どうも、あぎとろ(@agito0224)です。
今回はBenQ ZOWIEから2021年12月17日より日本で発売されている右手用・左右非対称のゲーミングマウス「BenQ ZOWIE EC2-C」のレビューをしていきたいと思います。
ファーストインプレッション
BenQ ZOWIE EC2-Cは小型サイズで右手用・左右非対称のゲーミングマウスです。
ECシリーズには3サイズ用意されていて「大型サイズのEC1-C」「中型サイズのEC2-C」「小型サイズのEC3-C」が同時に発売されており、自分の手の大きさに合わせたモデルを選べるようになっています。
ZOWIEマウス独特の手に吸い付く様なコーティングと、洗練されたチルトデザイン・カーブが手にフィットします。
小型サイズに位置する「EC3-C」は既に当ブログでレビュー済みなので、興味がある方はこちらの記事もどうぞ。
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【BenQ ZOWIE EC3-C レビュー】日本人の手にフィットしやすい『EC』シリーズの最小サイズ。自分に最適な大きさを選ぼう。 - あぎとろのガジェットBLOG
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商品仕様とスペック
製品名 | EC2-C |
メーカー・ブランド | BenQ ZOWIE |
本体デザイン | 右手用、左右非対称デザイン |
カラー | マットブラック |
メインスイッチ・ボタンの耐久性 | 不明 |
センサー | PMW3360 |
DPI | 400 / 800 / 1600 / 3200 DPI |
ポーリングレート | 125 / 500 / 1000 Hz |
リフトオフディスタンス | 1.1mm |
ボタン数 | 5(メイン×2、ホイールクリック、サイド×2) |
ケーブル | パラコードケーブル(2m) |
マウスソール | PTFE |
ソフトウェア | 無 |
長さ×幅×高さ | 123 × 65(グリップ幅:61mm) × 42 mm |
重量(実測値) | 73g(75.70g) |
接続方式 | USB2.0 / 3.0 |
LED | 無 |
保証 | 1年間無償保証 |
発売日 | 2021年12月17日 |
価格(2021年1月18日Amazon) | 8,800円 |
パッケージと内容物
パッケージ
内容物
- EC2-C
- 予備ソール
- ステッカー
- 取扱説明書、保証書、保証規定
セットアップ
- PCのUSBポートに接続する
これでセットアップは完了です。
性能と使用感
外観と大きさ
大きさは最長部の計測で「123 × 65 × 42 mm」。グリップ幅はサイドボタンの中央から下部分(センサー中央から直線上)が61mm。ホイールの真横からのメインボタンの高さ31mm。
重量測定
公称では73g。実測値は75.70g。
前作EC2と比較すると約13g以上の軽量化がされています。このマウスで一番アップデートされた部分でしょう。
スイッチ
メインクリック
メインボタンのマイクロスイッチは不明。
ストロークは浅く、押下圧は軽め、メリハリのあるクリック感です。個人的にかなり好きな部類です。
動作音は普通の高さで「カチッ」と鳴ります。音量は普通~大きめです。
クリック可能な範囲は広く、困ることはないと思います。
ホイール
ラバー部分は間隔広めのテクスチャ-が採用されており、良質なラバーが採用されているので指の掛かりは問題無いです。
スクロールはスムーズで軽いノッチ感があります。音は少し大きくて煩く感じる可能性があります。
動作音はコリコリといった感じで低く鳴ります。音量は普通です。
ホイールクリックの硬さは普通です。入力時に「カチッ」と高めで普通程度の音量で音がします。
サイドボタン
センサー
PMW3360が搭載されています。
DPIはマウス底面のDPI変更ボタンで、400 / 800 / 1600 / 3200の中からサイクルすることが出来ます。
DPIを細かく設定することは出来ません。
MouseTester
"MouseTester"でxCountとxSumを計測して、センサーが正確に動作しているかをチェックしてみました。
使用するマウスパッドは執筆時に僕が推しているゲーミングマウスパッドを使用しています。
基本的に定評があるゲーミングマウスパッドであれば結果はそれほど変わらないと思います。
- マウスパッドは『G-SR-SE』を使用
- ポーリングレートは1000Hzでの計測
xCount ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量。グラフ横軸は時間。
xSum ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量の合計。横軸は時間。
トラッキング性能に異常があれば、xCountでは移動方向とは逆側に点が出ます。xSumではラインに歪みが出ます。
xCount
400 / 800
1600 / 3200
xSum
400 / 800
1600 / 3200
センサーの精度はかなり良好で、正確です。
高DPIでは切り返しの所でごく僅かな飛びを確認できますが、かなり高速でマウスを動かしているので、実際のパフォーマンスに影響はありません。
LOD(リフトオフディスタンス)
LoDが短ければ良いという評価基準の元判断すると、優秀なもので0.8mmから1mm。1.5mm当たりで普通となります。
- 計測にはシックネスゲージを使用
- ソールからマウスパッドまでの距離をセンサーが反応しなくなる値を計測
- マウスパッドは『G-SR-SE』を使用
計測の結果はLoD設定『低』で1.1mmでした。
この数値は、現行の主要なゲーミングマウスの中では優秀なLoDです。
LoD ・・・ Lift off distanceの略。マウスを持ち上げて、センサーが反応しなくなるまでの距離。
ソール
ソールの材質はPTFEです。
