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【Logicool G303SH レビュー】人気海外ストリーマーのshroudのニーズを満たした、独特な形状かつ大型なハイスペック・ワイヤレスゲーミングマウス

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どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はLogicool Gから2021年12月2日より日本で発売されている右手用・左右対称のワイヤレスゲーミングマウス「Logicool G303SH」のレビューをしていきたいと思います。

 

ファーストインプレッション

Logicool G303SH中~大型サイズで右手用・左右対称のワイヤレスゲーミングマウスです。
製品開発にはストリーマーとして有名な『shroud』のニーズに合わせたゲーミングマウスということで、彼のファンにとっては涎垂の製品となっています。
形状は上から見ると菱形で、少し特殊な形状をしているように感じます。
握ってみた印象もそのままで、グリップのスイートポイントが狭く握り方の自由度は少ないです。
適性のある握り方は「つかみ持ち」。詳しくは「握り方」の項目で画像と共に参照して下さい。
メカニカル、センサー、ケーブル、ついに採用されたType-C USB充電、148時間にも及ぶ駆動時間と、スペック的には非の打ち所が無いと言えるでしょう。
では、実際に購入したのでG303SHを写真と共に『外観』と『使用感』を見ていきましょう。
最後に、『まとめ』と『どんな人にオススメか』も記載するので、G303SHの購入をお考えの方の参考になればと思います。
それでは、Logicool G303SHについて細かく見てみましょう

商品仕様とスペック

製品名 G303SH
メーカー・ブランド Logicool G
本体デザイン 右手用、左右対称デザイン
カラー ブラック
メインスイッチ・ボタンの耐久性 不明
センサー HERO 25Kセンサー
IPS 400
最大加速度 40G
DPI 100~25,600 DPI
ポーリングレート 125、250、500、1000 Hz
リフトオフディスタンス 0.7~0.8mm
ボタン数 5(メイン×2、ホイールクリック、サイド×2)
ケーブル USB-C to USB-A シリコンデータ/充電ケーブル
マウスソール PTFE
ソフトウェア Logicool G hub
オンボードメモリ
マイクロプロセッサー 32ビットARM
長さ×幅×高さ 117.15 × 69.5(グリップ幅:65mm) × 40.2 mm
重量(実測値) 75g(73.99g)
接続方式 LIGHTSPEEDワイヤレス
バッテリー駆動時間 145時間
システム要件 USBポート、Windows 8以降、macOS 10.11以降、インターネットアクセス(オプションのソフトウェア ダウンロード時)
対応プラットフォーム Windows 8以降、macOS 10.11以降
保証 2年間無償保証
発売日 2021年12月2日
価格(2021年12月1日Logicool G公式) 16,280円

パッケージと内容物

パッケージ

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内容物

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  1. G303 SHROUD
  2. レシーバー延長アダプター
  3. LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー
  4. 充電、データケーブル
  5. ステッカー
  6. クイックスタートガイド
  7. 保証書、保証規定

LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー

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G303 SH専用のレシーバーです。無くさないようにしましょう。

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G303SHの後端にはレシーバーを格納する機構が搭載されています。

レシーバー延長アダプター

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レシーバーと本体の距離を稼いで通信を安定させるためのものです。

セットアップ

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  1. Logicoolのゲーミングマウスを管理するソフトウェア『G HUB』をダウンロード
  2. 付属する「LIGHTSPEEDワイヤレスレシーバー」と「充電ケーブル」と「レシーバー延長アダプター」を組み合わせる
  3. 出来上がったものをUSB 2.0 / 3.0のポートに差し込む
  4. G303SHの電源をONにする

これでG303SHのセットアップは完了です。

G HUBのダウンロードページ:

https://gaming.logicool.co.jp/ja-jp/innovation/g-hub.html

性能と使用感

外観と大きさ

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大きさは最長部の計測で「117.15 × 69.5 × 40.2 mm」。グリップ幅はサイドボタンの中央から下部分(センサー中央から直線上)が65mmホイールの真横からのメインボタンの高さ27mm。

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重量測定

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公称では75g。実測値は74.99g

Logicoolのワイヤレスマウスは本当に重量嘘つかないの素晴らしいです。

スイッチ

メインクリック

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メインボタンのマイクロスイッチは公式HPに記載が無く不明です。

クリック感は、ストロークは浅いですが押下圧は高めのメリハリの強いものになっています。

動作音は高めに「カチッ」と鳴ります。音量はメカニカルスイッチとしては普通です。

個人的には、ボタンを離した時に少し金属音っぽい高い音が響くのが気になります。

クリック可能な範囲は本体の長さの割に短く狭くなっています。

浅く掴んで指を立てたり、お尻の方をつまむような持ち方はだと指がクリック面に届かない可能性があります。

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ホイール

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ラバー部分は突起が全く無いものになっています。ゲーミングマウスでは割と珍しいです。

