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【FILCO Majestouch Stingray レビュー】Cherry MX Low Profile Red採用、FPSゲームにも適正の高いテンキーレスキーボード。

どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はFILCOから発売されているCherry MX Low Profile Red採用のキーボード「Majestouch Stingray」のレビューをしていきたいと思います。

 

ファーストインプレッション

Majestouch Stingrayは同じ製品名でいくつかの展開がありますが、それは後述するとして、僕が今回購入したMajestouch Stingrayは「Cherry MX Low Profile Red」「テンキーレス」「87キー / 英語US ASCII配列 / 上面印字」です。

購入目的は普段使いとFPSゲームのプレイ。期待しているのはLow Profile(低背)のキースイッチとキーキャップが採用されていることでキーの保持や運指が楽になること。

最終的に赤軸ながら銀軸に迫るアクチュエーションポイント1.2mmということで、FPSの様な競技性が高いゲームにも耐えうる性能だと判断し、購入に踏み切りました。

他にLow Profile採用でゲーミング運用に耐える仕様の製品となると中華製の信頼度△の物か、LogicoolのG913TKLはLow Profileキースイッチ採用のワイヤレスキーボードでテンキーレスモデルも用意されている人気のある製品ですが、個人的にキーキャップの構造的に耐久性に難ありに見えるのがどうしても気に入らないので、今回は見送りました。

展開

Majestouch Stingrayはフルサイズとテンキーレスが用意されています。

いずれもLow Profile Redのキースイッチが採用されていて、それぞれ5種類のキー配列・印字パターンがあります。

フルサイズ

  • 108キー / 日本語かななし / 上面印字
  • 108キー / 日本語かなあり / 上面印字
  • 108キー / 日本語かななし / 前面印字
  • 104キー / 英語US ASCII配列 / 上面印字
  • 104キー / 英語US ASCII配列 / 前面印字

テンキーレス

  • 91キー / 日本語かななし / 上面印字
  • 91キー / 日本語かなあり / 上面印字
  • 91キー / 日本語かななし / 前面印字
  • 87キー / 英語US ASCII配列 / 上面印字
  • 87キー / 英語US ASCII配列 / 前面印字

製品仕様とスペック

製品名 Majestouch Stingray
メーカー名 FILCO
形式 テンキーレス
キースイッチ Cherry MX Low Profile Red(低背MX赤軸)
Nキーロールオーバー 対応(USB接続は6キー、PS/2接続はフルキー)
LED 無し
サイズ 358 × 138 × 31.7 mm (スタンド使用時の高さ 40.7mm)
重量 898g
ケーブル長 1.5m
インターフェース USB2.0 / PS/2(PS/2は専用変換コネクタ使用)
対応OS Microsoft Windows XP SP2以降/Vista/7/8/8.1/10
保証 12ヶ月
価格(2022年6月3日Amazon)

10,591円

 

