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【Cooler Master MM720 レビュー】一度使ったら抜けられない?!圧倒的なフィット感の超軽量ゲーミングマウス

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どうも、あぎとろです。

今回はCooler Master Technologyから2021年1月22日より日本国内で発売されているゲーミングマウス「Cooler Master MM720」のレビューをしていきたいと思います。

Cooler Master MM720について

特徴
  • SpawnとXoarnetというレジェンドマウスの形状を継承している
  • 超小型ながら、つかみ持ち・かぶせ持ちに向いている
  • 重量約49g
  • LK optical micro switch採用
  • PixArt PMW 3389

Cooler Masterって?

Cooler Master Technology社は、台湾に本社を構える総合パーツメーカーです。 自作パソコン向けのCPUクーラーをはじめ、PCケース、電源ユニット、タブレット端末向けの周辺機器などの開発及び販売を行っています。
僕が初めてCooler Masterの名前を聞いたのはずいぶん昔で、CPUクーラーを製造していることで有名でした。最近では当ブログでもレビューしたMM510やMM710などの超軽量ゲーミングマウスにの開発にも力を入れているようです。

仕様

CoolerMaster 超軽量つかみ持ちゲーミングマウス MasterMouse MM720 White MM-720-WWOL1 MS464Cooler Master MM720 RGB-LED 爪グリップ 有線ゲーム用マウス – 超軽量49g ハニカムシェル 16000 DPI 光学センサー 7000 万クリックマイクロスイッチ スムーズな滑り PTFEフィート – マットブラック 

製品名 MM720
メーカー名 Cooler Master
本体デザイン 右手用・エルゴノミクスデザイン
カラー マットブラック / ホワイト
メインスイッチ・耐久性 LK optical micro switch,7000万回
センサー PixArt PMW 3389
解像度 7段階(MasterPlus+から100刻みで変更可能)(400 / 800 / 1200 / 1600 / 3200 / 6400 / 16000)
ポーリングレート設定 125 / 250 / 500 / 1000 Hz
リフトオフディスタンス <~2mm(実測0.8mm)
IPS 400
最大加速 50G
ボタン数 6(メインボタン×2、ホイールクリック、サイドボタン×2、DPI変更ボタン)
長さ(L)×幅(W)×高さ(H) 105.42 mm × 76.52 mm × 37.35 mm
重量(実測値) 49g(実測値:51g)
ケーブル Ultraweaveケーブル(1.8m)
マウスソール PTFE
ソフトウェア MasterPlus+
ライティング RGB 2か所
接続方式 USB
保証 2年間
発売日 2021年1月22日
価格(2021年1月14日Amazon出品価格)

ホワイト:6,798円

マットブラック:6,960円

 

Cooler Master MM720開封&付属品チェック

開封

▼多分MM720の箱見たらみんなこう言う。「箱ちっさ!!」

一般的なゲーミングマウスの箱の大きさって大体、縦17~18cmとかなので相当小さい。

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▼箱の表裏はこんな感じです。全体的にCooler Masterのいつもの感じで黒と紫の配色です。

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▼箱の左右はこんな感じです。

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Cooler Master MM720と付属品

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  1. MM720本体
  2. 予備のソール一式
  3. テクニカルガイド

主要な付属品を見ていく

予備のソール

▼本体に既に張り付けられているものと同じ、PTFEのソールが一式付属していました。

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テクニカルガイド

▼マウス単体での「LEDの調節・モード変更・プロフィールの変更」操作方法が記載されています。

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MM720を詳しく見てみる

外観

MM720はハニカムシェルが採用されていますが、指が触れる部分には一切穴が開いていないので、グリップや操作性に影響することがなく、純粋に軽量化と通気性に作用していてとても機能美を感じます。

▼前と後ろから見るとこんな感じです。横幅がかなり広いです。なんて形してんだ…。ワクワクしてしまいます。

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▼左右から見るとこんな感じです。薬指と小指を置くところがあります。このマウスの一番の特長ですね。

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▼表と裏はこんな感じです。裏面にはDPI変更ボタンが配置されています。ソールは結構広いです。滑らかな操作感が期待できます。

