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【SkyPAD Glass 2.0 XL レビュー】高さが合えば、最高のハードゲーミングマウスパッドの1枚。プレオーダーのみのガラスマウスパッド。

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どうも、あぎとろです。

今回はSkyPADから発売されているゲーミングマウスパッド「SkyPAD Glass 2.0 XL」のレビューをしていきたいと思います。

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SkyPAD
Glass 2.0 XL
価格:€73.95(執筆時)

 

ファーストインプレッション

SkyPAD Glass 2.0 XLSkyPAD Glass 2.0の中でもローセンシプレイヤーのニーズに答えて作られたガラスゲーミングマウスパッドのようです。ガラスマウスパッド自体がかなり珍しく、競合商品が無いのが特徴です。

購入から商品を受け取りまで

基本的にはプレオーダーとなる様です。次の発送日は数カ月先になるので欲しければ早めに注文しておいたほうが良さそう。

公式サイトは全文英語だが、自動翻訳を入れればカタコトではあるものの理解できる日本語になります。対応しているクレジットカードも所持していなければ、PAYPALを利用しましょう。

注文時は必要事項を間違いなく入力すれば、普通に注文できるはず。

注文と支払いが完了すればメールが届きます。ただし、発送されても配送会社が発送・追跡メールを送信しないことが良くあるそうです。

SkyPADは商品価格を維持するためにこの配送会社を利用し続けているようなので、日本からこの価格で購入できるのであれば文句はないです。

通常時の納期はEU内であれば1~2週間、EU外なら4~6週間程度と記載されています。

僕の場合は、3月に起きたスエズ運河大型船座礁(4月5日に滞留解消)の影響で輸送船の立ち往生があり、4月1日の発送予定日からずれ込んで4月24日に商品を受け取りました。予約自体は3月中旬までに済ませていました。

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配送されてきた時はこんな感じに薄いダンボールを1枚巻きつけて、SkyPADのロゴが描かれたテープで隙間を埋められていました。

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テープが中の箱にべったり張り付いており、取り出すときに外箱の表面が剥がれてしまいました。箱は大事に取っておくタイプなので非常に残念。

製品仕様とスペック

製品名 Glass 2.0 XL
メーカー名 SkyPAD
カラー ブラック、ホワイト
表面

強化ガラス

レースパターンを使用した焼付加工
裏面 四隅にゴム足
エッジの加工 R加工・ラウンドエッジ加工
サイズ XL : 450 × 370 × 6 mm
表面摩擦 スピード80%、コントロール20%
保証 なし、1週間の初期不良のみ対応
発売日 不明
価格(2021年4月27日公式ショップ出品価格) €73.95

パッケージと内容物

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ガッシリした箱に入ってきます。

中にはSkyPADの形に切り抜かれたウレタンが敷き詰められていて、その上からスポンジシートが被せられているので、配送中に割れるということは無さそうです。

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性能や使用感

セットアップとサイズ感

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セットアップは時間がかかりません。デスクに置いた後、すぐに使用できます。

サイズは450 × 370 × 6 mmということで特にローからミドルセンシとの相性が良いです。

高さが6mmと高めなのにも注目。

多くのデスクが奥行60cm前後なので、問題なく設置することが出来るでしょう。

幅120cm・奥行き60cmのデスクに置いてこんな感じになります。

ただし、僕が購入した製品の個体差で、4箇所ある内の1点だけゴム足の高さが違っていて、デスクに設置してもカタついてしまい、使用は不可能な状態でした。

解決策としては、スケッチブックに使用されているような厚紙を重ねるか折りたたんで足の下に入れる方法で取り敢えず解決しました。

滑走面

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ガラスの表面に無数の穴を焼き付けることにより、高い滑走性能とコントロール性能を実現しています。

公式によると、スピード80%、コントロール20%に調節されているようです。

 

右下に見えるSkyPADのロゴや白い着色は裏面にペイントされているものがガラスを透けて見えています。そのため、マウスの滑走性能に影響はありません。摩擦によって劣化したりもしません。

気温が低い冬場だと、マウスパッドが冷たくなります。手首冷えちゃう。

操作感(使用感)

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ガラスマウスパッドと聞いて、ツルツル滑るめちゃくちゃピーキーなマウスパッドというものを想像していたのですが、実際に使ってみると初動が早く、少しザラッとした感触です。

滑らかな滑走と適度な摩擦が感じられるため、滑走面としてはかなり扱いやすい部類のハードマウスパッドであるという感想でした。

前述しましたが、摩擦面積を減らすために穴を開けてあるため、実際に触ってみるとかなりザラザラしています。

そのため、滑走音が大きく、リフトオフからマウスをパッドに戻した時にカッと音がします。

表面摩擦は少なめで、初動が軽く滑りはなめらかです。

布のマウスパッドらしく、マウスを動かす力を抜けば直ぐに止まります。

また、圧力を掛けるときっちり抵抗が増えるので、止めはし易いです。

エッジ

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エッジはR加工とラウンドエッジ加工が施されています。滑らかに処理されているので、擦れた素肌や衣服が傷つくことは無さそうです。

