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【SHURE SE215 Special Edition レビュー】ゲームでも音楽でも!コスパ最高レベルのカナル型イヤホン

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どうも、あぎとろです。

今回はSHUREから発売されているカナル型イヤホン「SHURE SE215 Special Edition」をレビューしていきたいと思います。

音に関しては"人による"としか言えない部分があるので、そこらへんはご了承くださいませ。例えば、どんな音が好きかとかは本当に人によるし、音が聞こえるかどうかも耳の良さで変わってきますからね。

 

SHURE SE215 Special Edition

SE215 Special Editionは2012年に発売されてからこの価格帯のカナル型イヤホンとしては根強い人気があり、音質と値段のバランスが良いとされています。

発売されてからの年数が経過している、いわゆる「定番」の商品の為、無線接続可能なアタッチメントやリケーブル用のケーブル、イヤーピースが公式・サードパーティ共にいくつか出ているのでカスタマイズの選択肢も多いです。

特徴
  • 低音域が強調されたダイナミックドライバー
  • リケーブルが簡単なケーブル脱着式
  • 大きさ・種類豊富な付属イヤーピース
  • 持ち運びに便利な布製携帯ポーチ付き

仕様

製品名 SE215 Special Edition
メーカー名 SHURE
重量 本体+ケーブルで26g(実測値)
型式 インイヤー、耳かけ型
ドライバー Single High-Definition MicroDriver
出力音圧レベル 107dB/mW
周波数特性 21 Hz - 17500 Hz
最大入力 1,600mW
インピーダンス 17Ω
プラグ 3.5mmミニプラグコネクター
コード長 116 ㎝
メーカー保証 2年
価格(2021年5月4日Amazon出品価格) 10,645円

SE215 Special Edition 外箱&付属品チェック

開封

▼外箱(表面)はこんな感じです。Special Editionはマイクや音量調節のアタッチメントが排除された一番シンプルなバージョンです。また、Special Editionはこのカラー限定ですが、SE215自体は幾つかカラーバリエーションがあります。

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▼外箱(裏面)はこんな感じです。

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付属品

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  1. SE215 Special Edition + 116 cmケーブル(3.5mmミニプラグコネクター)
  2. 携帯ポーチ
  3. 取扱説明書
  4. ソフトフレックススリーブ イヤーピース (S / M / L)
  5. ソフトフォームスリーブ イヤーピース(S / M / L)

付属品から見てみる

▼付属の携帯ポーチです。表面の素材は布ぽい感じで、カラビナも付いています。

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▼中はこんな感じです。ネットが配置されていて替えのイヤーピース等を同時に収納できます。少しクッション性があるので、多少の衝撃は吸収してくれそう。

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▼イヤーピースは通常タイプ(ソフトフレックススリーブ)のイヤーピースがS / M / Lと3サイズが封入されています。また、掃除用の工具も同梱されています。

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▼通常タイプのイヤーピースです。主にこちら側のイヤーピースを使用していると耳垢等が奥まで入り込みやすいです。

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▼スポンジタイプ(ソフトフォームスリーブ)のイヤーピースです。こちらもS / M / Lの3サイズが封入されています。パッケージされているSE215に最初から装着されているのがこちらのイヤーピースのMサイズの様です。

僕が購入したものは少し「バリ」が残っていたりして形状は少し汚かったですが、使用には問題なかったです。材質の特性上、こんなもんなんだと思います。

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▼耳垢防止のネットが付いているので耳垢が奥まで入り込むことはほぼないです。たまに付属の掃除用工具かブロアーなどで掃除してやると尚良いかと思います。

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▼掃除用工具です。イヤホン本体やイヤーピースに耳垢等の汚れが入り込んだ時に使用する物です。基本的にスポンジタイプのイヤーピースを使用していればあまり使用する機会は無いと思います。使用方法は取扱説明書に記載があるので使用する場合は参考にしましょう。

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SHURE SE215 Special Editionを詳しく見てみる