パッケージと内容物

パッケージ

内容物

  • Majestouch Stingray
  • 交換用キーキャップ
  • FILCO キープラー
  • USB PS / 2変換コネクター

外観

表面

僕が今回購入したのは「テンキーレス」「87キー / 英語US ASCII配列 / 上面印字」です。

スタンド

スタンドは立てている時と畳んでいる時の2つの状態があります。

スタンドを立てているとこんな感じです。

畳んでいる状態でもキーボードの底面には4箇所のラバーが配置されているので、スタンドを畳んでいる状態でも十分なグリップが確保できるようになっています。

ケーブルガイド

左右と中央にガイドがあり、自分の好みにケーブルを流すことが出来ます。

Cherry MX Low Profile Redキースイッチ採用

安心安全のCherry MXのLow Profile Redがキースイッチとして採用されています。

Low Profileとは「低背」で通常のキースイッチより高さが抑えられていて、キーストロークが短い特徴があります。

キーピッチが19mm、アクチュエーションポイントが1.2mm、キーストロークが3.2mm、押下圧が45g。

入力からの反応が早く、押し切っても通常の深さよりも浅いので戻すまでが早くなるのが特徴です。

赤軸ということで、リニアな入力感で、銀軸の様に指を乗せているだけで入力してしまうということも無いので、誤入力も少ないキースイッチとなっています。

Nキーロールオーバーに対応

USB接続は6キーまで、PS/2接続はフルキーの対応。

Nキーロールオーバーとは、複数のキーを同時押ししても入力が可能という機能。

FPSゲーム等のアクションゲームでは、複数のキー同時押しすることが多いので、それらのゲームをプレイするのであれば必須の機能ですね。

ファンクションキー

サウンドのボリュームやミュート、再生等のメディアキーは勿論、Winキーロック等も搭載されています。詳しくは公式HPを参照してください。

https://www.diatec.co.jp/shop/Stingray/

特に、Fn + F11のWinキーロックはキーボードでゲームをするのであれば必須の機能なので、とても助かります。

機能のオン・オフ状況はキーボード右上側にあるLEDで確認することが出来きます。

使用感

打鍵感は赤軸特有の「スコッ」という感じ。ストロークも通常のキースイッチよりも短いため、底打ちも早く次の入力にも移りやすいです。

抵抗が適度にあり、指を乗せただけで入力されるという事が無いため、誤入力は発生しづらいでしょう。

入力に必要な指の力は少なく、ゲームや普段使いでの手の疲れが軽減されたように思います。

入力時の音は静かで静音性に優れています。

アクチュエーションポイント(入力から反応までに必要な押し込み距離)は1.2mmと非常に浅く、これは通常のキースイッチでゲーミング用としてよく採用されている銀軸とほぼ同等のアクチュエーションポイントを誇っています。

そのため、FPSゲーム等の競技性の高いゲームタイトルで使用する際にも、十分威力を発揮することが出来ます。

実際に、PC版のApexLegendsで使用してみましたが、非常に快適に使用することが出来ました。

ロープロファイルキースイッチが採用されているので、キーからキーへの指の滑らせやキー押し込みの保持も楽で、指の短めの僕にとってはとても有利に働いていると感じました。

気になる点

スタンドのラバーが…

使用1ヶ月以内にこのような状態に。

ラバーがボロボロになっていて、デスクにはラバーがこびり付いた痕があります。幸い、痕はウェットティッシュで拭き取ることが出来たので良かったのですが、これはちょっとなぁ。

個体差でラバーが劣化しているものを偶然引いたのかもしれませんが、個人的には残念。品質管理の体制を疑ってしまいます。

幸い、ラバーが劣化しているのは折りたたみ可能な角度をつけるためのスタンドのみでした。いくつかパターンを試した結果、僕はスタンドを畳んだ状態が一番しっくり来たので、気にすることなく使用出来ているので良いのですが…。

キーキャップの印字がすぐ消える

こちらも使用1か月以内でこうなりました。

僕の場合はFPSゲームで特に使用頻度が高いキーに症状が出ていて、「W/A/S/D/E/F/N/M/Shift/Ctrl」はかなりかすれてしまっています。完全に消えるかどうかはまだわかりません。

実際の使用には困らないのですが、製品をキレイに保ちたいという人にとっては残念なポイントでしょう。

 

良い所&注意点

良い所

  • 希少な高品質なCherry MX Low Profile Red採用
  • Nキーロールオーバー対応
  • Winキーロック
  • フルサイズ・テンキーレス・好みのキー数・印字配置を好みで選べる

悪い所

  • キーの印字はすぐ消える
  • 品質管理が少し心配(昔からあるモデルなので古いロットが在庫としてある?)
  • ソフトウェアサポートが無いので、マクロやキーアサインは不可

総評

FILCO Majestouch StingrayはキースイッチにCherry MX Low Profile Redが採用されたキーボードです。

アクチュエーションポイントは1.2mm、キーストロークは3.2mmと文句無しで、高い応答性能を誇ります。

特にゲーミングキーボードという分類にあるキーボードというわけではありませんが、NキーロールオーバーやWinキーロック等、ゲーミング用途に適した機能も備わっているため、FPSゲーム等の競技性の高いゲームでも快適に使用可能です。

ただし、ゲーミングデバイスメーカーが発売しているようなキーボードの様なソフトウェアサポートは無いので、マクロを組んだりキーにアクションを割り振ったり等は出来ません。そういった使い方を想定している方は注意が必要でしょう。

また、僕が購入した個体に関しては使用開始から早い段階で、キーの印字の掠れやスタンドラバーの劣化が発生しました。品質の管理には疑問を感じました。

とはいえ、製品そのものの機能性には大変満足していて、総合的に「FILCO Majestouch Stingray」は非常におすすめ出来るキーボードだといえます。

今回はFILCO Majestouch Stingrayのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「FILCO Majestouch Stingray」