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【final ZE3000 レビュー】伸びやかで透明感のある響きが魅力の高音質の完全ワイヤレスイヤホン

どうも、あぎとろ(@agito0224)です。

今回はfinalから2021年12月17日より発売されている完全ワイヤレスイヤホン「final ZE3000」のレビューをしていきたいと思います。

ファーストインプレッション

final ZE3000はドライバーに6mmのダイナミックドライバーが1基搭載されており、3種類のマグネティックチューナーによって音質をカスタマイズすることが出来るカナル型の完全ワイヤレスイヤホンです。

”最新の音響工学、音響心理学の研究成果を踏まえた音質設計。超低歪を実現する新設計ドライバー「f-Core for Wireless」と筐体内部圧力の最適化する「f-LINK ダンピング機構」の搭載で成功した高音質仕様。”

ということで、音質に期待といった所でしょうか。

ボディとケースは樹脂素材がメインで構成されており、高級感こそ無いが、テクスチャ―はマットになっておりデザイン自体は纏まっていて秀逸。

また、全体的に非常に軽量なので装着感も良好です。

価格はAmazonで15,800円。

スペックを見た所感としては、アクティブノイズキャンセリング・外音取り込み・マルチペアリング・専用ソフトウェアによるカスタマイズには対応しておらず、高音質・軽量

それでは、"final ZE3000"を詳しく見ていきましょう。

用語チェック

ダイナミックドライバー(DD) ・・・ ドライバーユニットの種類。全体的にパワフルで、低音の強さが特徴。

アクティブノイズキャンセリング ・・・ 電子的に外音を遮断する機能。

外音取り込み ・・・ 電子的に外の音を取り込む機能。

製品仕様とスペック

製品名 ZE3000
メーカー・ブランド final
カテゴリ 完全ワイヤレスイヤホン
装着形式 カナル
カラー ブラック / ホワイト
ドライバー 6mmダイナミックドライバー
応答周波数 20Hz-20KHz
通信方式 Bluetooth® 5.2
対応コーデック SBC,AAC,Qualcomm® aptX,aptX adaptive
対応プロファイル A2DP,AVRCP,HSP,HFP
連続音楽再生時間 本体:最大7時間、ケース込み:最大35時間
バッテリー容量 本体:35mAh、ケース:300mAh
防水性能 IPX4
重量(本体+ケース) 9.35g +32.10g
発売日 2021年12月17日
保証 12ヶ月の製品保証
価格(2022年7月26日Amazon価格) 15,800円

パッケージと内容物

パッケージ

内容物

  • final ZE3000
  • 充電ケース
  • 充電ケーブル(USB Type-A to USB Type-C )
  • 取扱説明書
  • イヤーピース(5サイズ)

付属品

イヤーピース

5サイズのシリコンイヤーピースが付属しています。

柔らかさは普通。バリも無くて品質は確保されているようです。

充電ケーブル

USB Type-A to USB Type-Cとなっているので、コンセントから充電するためにはUSB Type-Aへのコンセントアダプターが別途必要になるので注意してください。

外観

イヤホン

素材はハウジングからノズルまで樹脂製で、とても軽量な造りになっています。

デザインもソリッドかつシックで落ち着いていて、大体の服装にも合いそうです。

カラーバリエーションはブラックとホワイトが用意されており、今回僕が購入したのはブラックとなっています。

ノズルは樹脂製。ノズル側に垢が侵入しないような仕様が施されています。

充電ケース

寸法は実寸「69mm × 42mm × 24mm(幅 × 高 × 厚み)」、重量は「41.45g」

かなり小型で軽量

充電ケースにイヤホンを収納するとこんな感じに。

基本的な仕様に対する使用感

装着感

イヤーピースは5サイズ用意されているので、自分に合うサイズが見つかる可能性は高いです。

外耳道にすっぽりイヤーピースが収まるように装着するのが適正とされています。左右の外耳道の狭さが違うパターンもあるので、左右で違うサイズのイヤーピースを装着することも選択肢に入れてみましょう。

本体も片側4.67gと超軽量に部類されるので、耳に掛かる負担が少なくて済むのも良いポイントです。

遮音性

アクティブノイズキャンセリングは搭載されていないものの、音楽再生時の遮音性は良好です。

音楽再生をしていない場合は、遮音性は高くありません。

操作性

タッチ操作は、イヤホン表面の後部の面がタッチセンサーになっていて、感度は良好です。

  • 音楽の「再生・一時停止・次の曲へ・前の曲へ・音量を上げる・音量を下げる」。
  • 着信の「受話・通話終了・拒否」。
  • Siri/Googleアシスタントの「起動」。

