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【PulsarGamingGears Xlite Wireless レビュー】実測値59.17g。超軽量・中サイズ、超絶コスパの左右非対称ワイヤレスゲーミングマウス。

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どうも、あぎとろです。

今回はPulsarGamingGearsから2021年9月15日より日本で発売されている右手用・左右非対称のゲーミングマウス「Pulsar Xlite Wireless」のレビューをしていきたいと思います。

 

ファーストインプレッション

Pulsar Xlite Wireless中型サイズで右手用・左右非対称のワイヤレスゲーミングマウスです。
形状はEC2クローンでエルゴノミクスデザインとなっており、クリック部分が高く、前から見ると左側に落ちる様に傾斜になっています。また、マウス後端は切り上げられておらず、より手のひらの大きい面積を密着させられるようになっているのが特徴です。
EC2クローンでありながら重量が約50gということでインパクトが大きかった有線版のXliteよりも、重量は10g増加しています。
ワイヤレスで中型マウスとなると広く見渡してもLogicool Pro x SuperLightしか無いですし、そもそも左右対称と左右非対称という大きなくくりですら違うジャンルのゲーミングマウスです。
これだけ見ても、Xlite Wirelessの価値が高いことがわかります。
 
見た目から心配になりそうなビルドクオリティについて、先に触れておきますと、裏面の大胆な肉抜きに加えて、ボディーに空いた多数の穴にも関わらず、たわみ・ねじれは無く、しっかりとした作りになっています。
購入前には不安に思っている方は心配しなくても大丈夫です。
それでは、Pulsar Xlite Wirelessについて細かく見てみましょう

商品仕様とスペック

製品名 Xlite Wireless
メーカー・ブランド Pulsar Gaming Gears
本体デザイン 右手用、左右非対称デザイン
カラー ブラック / ホワイト
材質 ABS Composite
メインスイッチ・ボタンの耐久性 Kailh GM 8.0 / 8000万回
センサー PixArt PAW3370
IPS 400
最大加速度 50G
DPI 50~20000
ポーリングレート 125 / 250 / 500 / 1000 Hz
オンボードメモリ あり / 32bit ARM
リフトオフディスタンス 1.0~1.1mm(Low設定時)
ボタン数 5(メイン×2、ホイールクリック、サイド×2)
ケーブル Super Flexible パラコードケーブル
マウスソール Pure Virgin PTFE ソール
ソフトウェア Xlite Wireless(専用ソフトウェア)
ライティング LED1箇所
長さ×幅×高さ 122.66 × 66.17(グリップ幅:60) × 42mm
重量(実測値) 58g(g)
接続方式 2.4GHz ワイヤレス接続、USB 2.0 / 3.0
バッテリー駆動時間 最大70時間
保証 2年間
発売日 2021年9月15日
価格(2021年9月16日Amazon調べ) マウス単品:8,490円

パッケージと内容物

パッケージ

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前回のXliteはブラックを購入していたので、今回はホワイトを購入しました。

内容物

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  1. Xlite Wireless
  2. 2.4GHzワイヤレスドングル
  3. USBアダプター
  4. 充電用パラコードケーブル(USB-C)
  5. 取扱説明書(兼保証書)&ステッカー
ステッカー

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充電用パラコードケーブル(USB-C)
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USB-AからUSB-Cへのケーブルです。

パラコードになっていて、非常に柔らかく取り回しが良いです。まとめるためのラバーも取り付けられていて非常に好印象。

むしろ、有線版のXliteのケーブルよりも柔らかいと思うんですがこれは…?