操作した感じだと指のかかりは問題ないですが、爪先や指の先端で突起に引っ掛けるように操作する癖がある人は違和感があるかもしれません。

スクロールはスムーズでノッチ感は適度で操作に対するフィードバックを損なわない程度でかつ、快適な操作感です。

動作音は普通で大きさは気になりません。

ホイールクリックは硬さは普通から少し固めの程度で、返りも早く連続入力は若干しづらいです。

入力時に「カチッ」と小さな音がします。

サイドボタン

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配置は少し高めになっていて、細長い形状になっています。
親指の届く範囲に配置してある為、操作上の問題は無いでしょう。
ただし、常にサイドボタンに指をかけた操作は想定されていないので、そういった用途を考えている場合は少し考えたほうが良いかもしれません。
クリック感は軽く・返りが良いです。
動作音は「カチッ」という感じで小さめの音が鳴ります。

センサー

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センサーは"HERO 25K"が搭載されています。

Logicool Gから発売されているゲーミングマウスでは最高スペックのセンサーとなっています。

DPIはデフォルトの状態で、マウス表面のDPI変更ボタンで400 / 800 / 1600 / 3200の中からサイクルすることが出来ます。

デフォルトでは800に設定されています。

DPIを細かく設定したい人は、G HUBから100~25,000 DPIから調節することが出来ます。

MouseTester

"MouseTester"でxCountとxSumを計測して、センサーが正確に動作しているかをチェックしてみました。

使用するマウスパッドは執筆時に僕が推しているゲーミングマウスパッドを使用しています。

基本的に定評があるゲーミングマウスパッドであれば結果はそれほど変わらないと思います。

  • マウスパッドは『gamesense Radar』を使用
  • ポーリングレートは1000Hzでの計測
グラフの見かた

xCount ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量。グラフ横軸は時間。

xSum ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量の合計。横軸は時間。

トラッキング性能に異常があれば、xCountでは移動方向とは逆側に点が出ます。xSumではラインに歪みが出ます。

xCount

400 / 800

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1600 / 3200

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xSum

400 / 800

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1600 / 3200

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センサーの精度は非常に良好で、かなり正確な部類です。

LOD(リフトオフディスタンス)

LoDが短ければ良いという評価基準の元判断すると、優秀なもので0.8mmから1mm。1.5mm当たりで普通となります。

  • 計測にはシックネスゲージを使用
  • ソールからマウスパッドまでの距離をセンサーが反応しなくなる値を計測
  • マウスパッドは『gamesense Radar』を使用

計測の結果は0.7~0.75mm以下でした。

この数値は、現行の主要なゲーミングマウスの中ではかなり短めなLoDです。

用語チェック

LoD ・・・ Lift off distanceの略。マウスを持ち上げて、センサーが反応しなくなるまでの距離。

ソール

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ソールの材質は無添加のPTFEです。

先端・センサー周り・後端に配置されていて、エッジがしっかり丸められておりどの方向にもスムーズに滑ります。

ソールの面積がかなり広いので、摩擦係数は高めです。

滑りを重視する方は、マウスパッドで調節するかソールを張り替えたほうが良いかもしれません。

予備ソールはいつも通り付属しません。

充電ケーブル

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"シリコンケーブル"が採用されています。

柔らかくクセがつかないので優秀です。反発力もそれほどないので、ワイヤレスアダプターを接続してデスクに置いた時もケーブルに引っ張られて落ちるということは無いです。

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今回より充電端子がType-C USBに変更されたことによって、急速充電に対応しました。やったね!

個人的には、どの道G Pro X SLと取っ替え引っ替え使うので割と面倒にはなりました。

世間的にはType-Cが好まれるのでヨシ。

握り方

結論から言うと「つかみ持ち」と相性が良いです

というより、そのほかの持ち方と全くの互換性が無い様に思えます。

このページに僕の手の大きさを記載している為、その数値を参考に記事を読むことをお勧めします。

かぶせ持ち
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相性はかなり悪いです。

トップシェルは上から見てひし形になっていて、手のひらの上側は広く接地するのですが、手のひらの下部に収まる部分が極端に尻すぼみになっている上に長いので、手のひらの下側とマウスの接着面積が狭くなってしまっています。そのため、手のひらのグリップによるコントロールが非常にやり辛いです。
かぶせ持ちの強みが一切活かせないので、このマウスでかぶせ持ちをするメリットはありません。
つかみ持ち
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相性は非常に良いです。