と、一通りこなせるので問題ありません。

ただし、専用アプリケーション等で操作方法の変更は出来ません。

接続性

Bluetooth 5.2なので良いです。

ただ、使用していると混雑した場所でなくても稀に再接続する時があるのが気になります。

バッテリー

イヤホン単体で最大7時間、ケース込みで最大35時間、ケースを利用してのイヤホン充電が1.5時間、ケースを充電するのが2時間と高速です。

充電のための端子がUSB Type-Cなのも携行するケーブルの種類を減らせるので良いポイント。

ケースのバッテリーが300mAhなので、5000~10000mAhあたりのモバイルバッテリーを一つ持っていけば、少ない容量で長時間利用出来るので、旅行でも安心です。

防水性

IPX4の生活防水ということで、ある程度の水気には対応出来ますが、あまり過信しない方が良いと思います。

対応コーデック

iPhoneで採用されているAAC、AndroidやWindowsOSで採用されているaptXコーデックに対応している為、LDAC等の超高音質コーデックを除いては最高のスペックです。

僕はiPhoneにはAACで接続。PCにBluetoothドングルを利用して接続した際にはaptXで接続するので、両方のコーデックに対応している点は非常に助かります。

ビルドクオリティ

樹脂素材がメインなので高級感は無いが、ソリッドかつマットなデザインで非常に秀逸なので、安っぽいもの感は無いです。

片側のみの使用や、オートペアリングの機能が優秀

片側使用

左右どちらのイヤホンを取り出しても即座に反応して片側使用モードになってくれるので非常に優秀です。

並行して使用していますが、Jabra 85tは右側しか片側使用に対応していないので、感動したポイントです。

ただし、操作は片側用になるわけではないので「再生・一時停止・着信操作全般・Siri/Googleアシスタントの起動」以外の操作は制限されることになります。

オートペアリング

ケースの蓋を開けた瞬間にペアリングを開始するので、耳に装着するまでにはもうペアリングが完了しています。

サウンド

イヤーピースは付属のシリコンイヤーピースを使用しました。

再生機器はiPhone11(AAC) と、PC + Bluetoothドングル(aptX)です。

音質傾向

高音域・中音域・低音域とバランス良く鳴らすフラット寄りですが、若干高音域・中音域寄りの音質傾向です。

全体的に響きがとても綺麗

特に高音域・中音域の伸びやかで透明感のある音が素晴らしいです。

かといって、低音域が不足しているわけではなく、バランス良く鳴らしてくれるので、曲の雰囲気を損なうことがありません。

また、分離感に優れており音の数が多い曲にも向いていますし、ボーカルと楽器の音がはっきり分かれていて、ボーカルも楽器も響きの余韻を楽しむことが出来ます。

ただし、低音域や重低音をメインとして構成されている曲では、その曲本来の魅力を感じられない可能性があります。

対応コーデックはメインのものだけ抜粋するとAACとaptXがありますが、とりあえず先入観を排除してから聴いたほうが良いと思います。

解像度

高いです。細かいハイハットも1打毎に聴き分けられます。

音場

広いです。空間を感じることが出来ます。伸びやかかつ透明感のある響きが影響していると考えられます。

総評

final EZ3000は「伸びやかで透明感のある響きが魅力の音質重視の完全ワイヤレスイヤホン」です。

サウンドに関しては文句なし。高音域・中音域を重視する音質傾向が好きな僕にはとても刺さりました。

音楽を聞く上での遮音性は十分に確保されているし、バッテリーの持ちも抜群で、オートペアリングや左右どちらでも可能な片側使用も便利です。

finalのセンスが良い味付けが好みにハマれば十分に価格なりの価値はあると感じました。

反面、アクティブノイズキャンセリング・外音取り込み・マルチポイント・専用ソフトウェアによるカスタム等、ユーザビリティを向上させる機能は殆ど搭載されていません。

以上のことから、完全ワイヤレスイヤホンに”便利さ”を求めている人には向いていないでしょう。

メリット

  • 全域で良好な音質
  • 特に良いのは高音域・中音域の伸びやかかつ透明感のある響き
  • 装着感が良い
  • バッテリーの持ちが良い
  • ケース・本体ともに超軽量
  • AAC・aptXコーデックに対応している

デメリット

  • 稀に再接続することがある
  • 価格帯の割にアクティブノイズキャンセリング・外音取り込み・マルチポイント等の有用な機能が搭載されていない
  • 専用ソフトウェアによる音質や操作のカスタマイズが出来ない
  • 給電用のUSB Type-Cがケース底面にある
今回はfinal ZE3000のレビューをしてみました。
気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「final ZE3000」