この現象、他のマウスでもあるあるなんですが、マウスに直接取り付ける場合とケーブル単体では決まりみたいなものが違うんでしょうか。メーカーさんも苦労してるんでしょうね。

2.4GHzワイヤレスドングル&USBアダプター
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ワイヤレス接続に必要なのが、このワイヤレスドングル。

安定した接続を補助するのがUSBアダプターです。これに付属するケーブルを差し込んで使います。

アダプターの裏面にはラバーが仕込まれており、ケーブルの重みでデスクの上を動かないように工夫されています。

セットアップ

ソフトウェア

Pulsar公式HPのソフトウェアダウンロードページに移動して、専用ソフトウェアをダウンロードしてください。

有線版のソフトウェアを既にインストールしている方でも、Xlite Wireless専用のソフトウェアをダウンロードする必要があります。

マウス本体とワイヤレスドングルのファームウェアアップデートが配信されていますので、一緒にダウンロードしておきましょう。

ワイヤレス接続時のトラッキング精度に関するアップデートで、データで見ても明らかに改善がみられるのでアップデート推奨です。

ダウンロードページ:https://pulsargg.jp/pages/download-xlite-wireless

ダウンロード時とインストール時にWindowsのセキュリティで止められますが、僕の環境ではインストールしても問題なかったです。

ファームウェアアップデートはダウンロード後にZIPファイルを解凍して同梱されているDOCXファイルでインストール方法を確認してから、EXEファイルを起動してください。

一応、自己責任でお願いします。

ワイヤレス接続の準備

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付属している2.4GHzワイヤレスドングルとUSBアダプターを接続し、更に、充電用パラコードケーブルのUSB Type-Cの方をアダプターに接続し、USB-Aの方をPCにのUSBポートに差し込めばOKです。

性能と使用感

外観と大きさ

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大きさは最長部の計測で「122.66 × 66.17 × 42mm」。グリップ幅は一番狭い所で60mmホイールの真横からのメインボタンの高さは33mm。

縦やグリップ幅だけで見れば標準的な中型のマウスに分類されます。

所謂、EC2クローンとされている形状で、エルゴノミクスデザインを用いた成形が行われています。

形状としての大きな特徴は、上から見ると中央あたりから左右に広がっていて、左は内側へ、右は外側へ湾曲しているところです。

また、前から見るとマウス前側は逆台形になっており、薬指を伸ばす持ち方だとリフトオフがしやすい形状になっています。ただし、マウス右の後ろ側は外へ向かって湾曲しているので、薬指を曲げてマウス後端に指を立てる持ち方をすると若干窮屈でリフトオフしにくい形状になっています。

マウスの後端は切り上げられておらず、広がるように落ちる形状をしています。

底面を見てみるとシェルがほとんど取り除かれている状態になっていて、内部の基盤が露出しています。

基盤の下部にはLEDが1箇所配置されています。これはXlite Wirelessでの新仕様です。

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重量測定

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公称では58g。実測値は59.17g

実測値は公称より重い結果になりましたが、誤差の範囲内かと思います。

Xliteが実測値で49.99g前後だったので、約9gの増量でワイヤレス化&メインボタン・ソール等の各パーツにアップグレードが行われたと考えると驚異的です。

スイッチ

メインクリック

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メインスイッチは"Kailh GM 8.0"が搭載されています。クリック耐久は8000万回。

クリックに必要な押下圧はLogicoolやRazerのものより少し高めですが、Xliteから僅かですが本体重量も増加しているので、よほど連打するゲームに使用する場合でなければ問題なさそうです。

応答速度が早く、メリハリのあるクリック感がFPSゲーマー間では非常に人気の高いマイクロスイッチが採用されたということで、間違いなく進化していると言っていいでしょう。

動作音は「カチッ」と硬めの音が鳴り、音量は普通です。

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押し込み幅が非常に狭く、応答性能の高さがわかります。

ホイール
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相変わらずボディーに傾斜がついている割にホイールの露出が狭いので、マウスホイールを多様する場合はホイールの付近に指を配置する必要があるのは変わらないです。