外観

▼全体の外観はこんな感じです。本体のデザインが非常に美しいです。耳掛けが必須となる形状をしているので耳掛けが苦手な人は要注意です。

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▼結構薄めのデザインなので、耳に装着すると耳から飛び出ることはないです。

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▼耳掛け部分のワイヤーと二股部分です。

耳掛け部分の根本は360度回転するので、装着後の拘束感は殆ど無いです。ここが固定されていると耳掛け部分が上手くフィットせずに付け心地に影響するので有難い。

二股部分に関してはもう少し長さが欲しいと思ってしまいました。コードを後ろに回したい人とかはちょっと厳しいかもしれません。前に垂らすことが前提の作りです。

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▼L字ピンです。これは賛否分かれるかもしれません。iPhoneに接続する場合はライトニングケーブルの変換をかませないといけないのでL字ピンだと少し都合が悪いかも?

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SHURE SE215 Special Editionの性能について&ゲームでの使い心地

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あえて有線イヤホンを選ぶ理由

僕にとってはとても重要なポイントです。最初に言っておくと、僕はFPSゲームでの使用を前提として購入していて、優位性を期待しています。

ちなみに、僕は音楽を聴く時、外ではワイヤレスイヤホンで聴きますし、圧倒的な取り回しの良さで今更有線イヤホンを使う気にもなりません。室内用ならばATH-50MxやK701初期版等の遥かに音質が良いヘッドホンを所持しているのでSE215の出る幕はありません。

これは僕以外でも同じ環境の人が多いのではないでしょうか。ワイヤレスイヤホンが普及したこの世の中で有線のイヤホンをあえて選択する理由が消えつつあります。(高級携帯DACを所有しているような音響マニアは別として)

iPhone 11にもイヤホンジャック付いてませんしね。

音質

音質はフラットです。この価格帯のイヤホンだと低音がカスカスになりやすいのですが、低音もブーストある程度強調されていてにフラットになっています。音の粒も細かく小さく細かな音も聴こえやすいため、解像度もそこそこ高いと思います。
反面、高音のキラキラ感や低音のドスドス感も無いので音楽を楽しむ目的で聴くと「つまんねー音だな」と感じました。この点に関しては、イコライザーで好みに合わせて強調してやることで、ある程度カバーできます。

音場

音場に関してはイヤホンでしかもインイヤー型で耳に突っ込んで使用するので当然狭いです。ヘッドホンより近くで音が鳴っています。
ちなみに、FPSゲームでは音場の広さは足音を聞き分けたりするのには無関係です。足音の距離による表現はゲーム側が設定するものだからです。
この前にヘッドホンを使用していたなら必ず違和感があります。使い続けるなら慣れるのを待ちましょう。
イヤホンは音の出所がヘッドホンより耳に近くなります。必然的にゲームの制作者が意図した音の聴こえ方に近づけて聴く事ができるかもしれません。(ゲームによってはヘッドホンモードがあるのはこの為)
遠くの音を聞きたければ単純にボリュームを大きくするかその帯域をイコライザーで強調すれば聴けるようになります。

定位

定位とは音が鳴っている方向・位置・距離を示します。
ゲームにおける定位は、結局ゲーム側がきちんと音を鳴らしていないと聴き取れないですし、聴き手側がきちんと聴き取れないと感じられないものです。ですが、音の分離感や素の定位の良さは影響するので、ゲームでの定位も良いと言って良いと思います。

装着感

装着感はかなり良好です。耳掛け型のネックになりやすい本体と耳掛け部分の接続は360度回転する為、必要以上に耳の穴に負荷がかかる事が無い上に、本体重量も軽いため長く装着していても痛くなることはほとんどありませんでした。
ただし、独特なSHURE掛けと言われる耳掛け方式は慣れるまでやはり少し時間を要するでしょう。

