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【BenQ ZOWIE S2-C レビュー】洗練された形状と独特のコーティングがフィットする。左右対称デザインのゲーミングマウス。

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どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はBenQ ZOWIEから2021年12月17日より日本で発売されている右手用・左右対称のゲーミングマウス「BenQ ZOWIE S2-C」のレビューをしていきたいと思います。

 

ファーストインプレッション

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BenQ ZOWIE S2-C小型サイズで右手用・左右対称のゲーミングマウスです。

Sシリーズには2サイズ用意されていて「中型サイズのS1-C」小型サイズのS2-C」が同時に発売されており、自分の手の大きさに合わせたモデルを選べるようになっています。

ZOWIEマウス独特の手に吸い付く様なコーティングと、洗練されたカーブがどの持ち方でもフィットします。
また、「C」とついているものは従来のモデルに比べて、ケーブル・センサー・重量といった改善点があるので要注目です。
それでは、BenQ ZOWIE S2-Cについて細かく見てみましょう

商品仕様とスペック

製品名 S2-C
メーカー・ブランド BenQ ZOWIE
本体デザイン 右手用、左右対称デザイン
カラー マットブラック
メインスイッチ・ボタンの耐久性 不明
センサー PMW3360
DPI 400 / 800 / 1600 / 3200 DPI
ポーリングレート 125 / 500 / 1000 Hz
リフトオフディスタンス 1.3mm
ボタン数 5(メイン×2、ホイールクリック、サイド×2)
ケーブル パラコードケーブル(2m)
マウスソール PTFE
ソフトウェア
長さ×幅×高さ 120 × 64(グリップ幅:59mm) × 38 mm
重量(実測値) 69g(72.67g)
接続方式 USB2.0
LED
保証 1年間無償保証
発売日 2021年12月17日
価格(2021年12月26日Amazon) 8,800円

パッケージと内容物

パッケージ

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内容物

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  1. S2-C
  2. 予備ソール
  3. ステッカー
  4. 取扱説明書、保証書、保証規定

セットアップ

  1. PCのUSBポートに接続する

これでセットアップは完了です。

性能と使用感

外観と大きさ

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大きさは最長部の計測で「120 × 64 × 38 mm」。グリップ幅はサイドボタンの中央から下部分(センサー中央から直線上)が59mmホイールの真横からのメインボタンの高さ25mm。

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重量測定

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公称では69g。実測値は72.67g

前作S2と比較すると約15g以上の軽量化がされています。このマウスで一番アップデートされた部分でしょう。

スイッチ

メインクリック

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メインボタンのマイクロスイッチは不明。

ストロークは浅く、押下圧は軽め、メリハリのあるクリック感です。個人的にかなり好きな部類です。

動作音は普通の高さで「カチッ」と鳴ります。音量は普通~大きめです。

クリック可能な範囲は広く、困ることはないと思います。

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ホイール

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ラバー部分は間隔広めのテクスチャ-が採用されており、良質なラバーが採用されているので指の掛かりは問題無いです。

スクロールはスムーズで軽いノッチ感があります。

動作音はコリコリといった感じで低く鳴ります。音量は普通です。

ホイールクリックは鬼のように硬いです。1回押すのですらキツいので、多用を考えている人は購入考えたほうが良いと思います。

前作のS2ですらそこそこ硬めだったのですが、その2~3倍は硬いです。

何を思ってここまで硬くしたのか謎。

入力時に「カチッ」と高めで普通程度の音量で音がします。

サイドボタン

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配置は丁度良く、グリップ時に親指に干渉せず操作もしやすくなっています。
クリック感は軽く・返りが良く、フィードバックもしっかりしており使用感良好です。
動作音は低く籠もった音で「コチッ」と鳴ります。音量は普通です。

