どうも、あぎとろです。
今回はLogicool Gから2020年12月22日より発売されているワイヤレスゲーミングマウス「Logicool G Pro X SuperLight」のレビューをしていきたいと思います。
ファーストインプレッション
G Pro X SuperLightは2018年9月6日に発売されて以降数多くのゲーマーに愛されたワイヤレスマウスの金字塔「G Pro Wireless」のアップグレードモデルです。
形状と大きさはそのままに、重量はワイヤレスゲーミングマウスとしては最軽量の部類に入る63g未満まで軽量化に成功しています。
更にソールの面積増加、HEROセンサーの調整、粘着グリップテープの付属等の付加価値を得て満を持してついに発売されました。
- 重量63g未満
- PTFE素材を採用したソールの面積増加
- 同梱の粘着グリップテープによるカスタマイズ
- 高性能センサー「HERO 25K」搭載
- 独自ワイヤレス技術LIGHTSPEED
- 5個のプログラム可能なボタン
製品仕様とスペック
製品名 | G PRO X SUPERLIGHT |
メーカー名 | Logicool G |
本体デザイン | 左右対称 |
カラー | ブラック / ホワイト |
ボタンの耐久性 | 不明 |
センサー | HERO 25k |
解像度 | 100~25,400 DPI(50きざみ) |
ポーリングレート設定 | 125 / 250 / 500 / 1000 Hz |
リフトオフディスタンス | 1mm(実測0.7~0.8mm) |
IPS | 400 |
最大加速 | 40G |
ボタン数 | 5(メインボタン×2、ホイールクリック、サイドボタン×2) |
長さ(L)×幅(W)×高さ(H) | 125 mm × 63.5 mm × 40 mm |
重量(実測値) |
<63g 実測値:通常フタ60g / ソール付きフタ61g / フタ無し59g |
ケーブル長 | 1.8m / ワイヤレスレシーバーの接続と充電に使用 |
マウスソール | ゼロ添加物PTFEフィート |
ソフトウェア | Logicool G HUB |
ライティング | 無し |
接続方式 | 2.4GHz ワイヤレス |
保証 | 2年間 |
発売日 | ブラック:2020年12月22日 / ホワイト:2021年2月25日 |
価格(2021年1月14日Amazon出品価格) | 16,200円 |
パッケージと内容物
パッケージ
Logicool Gのいつもの紙パッケージです。
水面に浮かぶような軽さを表現したパッケージング。
内容物
- G Pro X SuperLight本体
- 中継アダプター&2.4GHzワイヤレスドングル
- Micro-USBケーブル(1.8m)
- ソール付きフタ
- グリップテープ
- テクニカルガイド&ステッカー
中継アダプター&2.4GHzワイヤレスドングル
中継アダプターにデータケーブルとドングルを装着した図。Logicool G Pro X SuperLightをワイヤレス接続する際に必要となるものです。
データケーブル
USB・Micro USB Type-B変換データケーブルです。基本的にPCと中継アダプターを接続し、机の上に置くだけでワイヤレス接続が可能です。また、G Pro X SuperLightに直接接続することで充電が可能です。
ケーブル自体は柔らかいですが、ビニールケーブルなので有線での使用は全く想定されていない様です。
ワイヤレス時のバッテリー持ちが良いので有線で使用する場面は皆無なので全く問題ありません。
ソール付きのフタ
前面にソールが張り付けられたフタが付属しています。
個人的にはこちらに換装したほうが、マウスの前と後ろで滑りが均一化されて安定するので好みです。ちなみに重量は1g増します。
粘着グリップテープ
公式で粘着式のグリップテープを付属しています。触り心地はサラッとしていて強力なグリップを期待することは出来ませんが、ある程度は改善されるでしょう。更に、このグリップテープは厚みが無いので、張り付けた後でも握った時のフット感にも影響しにくい点は強力なグリップ力を要するスポーツ用グリップテープと比較して見ることが出来るメリットと言えるでしょう。
前作であるG Pro Wirelessでは度々表面加工が滑りやすいとしてグリップ面を問題視されることが多く、その対策として表面に自前で用意したスポーツ用グリップテープを張り付けてカスタムされている方が多かったのをくみ取ってくれたようですね。
性能と使用感
外観と大きさ
寸法は「125 mm × 63.5 mm × 40 mm」。左右対称の右手用です。
前作のG Pro Wirelessから形状の変更はありません。
重量測定
▼公式では<63g。通常のフタとソール付きのフタでそれぞれ計測してみました。
通常のフタにすると60gで、ソール付きのフタにすると61gでした。
ビルドクオリティ
振っても音がしないのでビルドクオリティは高いです。
また、強く握っても軋むことは無いので、普通に使用している分にはそういった破損のしかたはしないはずです。
前作から本体を構成する部品の点数が減った分、細かな部品同士のカタ付きが抑えられている様です。
持ち方
▼左から「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」
基本的には「すべての持ち方」に対応できるマウスだと思います。
高さも長さも横幅もバランスが取れていて、重心にも変な癖が無い為、どの持ち方をしても対応できてしまいます。