先端・後端に配置されていて、エッジがしっかり丸められておりどの方向にもスムーズに滑ります。
ソールの面積が広く、摩擦係数は高めで滑らかに滑走します。
予備ソールが付属しているので長く使用することが出来ます。
ケーブル
"パラコードケーブル"が採用されています。
EC2ユーザー待望のパラコードケーブル化です。ケーブル自体も軽く摩擦係数の少ないものが採用されており、操作中に違和感はありません。
マウスとケーブルの接続部分は上に向いていて、マウスパッドとケーブルの接触を減らす工夫がされています。
握り方
結論から言うと「かぶせ持ち」「つかみ持ち」の適正が非常に高いです。
このページに僕の手の大きさを記載している為、その数値を参考に記事を読むことをお勧めします。
かぶせ持ち
相性はかなり良いです。
つかみ持ち
相性はとても良いです。
つまみ持ち
相性は悪いです。
コーティング
ZOWIEマウスといえばこのコーティング。
手脂等の汚れが非常に付きやすいですが、使用感は抜群です。どんなコンディションでも吸い付くフィット感が癖になります。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティはかなり高いです。
振っても一切音はしません。強めに握っても軋みません。
ボディーだけではなく、メインクリックも押しっぱなしの状態でグニグニしてみても揺れないので、相当組み付け精度が高いです。
機能設定
DPI設定の変更
マウス底面に配置されているDPI切り替えボタンを押して、DPI設定を切り替えます。
ボタン上のLEDのカラーが変動するので設定中のDPIが分かりやすくなっています。
赤:400 DPI
紫:800 DPI
青:1600 DPI
緑:3200 DPI
USBレポートレートの調整
マウス底面に配置されているレポートレート(ポーリングレート)切り替えボタンを押して、レポートレート設定に切り替えます。
LEDで設定中のレポートレートが分かるようになっています。
マウスのリフトオフディスタンス(LoD)
先にマウスを取り外し、マウスがサイド接続されるまで次のキーの組み合わせを同時に押します。
- 低 LoD:後側のサイドボタン + 左メインボタン
- 中 LoD:前側のサイドボタン + 左メインボタン
- 高 LoD:後側のサイドボタン + 左メインボタン + 右メインボタン
クリック応答速度の変更
先にマウスを取り外し、マウスが再接続されるまで次のキーを同時に押します。
- 応答時間(高速):後側のサイドボタン
- 応答時間(標準):前側のサイドボタン
EC2-CとEC3-Cの比較
EC2-Cはサイズが『123 × 33~42 × 61~65mm』、重量が『75.70g』。
EC3-Cはサイズが『119 × 33~41 × 61~66mm』、重量が『74.66g』。
重量だけで見ればEC2-CもEC3-Cも大差がないことが分かります。注目するべきなのは、EC3-CはEC2-Cよりも全長が短くなっている点です。
長さが違う他は幅も高さも1mm以内の差異に収まっていることも特徴的です。
斜めから見比べてみると、シェイプが結構違うことが分かります。これは、長さの差に対して高さと幅の差が少ないことからくるデザインの違いです。
単にサイズ差が有るわけではなく、”持ちやすさ、安定感、クリックしやすさ”を考慮してデザインが決定されていることが分かりますね。
基本的には手のサイズが中サイズ(手首から中指の先端までが17~19cm)の人はEC2-C、小サイズ(手首から中指の先端までが17cm以下)の人はEC3-Cがジャストサイズとなるでしょう。
その他にも、持ち方や掌と指のバランスによって異なってくるでしょうから、実際に店舗等で試しに握ってみることをおすすめします。
レビューしている僕のデータ
プレイしたゲーム
Apex Legends / CoD V / Aim Lab / KovaaK 2.0です。
使用したマウスパッド
G-SR-SE
手のスペック
センシ
総評
BenQ ZOWIE EC2-CはBenQ ZOWIEから発売されている右手用・左右非対称デザインの軽量ゲーミングマウスです。
形状は前作EC2-Bと全く同じでエルゴノミクスデザインです。手の大きさに合わせて、EC1・EC2・EC3と3つからサイズを選ぶことが出来るのは、サイズ展開の多いZOWIEマウスの中でも最も多いです。それも、競技シーンが長く続くCS:GOやVALORANTのユーザーに愛され続けている故でしょう。
形状は、かぶせ持ち・つかみ持ちとの相性が特に良く、安定感と対応力に特化した形状と言えます。
メカニカルは各スイッチのクリック感も大変良好で、軽さとメリハリの良さを両立しています。
センサーはPMW3360。MouseTesterのグラフを見ても分かるように、精密に調整されていると感じるので、十二分にゲーミンググレードの水準です。
重量は約75.70gと前作EC2-Bと比較して13g以上軽量化がされていて、非常に好印象です。
価格も他のハイスペックワイヤレスゲーミングマウスと比較すると平均以下であり、使用感を合わせると悪くないと感じています。
購入者の手似合うかどうかはその人次第ですが、BenQ ZOWIE EC2-Cを総合的に評価すると「かぶせ・つかみ持ちに特化した人気のある形状で、フィット感の良い軽量なマウスが欲しい」のであれば、かなりおすすめできるゲーミングマウスと言えるでしょう。
良い点
- かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの全てに対応可能な汎用性の高い形状
- メインボタン・サイドボタンのクリック感、使用感が良好
- フィット感の高いコーティング
- パラコードで取り回しが良い
- 重量75.70gと軽量
気になる点
- 汚れやすいコーティング
今回はBenQ ZOWIE EC2-Cのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「BenQ ZOWIE EC2-C」
Amazonの在庫が復活していないのでリンクは準備中です。