センサー

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PMW3360が搭載されています。

DPIはマウス底面のDPI変更ボタンで、400 / 800 / 1600 / 3200の中からサイクルすることが出来ます。

DPIを細かく設定することは出来ません。

MouseTester

"MouseTester"でxCountとxSumを計測して、センサーが正確に動作しているかをチェックしてみました。

使用するマウスパッドは執筆時に僕が推しているゲーミングマウスパッドを使用しています。

基本的に定評があるゲーミングマウスパッドであれば結果はそれほど変わらないと思います。

  • マウスパッドは『G-SR-SE』を使用
  • ポーリングレートは1000Hzでの計測
グラフの見かた

xCount ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量。グラフ横軸は時間。

xSum ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量の合計。横軸は時間。

トラッキング性能に異常があれば、xCountでは移動方向とは逆側に点が出ます。xSumではラインに歪みが出ます。

xCount

400 / 800

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1600 / 3200

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xSum

400 / 800

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1600 / 3200

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センサーの精度はかなり良好で、正確です。

高DPIでは切り返しの所でごく僅かな飛びを確認できますが、実際のパフォーマンスに影響はありません。

LOD(リフトオフディスタンス)

LoDが短ければ良いという評価基準の元判断すると、優秀なもので0.8mmから1mm。1.5mm当たりで普通となります。

  • 計測にはシックネスゲージを使用
  • ソールからマウスパッドまでの距離をセンサーが反応しなくなる値を計測
  • マウスパッドは『G-SR-SE』を使用

計測の結果はLoD設定『低』で1.3mmでした。

この数値は、現行の主要なゲーミングマウスの中では優秀なLoDです。

用語チェック

LoD ・・・ Lift off distanceの略。マウスを持ち上げて、センサーが反応しなくなるまでの距離。

ソール

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ソールの材質はPTFEです。

先端・後端に配置されていて、エッジがしっかり丸められておりどの方向にもスムーズに滑ります。

ソールの面積が広く、摩擦係数は高めで滑らかに滑走します。

予備ソールが付属しているので長く使用することが出来ます。

ケーブル

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"パラコードケーブル"が採用されています。

S2ユーザー待望のパラコードケーブル化です。ケーブル自体も軽く摩擦係数の少ないものが採用されており、操作中に違和感はありません。

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マウスとケーブルの接続部分は上に向いていて、マウスパッドとケーブルの接触を減らす工夫がされています。

握り方

結論から言うと「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」全てに対応出来るオールマイティーさを持ち合わせています。

このページに僕の手の大きさを記載している為、その数値を参考に記事を読むことをお勧めします。

かぶせ持ち
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相性は良いです。

適正の手のサイズは小~中サイズで、中サイズ以上ではかなり深く被せる必要が出てきます。浅くかぶせて手首でコントロールするならアリではあるが、素直にS2-Cと同じ形状で少し大きめのS1を選ぶのも手です。
トップシェルは後方が高くなっていて、ふんわりと丸みを帯びているので、手をかぶせた時に絶妙に収まります。
サイドグリップ前方は縦に広く面積が確保されており、薬指を伸ばした時にホールドしやすくなっています。
中央部分はなだらかにカーブを描く形状をしていて、親指はカーブにフィットし小指は窮屈になりずらくなっています。
サイドボタンへのアクセスも容易で、マウスを前から見ると軽く逆台形になっているので、リフトオフ(持ち上げ動作)も容易です。
メインボタンはセパレートになっておらず、マウスの縁に指を乗せるクセのある人は要注意です。その代わり、メインボタンの端を押す癖のある人はメインボタン端まできちんと高さを確保されており、丸みを帯びた形状なので快適にクリックが出来ます。
つかみ持ち
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相性は良いです。

適正の手のサイズは小~中サイズです。
サイドシェル後方のカーブが、親指と薬指・小指の引き込むようなグリップにフィットします。
トップシェル後方の膨らみも、掌に良好なフィット感を得られるのでうまく作用していると思います。
クリック面が低く力を伝えやすい為、クリックに必要な力のバランスが良く、指を立ててクリックする時にクリックしやすいです。
つまみ持ち
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相性はかなり良いです。

適正の手のサイズは小~中サイズです。
サイドシェル後方のカーブが親指や薬指・小指にフィットしグリップしやすいです。
また、クリック面が低く力を伝えやすい為、クリックに必要な力を抑えられて安定感が高いです。
重量も約72gと軽量な為、疲れにくいのもポイントが高いです。

