どうも、あぎとろです。
今回はSIGMAから発売されているEマウントレンズ『SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporary』のレビューをしていきたいと思います!
ミラーレス一眼カメラ『α7Ⅲ』や『α7Ⅳ』との組み合わせで初めてのレンズとして購入してから2年間以上経過したので、実際に使ってみて感じた感想をレビュー記事という形でまとめてみました。
SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporaryの概要
Contemporary
レンズ情報
製品名 | SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporary |
レンズタイプ | 大口径標準ズームレンズ |
焦点距離 | 28~70mm |
最大径×長さ | 72.2x103.5mm |
重量 | 470g |
対応マウント | α Eマウント |
フォーカス | AF/MF |
フルサイズ対応 | ○ |
レンズ構成 | 12群16枚 |
開放F値 | f2.8 |
絞り | F2.8〜22 |
絞り羽枚数 | 9枚 |
最短撮影距離 | W:19cm / T:38cm |
最大撮影倍率 | W:1:3.3 / T:1:4.4 |
価格(2023年6月13日) |
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外観
実際に2年間使用してみた感想
表現力
写り
基本的に、ピントが合っている部分はシャープネスが高くパキッと写ります。
ボケは場合によっては煩く感じるかもしれません。特にSONY純正のレンズの柔らかいボケに慣れていると、気になるかも。
風景などを絞って撮影する分には全く問題ない写りです。
一つ、注意点があって、2420万画素のα7Ⅲだと「シャープに写るレンズだな」という印象だったのですが、3300万画素のα7Ⅳに乗り換えた後に使ってみると「ソフトに写るレンズだな」という印象に変わりました。
これ以上の画素数を持つカメラを所有していないのでわかりませんが、おそらく高画素機を使用している場合はシャープネスに不満を覚える可能性が高いと思います。
また、色収差の補正が甘く、特に開放で接写をすると高確率でフリンジが発生します。
ボケ・玉ボケ
開放F2.8では中央は真円に近く、周囲はレモン型になります。だいたいF4.5まで絞ると周辺まで真円に近づきます。
ここは好みの問題なので作例を参考にしてみてください。
フレア・ゴースト耐性
耐性は高い方で、結構角度をつけないとゴーストは出ない印象。しかし、日差しが強い環境での撮影ではゴーストが発生する場合もあります。太陽を画角に入れない場合はハレ切りしたほうが無難です。
携帯性
ズーム全域F2.8通しの大口径標準ズームレンズとしては圧倒的な軽さではないでしょうか。
形状も非常にコンパクトなので、レンズ単体は勿論ですが、本体に装着した状態でも収納がしやすいです。
機能性
オートフォーカス
カメラボディはα7Ⅲ・α7Ⅳを使用。
開放F2.8でも、AF-Cなら条件が良いと比較的高速かつ正確です。白いものや黒いものにも割りと合焦します。暗所など光量の条件が悪いと、最終的に合焦はしますが速度と正確性は落ちると感じます。
AF-Sでは一気に性能が悪化、合焦速度が落ちウォブリングがよく発生します。また、黒いものや白いものに対する食いつきが悪くなります。
基本的にAF-Cで使用するべきレンズで、これは他に僕が使用しているレンズではTAMRONのレンズでもみられる現象です。
夜景を含む風景写真でじっくりAF-Sで追い込みたい時はきちんとピントを追い込んでやるほうが良いと思います。
スイッチ類
ついているスイッチはAF/MF切り替えスイッチのみです。が、個人的には正直一度も使ったことがありません。
AF/MF切り替えスイッチがついてるレンズとついてないレンズを所有している為、本体のカスタムボタンに登録しているからですね。これは人それぞれかと思います。
有っても邪魔にはならないですが、どっちかというとフォーカスホールドボタンが欲しかったです。
ズームリングとフォーカスリング
フォーカスリング、ズームリング共に、指が滑ったりと言ったことはなく適度に表面に引っ掛かりがあるので操作しやすいです。
ズームの回転角も大きめかつスムーズに動作するので文句なしです。
注意点として、SIGMAのレンズはEマウントレンズとしては、TAMRONのレンズとは、ズームリングとフォーカスリングの位置が前後逆で、ズームリングの回転方向も逆で、SONYのレンズとはフォーカスリングとズームリングの回転方向が逆になっています。
レンズを頻繁に付け替えて撮影するときは頭を切り替える必要があるので、慣れるまでは少し戸惑うかもしれません。
手ブレ補正
レンズ内手ぶれ補正は搭載されていません。これだけ軽いので、日中の静止画の撮影では全く気になりません。
手持ちで動画撮影をする時は、かなり気合を入れないとスムーズに動かすのは難しいかも知れません。
ビルドクオリティ
鏡筒
外装はプラですがマットな仕上げになっているので安っぽさは感じません。
ズーム・フォーカスリング
どちらも一定の力でスムーズに回転し、快適に操作できます。
防塵防滴機能
シーリングゴムが仕込まれているので、水の侵入に対して配慮はされていますが、ズーム機構による鏡筒の伸縮あたりがどう処理されているか不明なので、過信は禁物です。
公式HPでも簡易防滴のような記載なので、そう言うことだと思います。
ただ、2年間で大雨や雪が降る中で使用しても特に問題はありませんでした。
フィルター径
安心の67mm!
SIGMAやTAMRONのコンパクトなズームレンズの殆どがフィルター径67mmなのでレンズ群にそれらが多い場合、安心してフィルターを使い回せます。
また、フィルターの価格は径が小さくなるほど安価になるので、そういった面でもお財布に優しいです。
ただし、Sony純正のフルサイズ対応ズームレンズの大半は72mm以上なので、そちらとの共有は考えないほうが良いです。SONY純正の主要な単焦点なら20mmF1.8 G・24mmF1.4 GM・35mmF1.4 GM・50mmF1.4 GM・85mm1.8がフィルター経67mmで共有可能です。
作例
※基本Adobe Lightroom Classicにて軽くレタッチをしています。
タッチorクリックにて画像の拡大及び出来ますのでご利用下さい。
総評
良いところ
- 大口径標準ズームとしては超軽量・コンパクト
- ズーム全域で開放F値2.8
- SIGMAらしいシャープな描画性能
- 価格が安い
悪いところ
- 軸上色収差の補正が甘い(フリンジが起きやすい)
- 広角側の焦点距離が長い
- 手ぶれ補正が非搭載
- SONY純正機能の一部に非対応
- カスタムボタンがない
まとめ
”SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporary”に関しては大体わかって貰えたでしょうか。
コストパフォーマンスに優れ、軽量・コンパクトで持ち運びやすく撮影機会を増やすという意味で、SONY αのフルサイズ一本目のレンズとして非常にオススメできる標準ズームレンズです。
個人的には、一時期使わなくなってしまったレンズだったのですが、サイクリングのついでに撮影したり、撮影するために自転車で移動するようになってから評価を見直したズームレンズです。
やはり、体に掛かる負荷を抑えるために軽量な機材を選ぶというのは重要なことですね。
今回はSIGMA 28-70mm F2.8 DG DN Contemporaryのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。