ラバー部分は間隔が狭い直線のテクスチャーが入っていて、ラバー自体も少し柔らかめの素材なので軽く指の重みだけでグリップして操作がしやすいです。

人によっては指先の感触が少し気持ち悪く感じるかもしれません。

スクロールはスムーズでノッチ感は薄いですが、操作に対するフィードバックとしては十分だと感じました。単入力と連続入力の両方がやりやすいです。

動作音は大きく回して素早く連続入力したときにだけ「ジッ」と小さく鳴るだけで、それ以外はほぼ無音です。

ホイールクリックは硬さは普通程度で、返りも早く連続入力もしやすいです。

入力時に「カチッ」と小さな音がします。

ボディーからの露出の少なさを除けば、個人的には好印象なホイールです。

サイドボタン

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配置は少し高めになっていて、ボタンとボタンの間に小さなスペースがあります。
つまみ持ちでもしない限りは親指の届く範囲に配置してある為、操作上の問題は無いでしょう。
クリック感は軽く・返りが良いです。
Xliteではあった響く感覚が無くなっていて、良くなっていると感じました。
動作音は「カチッ」という感じで小さめの音がなります。
地味な変更ですが、有線版と比べてサイドボタンに記されていた矢印の掘り込みが無くなっていますね。

センサー

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センサーは"PixArt PAW3370"が搭載されています。

現在、市場では主流になって来ている最新の高性能センサーです。スペックでは最高峰に位置しています。文句なしです。

DPIは専用ソフトウェアで50~20000まで50刻みで設定出来ます。

Xlite WirelessではDPI変更コマンドが実装されました。工場出荷時のDPIも使いやすい800に設定されています。

DPI変更コマンドに関しては、目次の「単体での機能」に詳細を記載しておりますので、そちらを参照してください。

MouseTester

Pulsar公式ホームページでファームウェアアップデートが配信されています。

ワイヤレス接続時のトラッキング精度に関わる重要度の高いアップデートなので、ファームウェアアップデートは必ず行いましょう。

"MouseTester"でxCountとxSumを計測して、センサーが正確に動作しているかをチェックしてみました。

  • テスト結果はファームウェアアップデート後のもの
  • マウスパッドは『vaxee PA』を使用
  • ポーリングレートは1000Hzでの計測
グラフの見かた

xCount ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量。グラフ横軸は時間。

xSum ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量の合計。横軸は時間。

トラッキング性能に異常があれば、xCountでは移動方向とは逆側に点が出ます。xSumではラインに歪みが出ます。

xCount

400 / 800

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1600 / 3200

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xSum

400 / 800

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1600 / 3200

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センサーの精度は非常に良好で、かなり正確な部類です。

LOD(リフトオフディスタンス)

LoDが短ければ良いという評価基準の元判断すると、優秀なもので0.8mmから1mm。1.5mm当たりで普通となります。

  • 計測にはシックネスゲージを使用
  • ソールからマウスパッドまでの距離をセンサーが反応しなくなる値を計測
  • マウスパッドは『vaxee PA』を使用

計測の結果は設定『Low』で0.75~0.8mmでした。

この数値は、現行の主要なゲーミングマウスの中では非常に優秀なLoDです。

用語チェック

LoD ・・・ Lift off distanceの略。マウスを持ち上げて、センサーが反応しなくなるまでの距離。

ソール

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ソールは"PTFE"。なめらかな滑りが特徴です。

先端・センサー周り・後端に配置されていて、エッジがしっかり丸められておりどの方向にもスムーズに滑ります。

有線版Xliteと比べると、先端と後端のソールが大型化されています。

好みは分かれるかもしれませんが、最近の主要なゲーミングマウスは殆どこのタイプなので、ベターなアップデートでしょう。僕もこちらのほうが好みです。

ケーブル

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"パラコードケーブル"が採用されています。

少し太いですが、かなり柔らかく摩擦係数が少なく軽いです。有線版Xliteよりも太さは増していますが、柔らかくなっています。

USB Type-Cなので、色々な用途に使えて助かります。

握り方

有線版のPulsar Xliteと全く同じ形状です。ほとんどコピペなのですでにそちらを読んでいる方は読み飛ばしても良いです。

結論から言うと、僕的には「かぶせ持ち」「つかみ持ち」と相性が良いです。60g以下という超軽量なボディのお陰で「つまみ持ち」での指先での操作でも疲れませんが、想定された持ち方ではなさそうです。