コーティング

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ZOWIEマウスといえばこのコーティング。

手脂等の汚れが非常に付きやすいですが、使用感は抜群です。どんなコンディションでも吸い付くフィット感が癖になります。

ビルドクオリティ

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ビルドクオリティはかなり高いです。

振っても一切音はしません。強めに握っても軋みません。

ボディーだけではなく、メインクリックも押しっぱなしの状態でグニグニしてみても揺れないので、相当組み付け精度が高いです。

機能設定

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DPI設定の変更

マウス底面に配置されているDPI切り替えボタンを押して、DPI設定を切り替えます。

ボタン上のLEDのカラーが変動するので設定中のDPIが分かりやすくなっています。

:400 DPI

:800 DPI

:1600 DPI

:3200 DPI

USBレポートレートの調整

マウス底面に配置されているレポートレート(ポーリングレート)切り替えボタンを押して、レポートレート設定に切り替えます。

LEDで設定中のレポートレートが分かるようになっています。

マウスのリフトオフディスタンス(LoD)

先にマウスを取り外し、マウスがサイド接続されるまで次のキーの組み合わせを同時に押します。

  • 低 LoD:後側のサイドボタン + 左メインボタン
  • 中 LoD:前側のサイドボタン + 左メインボタン
  • 高 LoD:後側のサイドボタン + 左メインボタン + 右メインボタン

クリック応答速度の変更

先にマウスを取り外し、マウスが再接続されるまで次のキーを同時に押します。

  • 応答時間(高速):後側のサイドボタン
  • 応答時間(標準):前側のサイドボタン

レビューしている僕のデータ

プレイしたゲーム

Apex Legends / CoD V / Aim Lab / KovaaK 2.0です。

使用したマウスパッド

G-SR-SE

手のスペック

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
項目名や測り方は以下のサイト様より

センシ

DPI800 1.4 / 1.29(振り向き18.65cm)

総評

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BenQ ZOWIE S2-CはBenQ ZOWIEから発売されている右手用・左右対称デザインの軽量ゲーミングマウスです。

形状は前作S2と全く同じでオールマイティタイプです。手の大きさに合わせて、S1・S2とサイズを選ぶことが出来る展開の強さは流石です。

握り方への適正が高く、考え抜かれた形状。このゲーミングマウスがフィットする人は多そうだと感じました。

メカニカルは各スイッチのクリック感も大変良好で、軽さとメリハリの良さを両立しています。

ただし、ホイールクリックは物凄く硬いのです。多用を考えている方は購入は控えたほうが良いでしょう。(想像してる2倍は硬い)

センサーはPMW3360。MouseTesterのグラフを見ても分かるように、精密に調整されていると感じるので、十二分にゲーミンググレードの水準です。

重量は約72gと前作S2と比較して15g以上軽量化がされていて、非常に好印象です。

前作S2では小さいボディながら芯を感じる重量感だったので「大きさ・形状は100点なんだけど重さが…」と感じていた人にとってはかなり刺さる変更点かと思います。

価格も他のハイスペックワイヤレスゲーミングマウスと比較すると平均以下であり、使用感を合わせると悪くないと感じています。

購入者の手似合うかどうかはその人次第ですが、BenQ ZOWIE S2-Cを総合的に評価すると「オールマイティな形状で、フィット感の良い軽量なマウスが欲しい」のであれば、かなりおすすめできるゲーミングマウスと言えるでしょう。ただし、ホイールクリックは鬼のように硬い。

良い点

  • かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの全てに対応可能な汎用性の高い形状
  • メインボタン・サイドボタンのクリック感、使用感が良好
  • フィット感の高いコーティング
  • パラコードで取り回しが良い
  • 重量72gと軽量

気になる点

  • 鬼のように硬いホイールクリック
  • 汚れやすいコーティング

今回はBenQ ZOWIE S2-Cのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

▼今回レビューした「BenQ ZOWIE S2-C」