注意が必要なのは、よほど手が大きく指が長い人でないと満足につかむ事が出来ないです。
僕の手の大きさはアジア人の成人男性としては標準的な手首から中指の頂点まで19cmのサイズですが、深めにつかみ持ちをして「窮屈」と感じる程度です。
窮屈と感じる原因は明確で、マウスの横幅(ひし形の頂点部分あたり)がかなり広く左右のトップシェルが前から見ると逆台形のように出っ張っているので、指を立てる持ち方を強制されるからです。
また、メインボタンの面積が短すぎて人差し指と中指を立てた時に指が届かない、もしくは、端を押すことになるというのもかなり気になりました。
マウス後端は丸みがあり、手のサイズさえ合えばつかみ持ちでは良好なフィット感を得られるでしょう。
僕の手の大きさでは深めに掴んでもかなり窮屈になってしまい、少し力むだけでマウスが浮いてしまったりと操作中の不都合が多かったです。
つまみ持ち
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相性は悪いです。

幅がかなり広く、グリップ部分が極端に前傾しているため、指先の自由が効きづらいです。
大サイズの手で指が長ければ可能かもしれませんが、何れにせよマウス後端が高く手のひらと干渉する可能性は高いです。

コーティング

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トップシェルはサラッとしていますが肌触りは良いです。

サイドシェルは透過素材となっていて、少しグリップは落ちる素材が使われています。

手の状態が普通であればツルツル滑るといったことは無いです。

ビルドクオリティ

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ビルドクオリティは高いです。

降っても音はしませんし、強めに握ってもきしみを感じません。各パーツの組付け精度も高く使用上の不安は一切感じません。

管理ソフトウェア「G HUB」

設定項目や機能に関しては、当ブログでレビューしている他のLogicool Gマウスと大差はありません。

レビューしている僕のデータ

プレイしたゲーム

Apex Legends / CoD V / Aim Lab / KovaaK 2.0です。

使用したマウスパッド

gamesense Radar

手のスペック

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
項目名や測り方は以下のサイト様より

センシ

DPI800 1.2 / 1.0(振り向き21.65cm)

しばらく使用してみた感想

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とにかく使いにくかったです。

使い始めてすぐ、手のサイズに合っていないと感じました。
それはそうですよね。欧米人であるシュラウドの手に合うように作られているのですから、アジア人としてド標準の手のサイズの僕に合うわけがない。
一番気になったのは、持ち方が窮屈になりすぎて少し力むだけでマウスがマウスパッドから浮いてしまってコントロールできなくなる事。
常に力まず完璧なマウスコントロールが出来るなら、使いこなせるかもしれません。
持ったときの感想は『持ち方』の項目で述べているのでこれ以上はありません。
メカニカルは完璧だと感じました。メインクリック、ホイール、センサー、ソール、ビルドクオリティ、ソフトウェアとの連動、ワイヤレス技術、バッテリー、Type-Cへの対応、非の打ち所が無いです。
滑りはマウスパッドによって変化しますが、総じて言えるのは面積が増えれば増えるほど滑りは遅くなります。G303SHはソール面積がかなり広いので滑りは遅い部類になります。気に入らない場合はマウスパッドかソールを取り替えることをおすすめします。
クリック感やホイールは、人によって好みやマウス使用遍歴によって感じることが違ってきます。『メインクリック』の項目にて客観的な感想を述べているのでそちらを参照してください。

総評

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Logicool G303 SHはLogicool Gから発売されている右手用・左右対称デザインの高性能ワイヤレスゲーミングマウスです。

形状は上から見てひし形とかなり手の大きさと握り方を選びます。購入する際は必ず店頭で握ってからの方が良いです。

基本的には手が大きく指が長い人以外には絶対にオススメしません。

『しばらく使用してみた感想』でも述べたとおり、つかみ持ち以外の適正が極端に低く、手の大きさと指の長さを選ぶ点がかなり人を選ぶ為です。

購入者の手似合うかどうかはその人次第ですが、G303 SHを総合的に評価すると「シュラウドと同じ手の形、同じプレイスタイル、大ファン」なのであれば、おすすめできるゲーミングマウスと言えるでしょう。

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良い点

  • 完璧なメカニカル、ビルドクオリティ
  • ついに搭載されたUSB-C
  • 148時間の駆動時間

気になる点

  • 手の大きさと持ち方を選ぶ形状
  • メインクリックが少し重い
  • 価格は高め

今回はLogicool G303 SHのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

▼今回レビューした「Logicool G303 SH」