底面

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このようなゴム足が4点配置されています。

グリップはかなり良い。この製品自体の重量もあるので使用中にズレることは無いです。

セットアップの項目でも記述したとおり、このゴム足がクセモノです。

この部分だけ異様にクオリティが低い。4点あるうちの1点でも高さが狂っているだけでマウスパッドがカタついたりねじれたりして精度を失ってしまいます。この点は掛け値なしにクソ。

後述する高さ問題にも関わっている為、無水アルコールで剥がす予定です。

耐久性

強化ガラスが素材として採用されているだけあって、耐久性は非常に高いらしいです。

持ってみても簡単に割れたり傷ついたりする感じはしません。

公式でも高い負荷の耐久テストが行われている様をSNSで動画投稿していました。

番外編その1、『Artizan 紫電改 MID XL』との比較

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紫電改は特殊なガラスコーティングを施された布マウスパッドに近いハードマウスパッドです。ガラスコーティングの滑りの速さと扱いやすさが特徴。

スピードは紫電改の方が速く感じました。マウスを滑らせた感触が滑らかです。中間層がウレタンなので、止めもし易く滑走と止めのメリハリに優れています。

SkyPADは常に均一な抵抗が掛かっていて、感覚的なコントロールに有利ですが、剛性が高くソールが沈まないので、マウスに圧力をかけて止めるのに向いていないです。

裏面のグリップと耐久性はSkyPADの圧勝です。

番街編その2、『BenQ ZOWIE G-SR-SE』との比較

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G-SR-SEはバランスが良いコントロール向け布マウスパッドです。

滑りの滑らかさ、止めやすさはG-SR-SEの方が優れています。初動の軽さ、滑りの速さ、耐久性はSkyPAD Glass 2.0 XLが優れています。

また、布マウスパッドの特徴として使用から数ヶ月で劣化してしまいますが、ガラスマウスパッドは耐久性に優れている為、コストパフォーマンスの面では布マウスパッドよりも遥かに優れています。

『高さ』問題

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僕が購入して実際に使用するまで気が付かなかった問題です。

SkyPAD Glass 2.0 XLは高さ(厚さ)が6mmもあります。

布マウスパッドならば、腕を乗せたりすると表面素材や中間素材が圧力を受けて変形します。更に、マウスに貼られたソールが沈み込みます。

しかし、ガラスマウスパッドは相当な圧力を掛けなければ湾曲しません。そもそも、使用する上で湾曲させるほど圧力を掛けて使用することを想定されていないです。

ですから、布マウスパッドの6mmとガラスマウスパッドの6mmでは意味が違うということになります。

高さが何が問題なのかというと、プレイヤーはマウスをコントロールする際に、腕に支点を作ったり、マウスパッドに腕を乗せる姿勢を作っていたりと、操作しやすい形をつくっているはずです。その高さを絶対的に6mmも変えなければならない事で、僕の場合はその高さが致命的に窮屈に感じてしまいました。

特に下方向、上方向のフリック・トラッキング等感覚が重要な操作に影響が出てしまい、使用にストレスを感じました。実際にAimLabによる計測で、水平方向のみのトラッキングのスコアは上昇しましたが、フリックの平均スコアが下がってしまいました。

注意点

セラミック製のソールはおすすめしないと公式サイトのQ&Aで回答されています。使用の際は自己責任でとの事です。

PTFEテフロンのソールを使用することを前提で制作されているようです。

手入れの方法

ガラス洗浄用のスプレーで拭けば良いらしいです。

 

総評

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初動の速さ、滑りに優れつつ、コントロール性能もある程度確保されています。そのため、ハードマウスパッドの中ではバランスが良い性能の扱いやすい部類だと感じました。

サイズは450 x 370 x 6mmなので、縦方向の長さが一般的な布マウスパッドのXLよりも短いことに注意が必要です。

裏面の4点ラバーは非常にグリップ力が高く安定性に優れていますが、品質管理に不安あり。僕以外にも同様の不具合に遭遇した人も居るようです。

製品としての品質そのものは非常に高く、耐久性も高い為、特性を気に入った場合長く使用できる点も優秀です。

ただし、海外配送による購入なので、今回の僕のような不具合があった場合はほとんど各自対応することになるというのは覚悟しておいたほうが良いでしょう。

個人的に気になった高さの問題も、人によっては問題にならない可能性があるので、そこらへんの問題をスルー出来るのであれば長く使える最高のゲーミングマウスパッドになるポテンシャルがあります。

良い所

  • 初動が早く、滑らかな滑りを実現しつつ、程々の止めやすさ
  • ミドル・ローセンシに嬉しいワイドサイズ
  • 強化ガラスとしての耐久性
  • エッジがきちんと加工されていて怪我の心配は無し
  • クールなデザイン
  • デザインが入っていても滑りへの影響が無い

注意点

  • 入手方法が公式サイトによるプレオーダーのみ
  • 品質が不安定
  • 不動の高さ6mm
  • 重さがあるので取り扱い注意
今回はSkyPAD Glass 2.0 XLのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「SkyPAD Glass 2.0 XL」
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SkyPAD
Glass 2.0 XL
価格:€73.95(執筆時)