が8基に加えてDD(ダイナミックドライバー)が1基搭載されており、DDには歪みが小さくパワフルで深みのある低音を再現する「CNT(カーボンナノチューブ)振動板」が採用されています。

ボディはアルミ・マグネシウム合金で構成されており、シンプルかつ高級感のあるデザインとなっています。

購入はAmazonで10,499円、HiFiGO通販で$88.80なので、HiFiGOの方が僅かに安価です。(Amazonでもたまに500円offクーポンが付いてる時がある)HiFiGoだと$100以上の購入でアジアでも送料無料なので、そういった用途であればHiFiGOの方がお得と言えるでしょう。

それでは、早速"TRN VX Pro"を詳しく見ていきましょう。

用語チェック

ダイナミックドライバー(DD) ・・・ ドライバーユニットの種類。全体的にパワフルで、低音の強さが特徴。

バランスド・アーマチュア(BA) ・・・ ドライバーユニットの種類。繊細な表現が得意で、高・中音の強さが特徴。

製品仕様とスペック

製品名 TRN-VX Pro
メーカー・ブランド TRN Audio
形状 ハイブリットインイヤーモニター
装着形式 イヤーフック
カラー ミッドナイトブルー / ムーンシャインシルバー
ドライバー 1DD+8BA
インピーダンス 22Ω
応答周波数 7Hz-40000Hz
感度 106db
ケーブル材質 / 長さ 4極銀メッキ銅編組ケーブル / 1.25±5cm
コネクタ 0.78mm 2ピン端子
接続端子 3.5mm
重量(本体+ケーブル) 13g+16g
発売日 2021年9月
保証 6ヶ月の製品保証
価格(2021年7月12日Amazon / HiFiGoAudio価格) 10,499円 / $88.80

パッケージと内容物

パッケージ

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内容物

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  1. VX PRO 本体
  2. ケーブル
  3. 3.5mmステレオミニプラグ→6.3mmステレオ標準プラグ変換プラグ
  4. キャリングケース
  5. イヤーピース

付属品

イヤーピース

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2種のシリコンイヤーピースに加えて、ウレタンイヤーピースが付属しています。

硬めで長細い形のイヤーピースは4サイズ、柔らかめで広い形のイヤーピースは3サイズが用意されています。

キャリングケース

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金属製で、周囲にラバー製のグリップがあしらわれています。

非常にシンプルで、ネットなどはないので予備のイヤーピースも同時に収納するといったことは出来ませんが、本体とケーブルを収納するには十分かと思います。

セットアップ

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コネクタは0.78mmの2ピン端子です。
プラスティックのパーツに「L」「R」と印字されているので間違えることはなさそう

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イヤホン本体側は、装着時に内耳に密着する部分にわかりやすく印がついているので、装着時に迷うことがなくて良いです。

用語チェック 2ピン端子 ・・・ コネクタの型式。メーカーによって形が違うものがある。

性能と使用感

外観

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素材はハウジングからノズルまで航空グレードのアルミ・マグネシウム合金が使用されており、ボディ表面の手触りはサラッとしていて見た目も高級感があります。

カラーバリエーションはブルーとシルバーが用意されており、両方とも落ち着いた色合いなのでどんな服装にも合わせられそうです。

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L・Rの表記が視認しやすく装着時に迷わなくて済む点も便利。

装着感

ケーブルの耳掛け部分は針金無しの形状記憶になっていて、やんわりと耳にフィットする感じになっています。

針金入りと比べると自分の好みには合わせ辛いですが、取り付けの時に手間取らないのがメリットです。

本体は少し重めです。ケーブルを耳に掛けることで耳から外れることはないです。

耳掛けによって負担は軽減されていますが、本体は重めなので長時間装着していると少し疲れるかもしれません。

遮音性

ハイブリットインイヤーモニターの形状なので、装着時にピッタリと内耳にフィットして遮音性は高いです。

ケーブル

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4極銀メッキOFC銅編組ケーブルが採用されています。

表面素材は柔らかいビニールで、取り回しやすく好印象です。

耳掛け部分は針金なしの形状記憶仕様になっています。カーブが強く、内側へ向けて内旋しているのでフィット感は高いですが、装着時にちょっと手間取るのと、好みに合わせる柔軟性はありませんが、装着時のかかりが良いです。