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▼PCに接続するとこんな感じで光りだします。ちなみにライティングのパターンは3個位しかなかったです。真ん中の写真でこのマウスが如何に変な形してるか分かりますね。

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重量測定

▼実測値は51gでした。

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ソフトウェア MasterPlus+

導入

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ダウンロードページ:MasterPlus+ | Cooler Master

 

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MM720をPCに接続していると起動時にファームウェアをアップデートを勧められます。インストールしてしまいましょう。

この時に注意しなければならないのは、それ以前にマウス側でDPIを変更していた場合、ファームウェアアップデート後はデフォルトであるDPI1200に変更されてしまいます。設定し直しましょう。

ダッシュボード

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管理しているデバイスを選択する画面です。PCパーツメーカーらしくPCに接続されている各パーツの温度や使用率をモニタリング出来る様です。

MM720の所をクリックすると設定画面へ遷移出来ます。

ボタン割り当て

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カスタム可能なボタンにコマンド・キー・アクション・マクロ・システムの項目に分けられた機能を設定することが出来ます。

この画面へきて真っ先にすることは左下に配置されている「マウスコンボ」の「OFF」です。忘れずやりましょう。

右上にある「マウスビュー」を選択するとマウス裏側にあるDPIボタンへの割り当てを変更できる画面に遷移します。

▼右上の金づちアイコンをクリックするとソフトウェア自体の設定のタブが開きます。OS起動時に同時起動等、プロファイル切り替えを利用するならばチェックを入れておきましょう。

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パフォーマンス

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DPI・ポーリングレート・LoD・レスポンスタイム・表面チューニングを設定することが出来ます。X軸とY軸で別々のDPIを設定することも出来ます。あとは、マウスに慣れてきて誤クリックが減ってきたらレスポンスタイムを短くしてみるのも良いかも知れません。

▼表面チューニングの効果はやってみたけどよく分かりませんでした。Razerのやつとかは割と明らかに変化を感じるんですけどね。

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ライティング

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ライティングの設定を行うページです。

ライティングの種類はかなり少ないです。また、デフォルトの速度が速すぎるので最低にすることをお勧めします。それでも結構早いです。

マクロ

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マクロを記録したり保存したりすることが出来ます。

プロファイル

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ゲームのexeファイルを紐づけることによってプロファイルを自動で切り替わる様にも設定出来ます。

 

Cooler Master MM720の実際に1週間ゲームで使用してみて

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プレイしたゲーム

Apex Legends・KovaaK 2.0 The Metaです。

使用したマウスパッド

Artizan 零 SOFT XL

手のスペックと持ち方

手長(手首のしわより):189mm
手掌長第1指:80mm
手掌長第2指:105mm
手掌長第3指:110mm
 
第1指長:70mm
第2指長:75mm
第3指長:80mm
手幅:89mm
 
項目名や測り方は以下のサイト様より
 
▼僕の握り方
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センシ

DPI800

ApexLegends設定1.4 ADS0.9

振り向き18.56cm(ミドルセンシ)

持ち方

かぶせ持ち
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つかみ持ち
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つまみ持ち
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結論から言うと「かぶせ持ち・つかみ持ち」に特化しているマウスだと思います。

どの持ち方でも、親指と小指でマウスを左右からホールドする形になります。

かぶせ持ちの場合、通常のマウスの様に手のひら全体で覆いかぶせる形ではなく、指の腹と手のひらの上側で被せていく形になります。中指には全く力を入れなくても完璧にホールド出来ます。僕はこれです。

つかみ持ちは手が日本人男性の平均より大きかったり指が長かったりすると出来ない可能性があります。ただ、フィットした場合の適正はかなり高いです。

つまみ持ちも、使用者の手が大きく横幅の広ささえ許せれば、超軽量・縦の短さ・背の低さ・指先のグリップの良さ・スイッチ&ホイールの押下圧の低さと適正は十分可能かと思います。

あくまで個人的な意見なのですが、あえてつまみ持ちをするのならば別の軽量マウスを選ぶ余地があるのかなと思います。

握り心地

見てわかる通りかなり独特な形状でSpawnとXornetというレジェンドマウスの形状を継承しています。大きな特徴として挙げられるのは、小型・超軽量のマウスを扱う時に困る薬指と小指を配置する位置が用意されていること、広い横幅、非常に短いパームレスト(マウス後部)。

