どうも、あぎとろです。
今回はFIFINEから発売されているPC用のUSBマイク「FIFINE K669B」のレビューをしていきたいと思います。
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当レビュー記事は
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FIFINE公式 K669B商品ページ
FIFINE K669 USB Microphone with Volume Dial for Streaming, Vocal Recor | FIFINE MICROPHONE
提供内容
試用期間・使用条件
ファーストインプレッション
K669BはFIFINEから発売されているPC用のUSBコンデンサーマイクです。
指向性はカーディオイドで、メーカーからはポッドキャスティングやストリーミングに向いた性能であるとしています。
当サイトをご覧の方々はゲーム中のボイスチャットやストリーミングでの用途を考えている方々が多いと思いますが、それらの用途には十分な品質であると思います。
音質についてですが、少し音声を収録して聴いてみた感じ、音質はこの価格帯のものとしてはとても良いです。
ゲインが高く音声が入りやすいので、小さな声で話さなければならないと言ったような事情でも問題なく通話が可能です。
その反面、キーボードの打鍵音・マウスの操作音・椅子を引いた音・デスクからの振動音は伝わり易いです。
これらはPCであれば、後述するソフトウェアの機能を駆使すればある程度解決可能です。
持ってみた感じもフルメタルボディとなっており、安っぽさは感じません。
最廉価モデルであるがゆえにLED・イヤホンジャック・ミュートボタンは搭載されておらず、ボリューム調節しか出来ません。特に「返し」を聴きたい人には向いていません。
ミュート機能はPCはDiscordやOBSで、PS5ユーザーはDualSenseコントローラーのPSボタンのすぐ下にあるボタンでワンボタンでソフト側でミュート出来きますし問題ありません。
PS4ユーザーは一度PSメニューを開いてサウンド項目を選択するなどして手間がかかってしまいます。
急場しのぎでゲインを小さくすることである程度対応は出来ますが、音量を0には出来ない点には注意しましょう。
ソフトウェアとの連動等は無く、単体で動作するシンプルなコンデンサーマイクなので、複雑な設定等は一切必要ありません。
また、マイクアーム・ショックマウント・ポップガードは同梱されていないため、デスクからの振動音やキーボード・マウスの操作音は入ると思っておいたほうが良いです。
ただし、PCで利用する場合は、DiscordやNVIDIA Broadcastに搭載されている優秀なノイズキャンセリング機能を使うという選択肢も有るためかなりの改善を見込めます。
また、ミュート機能の非搭載に関してもソフトウェア側で対応出来るので、設定は必要ですがそれらを駆使すれば問題点にはならないのかなと感じました。
USBマイクなのでオーディオインターフェイスに接続して利用するには向かない機種なので、その点は注意しましょう。
製品仕様とスペック
製品名 | K669B |
メーカー名 | FIFINE |
カラー | ブラック / ピンク |
電源 | 5V USB |
USB仕様 | USB 2.0 |
サンプリングレート | 48kHz |
ビットレート | 16ビット |
対応OS | Windows 7以降 / Mac OS / PS4 / PS5 |
ケーブルの長さ | 180 cm |
重量 |
マイク:? g マイクスタンド:? g 合計(USBケーブルを含む):305g |
マイク | -------------------------------- |
方式 | コンデンサー |
指向性パターン | カーディオイド |
周波数応答 | 20Hz ~ 20kHz |
感度 | -34d ± 30% (1kHz時) |
製品保証 | 1年保証 |
発売日 | 2017年1月18日 |
価格(2021年9月19日Amazon出品価格) | 4,499円 |
パッケージと内容物
開封
外箱はすんごいシンプルです。K669Bの名称すら記載されていません。
今回、提供していただいたのはブラックカラー。
蓋を開けると内容物がチラリ。
内容物
- K669B 本体(マイクコード付き)
- 折りたたみ式三脚マイクスタンド
- 日本語取り扱い説明書
取扱説明書
きちんと日本語で記されており、導入で迷うことはなさそうです。
性能と使用感
