どうも、あぎとろです。
今回はGloriousから2019年8月29日より発売されているゲーミングマウス「Glorious Model O-」のレビューをしていきたいと思います。
- Glorious Model O-について
- Glorious Model O-開封&付属品チェック
- Glorious Model O-と付属品
- 主要な付属品を見ていく
- Model O-を詳しく見てみる
- 使うための準備
- ソフトウェア
- Glorious Model O-の使用感
- まとめ
Glorious Model O-について
Glorious Model O-は先発として発売されているGlorious Model Oの軽量版で、形状は全く同じで軽量化が図られたマイナーチェンジ版です。
重量の好みは人それぞれだと思うので、自分に合った方を選ぶのが良いと思います。
表面加工とカラーがそれぞれ2種類あり「マットブラック」「マットホワイト」「グロッシーブラック」「グロッシーホワイト」があります。僕は汚れが目立たず重量も最軽量となる「マットブラック」を購入しました。ちなみにグロッシーは重量が1gほど増える様です。
Gloriousとは
2014年にアメリカで設立されたPCゲーム用の周辺機器を扱う新生ブランドで、マウスやメカニカルキーボード、マウスパッドをはじめとしたアクセサリ類などの開発、販売を行なっている。
アメリカではかなりの信頼を得ている人気ブランドメーカーの様です。公式ホームページを見てみても、カラーケーブルやアルミソールへのカスタム等の細かなニーズへの対応もしているようです。
- センサーはPixart PMW-3360
- スイッチはオムロン製
- ケーブル抜き重量58gの超軽量(マットブラック・ホワイト)
- パラコードケーブル採用
- スリムな形状でつまみ持ちに最適
仕様
製品名 | Model O- |
メーカー名 | Glorious |
本体デザイン | 左右対称型 |
カラー | マットブラック / マットホワイト / グロッシーブラック / グロッシーホワイト |
ボタンの耐久性 | 2000万回 |
センサー | Pixart PMW3360 |
解像度 | 100~12,000 DPI(100きざみ) |
ポーリングレート設定 | 125 / 250 / 500 / 1000 Hz |
リフトオフディスタンス | 1mm(実測値0.7~0.8mm) |
IPS | 250 |
最大加速 | 50G |
ボタン数 | 6(メインボタン×2、ホイールクリック、サイドボタン×2、DPI変更ボタン×1) |
長さ(L)×幅(W)×高さ(H) | 120 mm × 58 mm × 36 mm |
重量(実測値) | 58g(59g) |
ケーブル長 | 2m / ワイヤレスレシーバーの接続と充電に使用 |
マウスソール | PTFE(テフロン) |
オンボードメモリ | ○ |
ソフトウェア | Glorious Model O Software |
ライティング | 1,680 万色 |
保証 | 日本国内は1年間 |
発売日 | 2019年8月29日 |
価格(2021年1月8日Amazon出品価格) | 6,899円 |
Glorious Model O-開封&付属品チェック
開封
▼外箱の表と裏はこんな感じです。
▼側面はこんな感じです。
▼開けてて見るとこんな感じです。
Glorious Model O-と付属品
- Model O-本体
- 説明書
- カタログ&ステッカー
主要な付属品を見ていく
オッサン
Model O-を詳しく見てみる
外観
▼前と後ろから見るとこんな感じです。
横幅が狭く、かなり平べったい形状です。
▼左右から見るとこんな感じです。
サイドシェルはハニカム構造になっておらず、安心してグリップ出来ます。特にラバー等がグリップ向上のために配置されているわけではありませんが、滑ったりはしません。
▼表と裏はこんな感じです。
サイドシェルに穴が開いていない分トップシェルと裏面はすんごい穴開いてますね。
▼裏面にはDPIを表すLEDが配置されています。色で現在のDPIが分かります。
▼DPIとLEDの対応はこんな感じです。
▼通電時の見た目はこんな感じです。
重量測定
▼重量は59g。
使うための準備
▼基本的にはUSB2.0で接続することで使用可能になります。
ある程度詳細な設定がしたければ公式で配布されているソフトウェアをダウンロードしてインストールしてください。
ソフトウェア
ダウンロード
設定画面
設定できるのは、ボタンへのキーやマクロ機能割り当て&無効化、段階ごとのDPIの設定、ポーリングレートの設定、LODの設定、マクロの作成。
Glorious Model O-の使用感
プレイしたゲーム
Apex Legends・Call of Duty : Black ops Cold War・KovaaK 2.0 The Metaです。
使用したマウスパッド
Artizan 零 SOFT XL / BenQ G-SR-SE / Xtrfy GP-01 / Artizan 紫電改 Mid XL
手のスペックと持ち方
センシ
DPI800
ApexLegends設定1.5 ADS1.0
振り向き17.32cm(ミドルセンシ)