また、ボタンの左右にスイッチではない空間が配置されているので、薬指の置き場にも困らない点も個人的に評価が高いです。
ただ、汎用性に特化した形状であるがゆえに、「どの持ち方でも完璧にフィットする形状ではない」とも言い換えられるのも事実で、完璧に持ち方を決めてしまっている人からするとしっくりこない可能性もあります。左右のと僅かな上下のエイムで完結するVarolantやCS:GOのようなゲームであればあまり問題はないかも知れませんが、ApexLegendsやOverWatchのような、常に上下左右に大きくエイムを動かす可能性の高いゲームでは、マウスの長さや高さが原因で指先や手首だけの操作では対応が難しく、小さなつまみ持ち専用のマウスからの移行だと、若干慣れに時間が掛かるかもしれません。
握り心地
形状は前作と同じですが、表面のコーティングが少し変更されているようです。とはいっても、僅かに滑り辛いものに変更されている程度なので、基本的な握り心地は変わりないと思います。
表面のコーティングに関しては乾燥肌の人や冬場外から帰った時等は気を付ける必要がある程度には滑りやすいです。気になる人はかなり気になる点かもしれません。
僕が個人的に行っている解決策としてはゲームをする前にぬるま湯で手を洗えば普通にグリップを維持出来ているのでそれ程問題があるとは思っていません。
どうしても気になる場合は、粘着グリップテープも付属しているので、それらを張り付ける事でグリップを調節することも可能です。
全体的に背が高く、お尻の方まで均等な流線形になっているので、手のひらをマウスの背に付ける持ち方が出来る。更に、マウスサイドにラバーグリップは無いものの、内側に少し湾曲していて逆台形になっているので、マウスを親指と薬指・小指で挟み込んだ時に持ち上げやすい形状になっています。
そのため、持ち方の項目でも記述した通り「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」やそれらの中間の持ち方に対応できる幅広さがこの形状の魅力です。
メインボタン
押し心地は浅く軽く、返りが早い高品質なスイッチです。音は大きめ。Logicool定番のスイッチですね。
前作との比較では押下圧が上がっていて僅かに重くなっている様に感じます。連打を多用する場面では気になる可能性はあります。実際、KovaaK等のエイムトレーナーやValorantのBOT撃ち等をする場合は指の疲れは少し気になります。
最近ではRazerがチャタリングが起こり得ないスイッチを開発されて搭載されていますが、それらに比べると総合的には一歩劣るという印象です。
僕はLogicoolのスイッチが一番好みなのでチャタリング対策よりも押し心地を優先してもらいたいですが…。
ホイール
サイドボタン
ワイヤレス
遅延を感じることはまずないです。通信が途切れて操作に影響が出る瞬間も全くありません。
バッテリー
公式の情報では最大70時間とのことです。実際使用していても一日4時間程度使用しても一週間以上持つので使用中にバッテリー切れという心配は無いです。
今回はLEDライティングが廃止されているので、電力を消耗する要素が最初から抑えられています。なので、特に何も設定せずとも最大限に近いバッテリー持ちを発揮できます。
ソフトウェア
ソフトウェア G HUB
ダッシュボード
G HUBで管理しているデバイスを選択する画面です。他にもデバイスがあればここからクリックで選択して各設定画面に遷移します。
バッテリー残量もここで確認出来ます。
割り当て
カスタム可能なボタンにコマンド・キー・アクション・マクロ・システムの項目に分けられた機能を設定することが出来ます。
Gシフトを使えば特定のキーを押している間キーマップを変更することで割り当てられるボタン数を疑似的に増やすことも出来ます。
感度(DPI)
DPI・レポートレート(ポーリングレート)を設定することが出来ます。
プロファイル
ここではプレイするゲーム毎に自動で切り替わるプロファイル毎に設定を保存出来ます。プレイする予定があるゲームがあれば選択して、設定を保存しましょう。
本体設定
ここへは各画面の右上に配置されている歯車のマークをクリックすることで遷移することが出来ます。
この画面はバッテリー残量、予測バッテリー持続時間の確認、オンボードメモリーモードのオン・オフとスロットに対するプロファイル割り当てが出来ます。
僕の使用した環境
プレイしたゲーム
Apex Legends / Call of Duty : Black ops Cold Wa / KovaaK 2.0です。
使用したマウスパッド
Artizan 零 SOFT XL / SteelSeries QcK heavy / Logicool G 640r
手のスペックと持ち方
センシ
DPI800
ApexLegends設定HIP:1.5 ADS:1.0
振り向き17.32cm(ミドルセンシ)
"まとめ"と"オススメ出来る人"
良いと思ったところ
- ワイヤレスでありながら63g未満の超軽量ボディー
- 純度100%PTFEによる滑らかなマウス操作
- 多くの持ち方に対応できる形状
- Logicool特有の品質の高いスイッチ
- 抜群なバッテリー持ち
イマイチなところ
- 価格が高い
- 手が乾燥していると比較的滑りやすい表面加工
表面加工の滑りやすさについては、手を洗うだけで対策が可能なので気になっている人は試してみてほしいです。 そこだけで評価を下げるには惜しいマウスだと思います。