どうも、あぎとろ(@agito0224)です。
今回はGloriousから国内で発売されている右手用・左右対称のワイヤレスゲーミングマウス「Glorious Model O Minus Wireless(Model O - Wireless)」のレビューをしていきたいと思います。
ファーストインプレッション
商品仕様とスペック
製品名 | Model O Minus Wireless(Model O - Wireless) |
メーカー・ブランド | Glorious |
本体デザイン | 右手用、左右対称デザイン |
カラー | ブラック、ホワイト |
筐体メイン素材 | ABSプラスチック |
メインスイッチ・ボタンの耐久性 | 8000万回 |
センサー | Glorious BAMF センサー |
IPS | 400 |
最大加速度 | 50G |
DPI | 100~19,000 DPI |
ポーリングレート | 1000 Hz |
リフトオフディスタンス | 2mm |
ボタン数 | 6(メイン×2、ホイールクリック、サイド×2、DPI変更ボタン) |
ケーブル(長さ) | アセンデッドUSB-Cケーブル(2m) |
マウスソール | G-Skatesプレミアムマウスフィート(100%PTFE) |
ソフトウェア | GLORIOUS CORE |
オンボードメモリ | 有 |
長さ×幅×高さ | 120 × 63(グリップ幅:58mm) × 35 mm |
重量(実測値) | 65g±1.5g(g) |
接続方式 | 2.4GHz |
バッテリー駆動時間 | 最長71時間(LEDオフ時) |
LED | 1680万色RGB(8種類のエフェクト) |
システム要件 | Windows(7以降) |
対応OS | Windows、mac、およびLinux、USBポート |
保証 | 国内正規品保証1年間 |
発売日 | 2021年 |
価格(2022年2月17日Amazon) | 11,500円 |
パッケージと内容物
パッケージ
内容物
- Model O Minus wireless(Model O - Wireless)
- USB-C ワイヤレスドングル
- 延長ケーブルアダプター
- USB-C to USB-A パラコードケーブル
- 保証書、保証規定、ステッカー
セットアップ
- 充電ケーブル、ワイヤレスドングル、延長ケーブルアダプターを組み合わせる
- PCのUSBポートに接続する
- Model O Minus wirelessの底面スイッチを入れる
- DPIやイルミネーションなど詳細設定がしたければGlorious COREをダウンロード&インストールする
これでModel O Minus wirelessのセットアップは完了です。
Glorious COREのダウンロードページ:
https://www.pcgamingrace.com/pages/glorious-core
性能と使用感
外観と大きさ
大きさは最長部の計測で「120 × 63 × 35 mm」。グリップ幅はサイドボタンの中央から下部分(センサー中央から直線上)が58mm。ホイールの真横からのメインボタンの高さ22mm。
重量測定
公称では65±1.5g。実測値は64.33g。
公称値と殆ど差が無く優秀です。
サイズの割には重めとも言えますが、昨今の「軽すぎるマウス」が苦手という人には良いのかもしれません。
スイッチ
メインクリック
メインボタンのマイクロスイッチはクリック耐久8000万回とされています。
クリック感はかなり軽めに設定されていて、軽量なボディーとのバランスが取れていて好印象です。
押し込み幅が浅く戻りが早いので連続した入力もし易いです。
ただ、クリックの重さがクリックの場所によって違い、「先端になるほど軽く、根元なるほど重くなる」ので、浅めにつまみ持ちしたいという方は注意が必要かもしれません。
動作音は高めに「カチッ」と、音量は「普通からやや大きめ」です。
ホイール
ラバー部分は硬めの素材が使われており、テクスチャーは間隔が大きめになっています。
ホイールスクロールはかなり軽く、ノッチ感はかなり薄いです。入力毎のフィードバックを指先で感じられる程度の感触はあるので、ゲームプレイに支障はないでしょう。
スクロール時の音量はかなり小さく、気になることは無いでしょう。
続いて、ホイールクリックですが、硬さ自体は普通ですが、ボディーの軽さからすると少し固めのバランスだと感じます。
その代わりに、押し込み範囲は浅く、返りが良いので連続入力自体はし易いです。
入力時の音量は小さく、「コチッ」と低めで鳴ります。
個人的に気になる部分は、ラバーのテクスチャーの間隔が大きい点。指のかかりが悪く感じてしまいます。
ちなみに、これはModelシリーズ伝統。
サイドボタン
センサー
センサーはPixArt社との共同開発の"Glorious BAMF センサー"が搭載されています。
DPIはデフォルトの状態で、マウス表面のDPI変更ボタンで400(黄色)、800(青)、1600(赤)、3200(緑)の中からサイクルすることが出来ます。
DPIを細かく設定したい人は、Glorious COREから100~19,000 DPIから調節することが出来ます。
MouseTester
"MouseTester"でxCountとxSumを計測して、センサーが正確に動作しているかをチェックしてみました。
使用するマウスパッドは執筆時に僕が推しているゲーミングマウスパッドを使用しています。
基本的に定評があるゲーミングマウスパッドであれば結果はそれほど変わらないと思います。
- マウスパッドは『Artizan 飛燕 MID』を使用
- ポーリングレートは1000Hzでの計測
xCount ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量。グラフ横軸は時間。
xSum ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量の合計。横軸は時間。
トラッキング性能に異常があれば、xCountでは移動方向とは逆側に点が出ます。xSumではラインに歪みが出ます。