持ち方
かぶせ持ち
一般成人男性の平均的な手の大きさではかぶせ持ちには向いていません。
マウスの長さは足りているのですが、高さと幅が足りないので持ちづらいです。薬指と小指がはみ出すぎてマウスパッドに触れてしまいます。
また、深く握りこむとサイドシェルの前側が狭すぎて親指がはみ出て、これもマウスパッドに触れてしまいます。
つかみ持ち
つかみ持ちにはどちらかというと向いていないです。
つかみ持ちを使用と思えば出来ます。
しかし、トップシェルが平べったいので、手のひらに触れる部分が少なく窮屈になってしまい、安定感に欠けます。
つまみ持ち
つまみ持ちが最もシックリくる持ち方です。
横幅が狭いので、親指・薬指・小指でマウスをはさみ込んだ時も少ない力でマウスをホールド出来ます。指の可動域にも余裕が生まれます。
また、トップシェルが平べったくなっているので、指で引き込んだ時も違和感が少なく、59gという超軽量も相まって細かな操作性に優れています。
メインボタン
入力までに必要な力が若干大きく、返りが強い。タクタイル感が強く入力感を感じやすいです。音は少し大きめ。割と好みが分かれる部分かもしれません。
僕の個人的な理想なのですが、マウスをホールドする力とメインボタンをクリックする力を完全に分けられると最高です。クリックしているときも、していない時もマウスパッドへ掛かる圧力を変わらずにコントロールしたいからです。
その点、Model O-は本体重量が軽く横幅が狭い為、グリップに必要な力が小さいのに、クリックに必要な力が大きいという、僅かな差なのですが、僕にとってはアンバランスで扱いにくく感じてしまいました。
メインボタンをクリックする為にマウスをグリップしている親指と薬指・小指に力を入れて支点にし、人差し指・中指でマウスをマウスパッドへ向けて押し付けることになってしまい、クリックするたびにグリップや指先でのコントロールにのみ力を割きたい親指と薬指・小指に、力を籠めなければならなくなります。
おそらく、常に手に力を入れてマウスをグリップしている人や、指の重量が十分な人はこの感想を抱かないでしょう。マウスのグリップの仕方は人それぞれですから。
ホイール
サイドボタン
ケーブル
有線の宿命なのですが、本体重量が軽い分マウスを振るときにケーブルの重さを感じやすいです。マウスバンジーを使用することによって、ケーブルとマウスパッドの摩擦はある程度は抑えることが出来ますが、マウスを振る際のケーブルの重さはどうにもならないので、好みの問題ですね。70g前後の無線マウスの使用経験がある方にとっては、使用感覚上の重量の差はそこまでないのかなというのが個人的な感想です。
ソール(マウスパッドとの相性)
ソールの滑りは悪く感じました。動き出しや低速のトラッキングの話なのですが、ザリザリしていて滑らかではないです。そのため、個人的にはコントロール向けよりも若干スピード寄りの布マウスパッドの方がソールの差が出辛く、相性が良いと感じました。
おそらく、柔らかめのマウスパッドではソールが沈み過ぎていることが原因ではないかと思っています。
センサー
『Pixart PMW3360』が搭載されています。
LODはメーカー公称1.0 mm。実測値0.7 mm ~ 0.8 mmです。
MouseTesterによるセンサー精度チェック
波形を見ても問題ないですね。
ソフトウェア
まとめ
良いと思ったところ
- スイッチ・センサー・ソール・ワイヤレス等ゲーミングマウスとして及第点
- 幅が狭くつまみやすい形状(力を入れなくてもつまめる)
- サイド部分はハニカム構造ではないのでグリップしやすい
- 58gという超軽量
イマイチなところ
- クリックが若干硬く感じる
- 重量が軽い分やはりケーブルは気になる
- ホイールクリックが硬い
- ソールの滑りが若干悪い
感想
軽量化前のModel Oとの重量差は9gフィット感に定評のある形状はそのままに、驚異的な軽量化を実現しています。メインスイッチやサイドボタン、ホイール、センサーと及第点の出来であり、低価格かつ非常に完成度が高い超軽量マウスの一つだと感じました。マウス重量は好みだとは思いますが60g以下の有線マウスで左右対称型を求めているのであれば非常に有力な選択肢になりえると思っています。
ただ、有線タイプの宿命と言いますか、ケーブルに引っ張られる・ケーブルを引っ張っている感は本体重量が軽くなればなるほど感じやすくなるので、そこは好みなのかなという感想です。
加えて、ソールの滑りは余り良くない印象です。Logicool GやRazerといった大手メーカーのマウスソールの滑らかさに比べるとザラザラした感じが手に伝わってきて実際手にかかる抵抗も少し大きい印象。その為、僕は細かなトラッキングが若干やり辛く感じました。
おそらく柔らかいコントロール向けのマウスパッドではソールが沈み切ってしまっているのだと思われます。
Artizan 零 SoftやBenQ G-SR-SE等のコントロール系マウスパッドではそれが顕著に表れていて、反対にXtrfy GP-01やArtizan 紫電改 Mid等のスピード系では差が縮まる傾向にありました。
結論として、つまみ持ちであり、60g以下の超軽量マウスを求めているが小さすぎるマウスは嫌。かつ、1万円以上は出せないという人におススメ出来ます。