本体の外観
全体的に非常にシンプルなデザインで、機能も少ないので操作に迷うことは無いです。
マイク底面にスレッドが無くケーブルが取り外すことが出来ない。
スレッドの対応幅
5/8インチのスレッドに対応しています。一般的なショックマウントやマイクアームに取り付けることが出来ます。
マイク本体にはスレッドは無く、マイクに取り付けられているか可動部の先に付属している三脚を取り付ける用途として配置されています。
スタンドの外観
付属している三脚を装着するとこのような形になります。
三脚は画像2枚目のように閉じることが出来ます。
足は中に金属の棒のようなものが入っていて、そこそこ剛性があります。
針金ではないので折り曲げることは出来ません。
使用感
サイズ
マイクとしては小型の部類です。
スタンドは角度を調節出来ますが、スタンドとして付属している折りたたみ式三脚は幅を取るので、設置スペースは限定されそうです。
重量
本体が319.36gでスタンドが79.99となっています。
本体のほとんどが金属で構成されているため、最低限の重量があります。
ケーブルの重みに引っ張られてデスク上を滑ったりという心配は必要ないです。
付属スタンドの調節機能
可動域はこんな感じです。
足はこれ以上開きもしませんし、閉じた状態で固定することは出来ません。
ボリュームコントロール
つまみをひねるとスムーズに回ります。
PC内のマイクボリュームには影響せず、独立でボリュームが上昇します。
両端で止まるようになっていて、一定間隔でのクリック感は無いため感覚で設定することになります。
音質
音質はこの価格帯では良いです。中・高音と低音どちらもバランス良く拾ってくれるので、ボイスチャットに困る事はないでしょう。
ボリュームのゲインが高い為、かなり集音性が高いです。
集音性
集音性はとても高いです。ボリュームのつまみを調節することで小さな話し声でも通話が可能でしょう。
ただし、集音範囲が広い為にキーボードの打鍵音・マウスの操作音・椅子を引く音・デスクに腕を置いた音等を非常に広い易いです。
これらの問題点は、他のコンデンサーマイクでも同様で、マイクアームやショックマウントを装着したところで解決は期待出来ません。(手持ちの物で試してみました)
おすすめの解決方法は以下の通りです。
- 通話なら「discordのノイズキャンセリング機能を利用する。」
- 録画や配信ならば「NVIDIA Broadcastを利用する。」
総評
FIFINE K669BはスタンドアローンタイプのUSBコンデンサーマイクです。
価格は他のコンデンサーマイクと比較すると最安価レベルであり、実際FIFINEから発売されているマイクラインナップの中でも最廉価モデルに位置づけられるのが本製品です。
ボディはフルメタルとなっていて、ビルドクオリティは高いです。重みもあり、デスクに設置した時でもケーブルの重みで引きずられることは心配しなくても良いでしょう。
中・高音から低音まで幅広く音を拾ってくれるので、この価格帯ではとても高音質なマイクであると言えるでしょう。
FIFINE K669Bは集音性も高く小さな音から大きな音まで幅広く拾うので、例えば深夜に家族や近隣の住民に配慮しつつもボイスチャットやストリーミングがしたいと言った用途には十分答えられる性能があります。
ただし、トレードオフとして周囲の音を拾いすぎるという特徴も持ち合わせています。設置位置から半径1m以内の音は確実に拾ってしまうので、配信や録画なら「NVIDIA Broadcast」、Discordを用いた通話であればDiscordに搭載されているノイズキャンセリング機能に頼る他有りません。
ミュート機能・ヘッドホンジャックは搭載されておらず、手元で簡単にミュートがしたかったり、ラグのない”返し”が聴きたいユーザーには向きません。
機能は非常にシンプルで搭載されているのはボリューム調節機能のみですが、PC用マイクとしては非常に完成度が高い製品です。
これらのメリットやデメリットを総合すると、おすすめできるのは「PC用の廉価なUSBコンデンサーマイクを求めていて、かつ出来るだけ音質の良いものを探しているユーザー」です。
良いところ
- PC用のコンデンサーマイクとしては最安価レベルの価格
- 中・高音から低音までバランスが良い
- PCのマイクボリュームとは別にボリュームをコントロール出来る
- 集音範囲が広い
- ゲインが高い
- 5/8インチのスレッドに対応
イマイチなところ
- 集音範囲が広く、環境依存度が高い
- 操作音や生活音が入りやすい
- ケーブルの脱着ができない
- マイク本体にスレッドが無い