遮音性

装着方法や本体の耳にさっぱり収まる形状が影響して遮音性はとても高いです。

実際に1週間使用してみた感想

環境

アストロのMIXAMP TRに接続して使用していました。イコライザーは音楽向けFPS向けフラットと複数試してみました。

SE215の前に使用していたヘッドホンは以前レビューしたATH-M50xです。

agitorogadget.hatenablog.com

かなり良いヘッドホンですので良ければレビュー記事を読んでってください。

FPSゲームで使ってみた結果

・音の面
ヘッドホンからの移行だったのでかなり違和感がありました。音の聞こえる位置がより近くなって細かな音を拾う反面、反応しなくても良い音にまで過敏に反応するようになってしまいました。
また、フレンドとボイスチャットをしている場合、フレンドのマイクで拾ったキーボードやマウスの音、フレンドのポップノイズなどまで近く聞こえるようになってしまうので、通話しながらのゲームには向いていないと感じました。
実際にApexLegendsをプレイしていても、味方の足音や銃声がかなり大きく強調されるのでめちゃくちゃ無駄に反応してしまった。確かに音は効き洩らさないし、解像度も良いのでちゃんと音は聴こえます。しかし、1週間使用してもこれは慣れませんでした。おそらくもっと長い期間で慣らさないといけないんだと思います。SE215の問題というよりかは僕のイヤホンに対する適正が無かったです。
・取り回し
SHURE掛けがとにかく脱着が面倒です。コードもデフォルトでは短いのでデスク前での動きが制限されるし、飲み物を取りに行ったり椅子の背もたれで伸びしようとしたりとするたびに付け外ししなければならないのが僕にはキツかったです。

音楽を楽しく聴くにはイコライザーによる調節が必要かも

こちらはPCに直挿しでナチュラルな状態とMIXAMP TRに接続して音楽用のフラットなイコライザーで使ってみました。

ある程度上述した内容ではありますが、クリアでフラットな音質で低音も弱くないです。が、高音がキラキラしているわけでもなく低音がドンドンくるわけでもなく、音楽を聴くには条件が余り良くないと感じました。今時iPhoneやandroidでもイコライザはいくらでもあるので自由に調節すれば良い音で聴けます。とりあえず、高音を少し強調してあげれば普通に良く聴こえます。

まとめ

良かったところ

  • 値段にしては音とバランスが良いフラットな音傾向
  • そこそこ解像度が高い
  • 慣れれば違和感のない耳掛け型(SHURE掛け)
  • 遮音性が高い
  • 価格が安い

悪かったところ

  • 良くも悪くもフラットなのでそのままだと音楽を聴くには物足りなさを感じる
  • 普段使いするにはやはり有線である事自体がデメリット
  • 耳掛けは取り付けも取り外しも若干手間がかかる
ヘッドホンとはいえ、求めている用途は同じなので比較しますが、以前使っていたATH-M50xがすべての面で上を良く性能だったので、僕の買い物としては微妙な結果になってしまいました。音の距離が近くなっただけで、感覚の違いにどうにも慣れなかったです。ヘッドホン派がイヤホンに移行するのって結構難しいんだなと思いました。
ただ、フラットな音質や高い解像度等の基本的な性能は高いレベルで纏まっているので、イヤホンでゲームや通話することに慣れている人にとっては良い選択肢になると思います。音楽を聴くイヤホンとしてはそのままではややつまらない音だと思います。イコライザーで高音域を調節してあげるとより良くなるかと思います。

更に半年ほど使用してみた結果

今ではFPSゲーム用のメインになっています。僕の頭は側圧に弱いらしく、ヘッドホンを長時間使用していると頭や耳が痛くなってしまいます。
背に腹は変えられない思いで、再びSE215を使用し始めたのですが、ヘッドホンからイヤホンへ移行した違和感は1ヶ月も使用すれば完全になくなり、ゲーム内の音声も聴き逃がすことは無く問題なく使用出来ています。
今となれば遮音性も高くゲーム音声に集中できるため、非常に重宝しております。
今回はSHUREから発売されているイヤホン"SE215 Special Edition"のレビューをしてきました。最後まで読んでいただきありがとうございます。この記事が参考になった方はリンクから商品を購入および記事の拡散よろしくお願いいたします。それでは、あぎとろでした。