全ての持ち方でグリップテープのフル装備をオススメしてます。

このページに僕の手の大きさを記載している為、その数値を参考に記事を読むことをお勧めします。

かぶせ持ち
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相性はかなり良いです。

中、大サイズの手なら、よっぽど浅く持たない限りは、ホイールやサイドボタンに指が届きます。違和感なく運用できるでしょう。

中型のマウスです。手が小さいと、浅く持つ場合はホイールやサイドボタンに指が届かない可能性があります。
手が小さい自覚のある人は家電量販店やPCショップ等で、現物に触れた上での購入を推奨します。
トップシェルは先端側が高く、後端はなだらかに落ちています。また、右側に傾きが付けられているので、ふわっと手を被せると自然にフィットします。
手のひらの大部分がシェルに密着し、かなりの安定感を得ることが出来ます。
両サイドのデザインも秀逸で、右側(薬指側)は指が掛けやすくなっていて、伸ばす持ち方をしたときに膨らんだ部分に下側から薬指を添えることでリフトオフがしやすくなっています。そのときに、内側に湾曲した部分に小指を置くことも出来るので、親指・薬指・小指・手のひらの4点を有効に使ってグリップ出来る点も良いです。
また、薬指を折り曲げる持ち方をしたい時にもこの湾曲が役に立ちます。小指が入っていた所に薬指を持っていくだけで、小指をマウスに対して立てればOKです。
親指を立てることで右寄りに持ってみたり、寝かせて左寄りに持って薬指を曲げてみたりと自由度は高いです。
自分の得意な軸を選んで握ることが出来ます。
つかみ持ち
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相性は非常に良いです。

中・大サイズの手であればサイドボタンやホイールに指が届かないことは無いでしょう。
少し手が小さかったり指が短いタイプの人は、浅めに持ってしまうとホイールに指が届かない可能性が出てきます。
そのような自覚の有る方は実際にマウスを握れる環境で試すか、小さめのサイズのマウスを購入することをオススメします。
マウス後端が切り上げられていないことで手のひらの下側でマウスがホールド出来る点が優秀です。
両サイドはかぶせ持ちとほとんど同じ理由でフィット感が高く、親指を立てて薬指を少し曲げて、右側前方の窪みに引っ掛けることで、マウスを右よりに保持しつつある程度親指で微調整が効く状態で、マウスのセンターを手の軸に合わせられる所が気に入っています。
つまみ持ち
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相性は悪くないですが、あえてこのマウスでやる意味は少ないです。

重量は非常に軽いため、操作による疲れは少ないです。
長さは約122mmとそれほど長くは無いのですが、背が高く、両サイドの形状と幅がつまみ持ちに向いているとは言えないです。
つまみ持ちではマウスの後ろ寄りをつまむ事が多いですが、マウス中央(センサー部分)から後端までが割合として長い上にグリップ幅が広く、右側が膨らんでいる為、グリップ感がイマイチで指の可動域が十分に得られません。
つまみ持ちをするのであれば、より小型で背の低いマウスのほうが相性が良いでしょう。

コーティング

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ABS樹脂のコーティング無しです。

元々の素材が少し滑る上に、隅々まで一定方向に長細い穴が空いているのでより滑ります。また、指を立てたりした時に指先が引っかかったり詰まったりして、グリップ感が悪いです。

グリップテープを貼り付ければ全て解決するので、個人的には必須だと思っています。

ライティング

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まさかのライティング搭載。

どちらかというと、選択中のDPIプロファイルを確認させるために実装された感は強いですが、ソフトウェアで光り方やプロファイルごとの色を設定できるので十分だと思います。

本体のシェル構造も手伝ってとてもライティングが映えるのも面白いです。

ビルドクオリティ

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強めにマウスを振っても全く音がしないので、スイッチ類のカタ付きはありません。