xCount
400 / 800
1600 / 3200
xSum
400 / 800
1600 / 3200
センサーの精度は大変良好で、グラフで見ても飛んで見える部分が少ないです。
LOD(リフトオフディスタンス)
LoDが短ければ良いという評価基準の元判断すると、優秀なもので0.8mmから1mm。1.5mm当たりで普通となります。
- 計測にはシックネスゲージを使用
- ソールからマウスパッドまでの距離をセンサーが反応しなくなる値を計測
- マウスパッドは『Artizan 飛燕 MID』を使用
計測の結果は1.0~1.1mmでした。
この数値は、現行の主要なゲーミングマウスの中ではかなり優秀なLoDです。
LoD ・・・ Lift off distanceの略。マウスを持ち上げて、センサーが反応しなくなるまでの距離。
ソール
ソールの材質は100%のPTFEです。
四隅に配置されていて、エッジがしっかり丸められておりどの方向にもスムーズに滑ります。
ソールの面積が狭いので、摩擦係数は低めです。
G Pro x SLやG303SH、ZOWIE系の大きなソールのマウスから移行すると初めは滑りの良さに違和感を感じる可能性があります。
充電ケーブル
パラコードケーブルが採用されている、USB-A to USB-Cケーブルです。
細くはないですが柔らかめの取り回しの良い仕様になっています。充電しながらの操作にも対応していますが、USB-Cの端子が大きいので若干フロントヘビーにはなってしまいます。
充電時はワイヤレスドングルと接続している中継アダプターから取り外して、本体のUSB-C端子へ接続することになります。
ワイヤレス
対応している無線規格は2.4GHzのみとなります。
ゲーミング用途に最適の強力で低遅延な接続方式なので、ゲームプレイ中に不安定さや遅延を感じることは有りません。
ただし、遮蔽物に弱いので付属するワイヤレスドングルは中継アダプターに接続してデスクの上に配置し、マウスとの距離は60cm以内かつ、間には何も置かないようにしましょう。
握り方
結論から言うと「つまみ持ち」に特に高い適性があるゲーミングマウスです。
このページに僕の手の大きさを記載している為、その数値を参考に記事を読むことをお勧めします。
かぶせ持ち
相性は悪いです。
つかみ持ち
一般的には相性が悪いです。
つまみ持ち
相性はかなり良いです。
コーティング
メインの素材としてABSプラスチックが使用されていますが、コーティングは無く、表面加工としてマット仕上げになっているようです。
クリック面、サイドシェル、ハニカム構造の施されたトップシェル、共に少しザラつきのある表面になっています。
個人的には、見た目も安っぽく手触りも好きではないので、この点は気に入ってはいません。ゲーム中の使用感で気になるということは無かったです。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは高いです。
振っても音はしませんし、メインボタンやサイドボタンもクリック時にグリグリしてもガタツキが無いので、入力時の精度も高いと感じます。
サイドシェルを挟み込んで強めに握っても軋み等はありませんが、トップシェルや底面のハニカム構造になっている部分をピンポイントで強い衝撃を与えると破損する可能性が高いので、少しだけ取り扱いには注意した方が良いでしょう。
管理ソフトウェア「Glorious CORE」
Gloriousから発売されている製品で、対応しているものを一括で管理するためのソフトウェアです。
LIGHTING
ライティングのパターン・速度・輝度を設定できます。
KEY BINDING
メインボタン・サイドボタン・DPIサイクルボタン・ホイールに様々なアクションを割り当てることが出来ます。
PERFORMANCE
DPI・LoD・デバウンスタイム・ポーリングレートを設定することが出来ます。
レビューしている僕のデータ
プレイしたゲーム
Apex Legends / CoD V / Aim Lab / KovaaK 2.0です。
使用したマウスパッド
Artizan 飛燕 MID XL
手のスペック
センシ
総評
Glorious Model O Minus WirelessはGloriousから発売されている右手用・左右対称デザインの高性能・軽量ワイヤレスゲーミングマウスです。
形状は小型で、手が平均サイズの人にとってはつまみ持ちに適正の高いものになっています。また、手が小さい人にとってはオールマイティな形状のゲーミングマウスとして使用することが出来ます。
メカニカルは良質で、メインボタン・サイドボタン共にメリハリがあり、クリック感も軽いものになっているので、軽快に操作ができます。ワイヤレスとしての使用感も不安を感じさせない品質の高さがあり安心感もあります。
センサーも、節電製が高く性能の良いものが使用されているので、バッテリーの持ちを維持しつつハイスペックなトラッキング性能を実現しています。
重量は約65gと軽量で、疲れにくく、軽すぎず扱いやすいものになっています。
価格も他のハイスペックワイヤレスゲーミングマウスとは比較的安価であり、コストパフォーマンスにも優れています。
購入者の手似合うかどうかはその人次第ですが、Glorious Model O Minus Wirelessを総合的に評価すると「つまみ持ちに向いた形状で、小型・軽量な高性能ワイヤレスマウスが欲しい」のであれば、おすすめできるゲーミングマウスと言えるでしょう。
良い点
- つまみ持ちに高い適正がある
- 重量が65gと超軽量
- メインボタン・サイドボタン・ホイールのクリック感、使用感が良好
- 2.4GHzの接続は遅延がなく快適
- 充電ケーブルがパラコードで柔らかく取り回しが良い
- Type-C搭載、急速充電対応
気になる点
- 特徴の無いコーティング
今回はGlorious Model O Minus Wireless(Model O - Wireless)のレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「Glorious Model O Minus Wireless(Model O - Wireless)」