コネクタは0.78mm 2ピン端子です。L字になっていて赤と青に色分けされているので、左右の判別は容易です。

プラグはL型の3.5mmです。

重量測定

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航空グレードのアルミ・マグネシウムごうのボディは片耳約10.44g(イヤーピース込)、ケーブル込みで36.83gです。

プラ製のものより約2.5倍ほどの重量があるようです。

ビルドクオリティ

航空グレードのアルミ・マグネシウム合金のボディは高級感があり、剛性感もあります。

安っぽさがなく、シンプルな形状で、カラーバリエーションはブルーとシルバーの2色とも落ち着いていて清潔感があるデザインになっています。

非常に好印象。

サウンド

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イヤーピースは付属の「ウレタンイヤーピース」を使用しました。

再生機器はiPhone11 + Lightning→3.5mm変換ケーブルと、PC + ifi ZEN DACです。

音質傾向

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直挿しに近い「iPhone11 + Lightning→3.5mm変換ケーブル」で視聴すると、中高音重視のドンシャリ型です。

BA8+DD1搭載ということで、この価格で想定しうる限りのスペックを有す本機。

高音域・中音域共に伸びやかに、クールに鳴らしてくれます。低音も重低音は弱いながら原音の再現性が高く、全体的にバランスが良い印象です。

ボーカルが近めなので、ボーカル曲の雰囲気を壊さずにきちんと楽しめるのが良い。

また、スピード感とキレがあるのに高音域が刺さらないので、聴き疲れなくテンポ良く聴かせてくれます。

バランスドアーマチュアの音質特徴

○中・高音域がクリア

○繊細な表現が得意

✕低音再生が苦手

ダイナミックドライバーの音質特徴

○低音域が力強く響きやすい

○価格帯によって品質に幅がある

✕中高音域が伸び辛い

解像度

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この価格帯ではかなり高いです。細かいディティールも再現していて聞き逃すことがない。

音場

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バンド・ミュージックを再現するには十分の広さです。

総評

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航空グレードのアルミ・マグネシウム合金製のボディにDD1+BA8が搭載され、DDにはCNT振動板が採用。高音域・中音域・低音域のそれぞれの再現性は高く、歪みがない音鳴りが魅力的です。

インピーダンスも低いため、出力の低い機器でも十分以上に音量が取れる為、再生機器を選びません。

また、それでいて価格は1万円弱という価格。非常に魅力的な機種です。

欠点としては、低音のバランスが少し悪い様な気がします。良くも悪くも聴こえてしまう為、好みによってはリケーブルやイヤーピースの交換で対応する必要が出てくるかもしれません。

デザインもシンプルでスタイリッシュなので、服装にも合わせやすいと思います。

音質的には全体的に優等生で、高・中・低音域の原音再現性が高いと感じました。音質傾向はクールな弱ドンシャリで、低音が前に出てきすぎないながらもキレと響きを両立していると感じて、殆どの音楽を楽しく聴けました。

特に高・中音重視でアクセントに低音を使うようなEDMや、抑揚の強い女性ロッカー、淋しげであったり、クールな曲調の女性ボーカルのバラード等は特に好みの音で素晴らしかったです。

反面、中・低音域メインの声低めの男性ボーカルのバラード等は、ボーカルの像が少しボヤケていて、少しインパクトが足りないという印象でした。

総合的に見て、化け物みたいなイヤホン…。老舗メーカーの同価格帯ではありえない音かと思います。

これらの評価を踏まえてオススメする人は、

音数の多いEDMや女性ボーカル楽曲が好きな人にオススメできます。

メリット

  • 価格1万円弱でBA8+DD1(CNT)に航空グレードアルミマグネシウム合金筐体という化け物スペック
  • スペックが性能にきちんと機能している
  • 高・中・低音域の原音再現性に優れる
  • 高解像度
  • 音場のイヤホンでは及第点
  • デザインが落ち着いていて服装に合わせやすい
  • キャリングケース・イヤーピース・変換プラグと付属品が充実

デメリット

  • 曲によっては音域感のバランスが少し悪く感じる
今回はTRN-VX Proのレビューをしてみました。
気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「TRN VX Pro」