底面を大胆にくり抜いている割に、かなり作りはしっかりしています。

ホコリとか入るんじゃないかと心配だったのですが、しばらく使ってみてもその様子は有りませんでした。

僕の推論では、穴空きすぎて逆にホコリが貯まらないんじゃないかと思っています。

単体での機能

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今回から、単体でもDPIとLEDのOn/Offを行えるようになっています。

DPIを変更すると画像のLEDの色がDPIプロファイルに対応して変化するので、現在選択中のプロファイルを見失いません。

操作方法

DPI変更:左クリック+前サイドボタン+ホイールクリックを約3秒間長押し

LEDのOn/Off:右クリック+後ろサイドボタン+ホイールクリックを約3秒間長押し

ソフトウェア"Xlite Wireless"

ゲーミングマウスに付随するソフトウェアで出来ることは殆どできます。

プロファイルを作成して、設定を保存することは出来ますが、プログラムに紐付けるようなことは出来ないようです。

キー設定・デバウンスタイムの変更

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プログラム可能なスイッチに任意の機能を割り当てることが出来ます。

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割り当てられる機能はこんな感じです。この中から、難しそうなものをピックアップして解説します。

Fire Key ・・・ 特定のキー入力を指定した回数ループします。

 

デバウンスタイムはウィンドウ左下の所で、0~30 msの間で1msごとに変更可能です。ここの調整幅も有線版からアップグレードされていますね。

用語チェック

デバウンスタイム ・・・ 入力してから反映されるまでの時間。

各種設定(2タブ目)

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ここでは、DPI・LED・ポーリングレート・LoD・Windowsシステムの設定を変更することが出来ます。

DPI設定

DPIの値は50~20000の間で50刻みで設定することが出来ます。

DPIステージは1~4の間で変更で、DPI変更コマンドを入力した時にサイクルするDPIプロファイルの数を調節出来ます。

各DPIプロファイル毎にDPIの値を保存でき、そのプロファイルを選択しているときに発光するLEDの色を設定することが出来ます。

LED設定

LEDの明るさとエフェクトの速度を設定出来ます。

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エフェクトの種類はこんな感じです。あくまで簡易的な感じですね。当然OFFにすることも出来ます。

ポーリングレート設定

125 / 250 / 500 / 1000 Hzから選択出来ます。デフォルトの1000 Hzか500 Hzで問題ないと思います。

用語チェック

ポーリングレート ・・・ 1秒間で何回デバイスからPCへ情報を送信するかを表すものです。レポートレートと呼ばれることもあります。

LoD設定

1mmと2mmから選択可能です。デフォルトで最短の1mmになっているので基本的には変更する必要はありません。

リップル制御と直線の補正に関しては、ソフト的にマウスポインターの動きを補正するものなので、FPSゲームなどをプレイする場合は邪魔になる場合が多いため、オフ推奨です。

Windowsシステム設定

こちらは、Windows側でも設定を変更出来る項目です。「ポインターの精度を向上」にチェックが入っている場合は必ず外しておきましょう

とはいっても、最近のゲームはゲーム側でRawinputしてくれているので、あんまり関係無いとは思いますが…。

マクロ

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マクロの作成・編集が行えます。

レビューしている僕のデータ

プレイしたゲーム

Apex Legends / Aim Lab / KovaaK 2.0です。

使用したマウスパッド

vaxee PA

手のスペック

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
項目名や測り方は以下のサイト様より

ApexLegendsを実際にプレイした感想

センシ

DPI800 1.5 / 1.29(振り向き17.32cm)

感想

Apexのような、交戦距離の変化が激しくスピードが早いゲームでは、近距離→至近距離(敵が自分の上を通り過ぎて裏に回ろうとする動き、またはその逆)のマウスコントロールが少し慣れが必要だと感じました。
使い始めの頃は、指先でコントロールしすぎるクセがついていて、マウス後端の切り上げられていない部分が拇指球あたりが引っ掛かって近距離での大きく素早い動きや下方向への動きに対応しづらかったです。
とはいえ、超軽量ボディーは上下左右に素早く動く敵プレイヤーの動きに素早く反応することを助けてくれるので、適正は低くないと思いました。
近距離での左右のレレレや、上級プレイヤーのストレイフに対する反応。中距離での細かな照準のコントロールやリコイル等、自分自身が反応出来れば問題なく操作に追従してくれます。

総評

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Pulsar Xlite WirelessはPulsar Xliteのワイヤレスバージョンです。

形状はEC2クローンの中型マウスで、エルゴノミクスデザインとなっています。

重量は約59.17gと超軽量ワイヤレスマウスに分類され、人体工学を考慮されて作られた形状はかぶせ持ちやつかみ持ちなどの、手とマウスの設置面が多い持ち方と相性が良いです。

特筆するべきなのは、やはり約59.17gという重量でしょう。

なんと、ワイヤレスマウスの金字塔であるLogicool Pro x SuperLightよりも軽い。中型ワイヤレスマウスとしては勿論、最軽量クラスとなっています。

大胆な肉抜きが施されていますが、剛性は高く使用していて歪みや脆さを感じることはありません。

かなりの軽量ボディなのに、形状や大型ソールのおかげで操作性に安定感もあります。FPSゲームであればゲームを選ばず活躍出来るので、非常に優秀なゲーミングマウスだと言えます。

メインクリックは有線版で採用されていたOmronから、ゲーマー感で人気の高いKailh GM 8.0に変更され、高い応答性能とメリハリのあるクリック感に仕上がっています。メインボタン・サイドボタン共に、軽く・浅く・返りが良くとても良好で、押下圧は左右均等でクセはありません。

コンセプトに対しての一貫性とバランス調整の上手さを感じました。

搭載されているセンサーは最高峰なのはXliteと変わらず、ワイヤレスモデルに採用することで低電力であるというセンサーの特性を活かしきっています。

DPIを50〜20000の間で調節出来ます。デフォルトのDPIは800に設定されています。

単体でカスタマイズする機能が備わっているので、ソフトウェアを介さずにDPIを変更することも出来ます。

一方ソフトウェアではキー割当て、DPI・ポーリングレート・リフトオフディスタンスの変更・ライティングの調整・マクロ作成・編集と一通りの機能が備わっているので十分な出来だとおもいます。

バッテリーは最大70時間程度まで駆動するので、充電の頻度が少なく使い勝手が良いです。

バッテリーの残量が少なくなるとLEDが赤くなるので、ひと目で充電の時期が分かるのも便利なポイントです。

付属品はパラコードのType-C充電ケーブル、2.4Ghzレシーバー、アダプターが同梱されており、ワイヤレス環境の構築に必要なものは全て揃っています。

コストパフォーマンスも群を抜いていて、価格もこの重量に加えて、ワイヤレスマウスとしてBluetooth接続が無いことを除けば、ほぼ上限に近いスペックです。

更にアダプター等の付属品が十分に同梱されている上での9,000円を切る価格はまさに驚異的です。

購入者の手似合うかどうかはその人次第ですが、この製品を総合的に評価すると「左右非対称形状の軽いワイヤレスマウスを求めている」のであれば、必ず購入したほうが良いレベルの製品だと思います。

良いところ

  • 実測値で重量60g以下の超軽量ワイヤレス
  • 有線版からアップデートされたメインスイッチ
  • 高いフィット感からくる安定感
  • ボタン類の押下圧が、本体のコンセプトに合致している
  • 現状最高スペックのセンサー搭載
  • ワイヤレスの安定化に必要な付属品が全て同梱されている
  • クオリティに対してかなりの低価格

悪いところ

  • グリップテープ無しだとグリップは良くない
  • ホイールの露出が少なさや感触は、人によって気になるかも

今回はPulsar Xlite Wirelessのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。

ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。

▼今回レビューした「Pulsar Xlite Wireless」