まず初めに持った時、手がマウスに吸い込まれるような感覚を得ました。親指と薬指と小指が指定のポジションに入り、若干の戸惑い。

マウスを使い始めてすぐの頃は意識して右クリックをする時に、中指と薬指どっちを動かして良いのか少し混乱する程でした。普段からどれだけ薬指に無駄な力が入っていたのか思い知らされました。

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かぶせ持ち・つかみ持ちをしたときに中指の下にセンサーが来るようになっていて、手首を支点にマウスを振った時や指先で細かく操作した時に違和感なくマウスコントロール出来ます。

 

普段使用している左右対称マウスや右手用マウスに慣れて最適化されている人ほど違和感は大きいと思います。ですが、それらのマウスを使用している時、意識してどこに置くか、どうホールドするか、薬指や小指が如何に無駄な負荷を受けているかを、このマウスを使用した後だと感じられます。

メインボタン

「LK optical micro switch,70M」というスイッチが採用されています。光学スイッチの為、通常のメカニカルスイッチよりもチャタリング耐性と入力反応速度(デバウンスタイムというらしい)に優れています。

耐久性もスペック上は7000万回に耐えるということで、かなり高いスペックのスイッチが採用されています。

押し心地はかなり軽いです。遊びもあまりなく返りも良いので連打もしやすいです。

問題点を敷いて挙げるのであれば、軽すぎて使い始めは誤クリックが増えるかもしれないことです。慣れれば問題なし。

個人的には、脱力状態を維持しつつクリック出来る為、このマウスのコンセプトに沿った調整がされていて非常に好印象。

ホイール

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マウスホイールエンコーダーにも「LK optical encoder」が採用されています。
スクロールはとても軽く、ノッチ感が殆ど無いです。わずかに指先に感触が伝わる程度で、音も静かでわずかにコリコリ聴こえる位です。
 
個体差なのかは分かりませんが、スクロールした時に小さく「チッ」と鳴ることがあります。
ゲーム中、ヘッドホンやイヤホンをしていれば気にならないのですが、作業中の静かな時に少し気になります。
クリックはスクロールの軽さと比較すると固く感じます。ホイール操作時の誤操作を考えると限界の硬さなのかなという印象ですが、僕の感覚ではもう少し軽い方が良かったです。
スクロールがとても軽いので、ダブルクリックする際等にスクロールの誤操作が稀にあります。

サイドボタン

押し心地は軽く返りが良いです。音はカチカチとそこそこします。
適切な位置に配置されています。かぶせ持ち・つかみ持ちどちらの場合でも親指の真上に来るところに来るので快適です。
ボタンが一つ一つ盛り上がっているので、親指を上に上げるだけで触れられて、親指の点で芯を捉えて押しやすいです。

ケーブル

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「Ultraweaveケーブル」というらしいです。パラコードケーブルですね。長さは1.8mと大体のゲーミングマウスと同じ標準値です。

僅かに摩擦を感じますが、柔らかく特に不満はないです。マウスとケーブルの接続部もちゃんと上側にクセが付けられているのでマウスに近い所に摩擦を感じる事も無いです。

センサー

「PixArt PMW 3389」が搭載されています。LogicoolやRazerのゲーミングマウスに搭載されている特殊カスタムのセンサーを除けば最高グレードに位置するセンサーです。使用上の問題は無いです。

むしろどのセンサー使ってても体感で分かるやつ居ないぐらい最近のゲーミングマウスは優秀です。

LoD(リフトオフディスタンス)はソフトウェア設定LOWで実測値0.8mmでした。公称の<2mmは設定HIGHでの数値の様です。

※LoD:マウスを持ち上げた時にセンサーが反応しなくなるまでの設置面との距離を示す値

ソール

素材はPTFEです。

エッジの処理も行われておりバランスが良く滑らかな滑りです。予備のマウスソールも1セット付属されているのも安心です。

表面積が広めなので、小さめのマウスソールが装備されたマウスから移行すると若干滑りが悪く感じるかもしれません。

滑り自体を良くしたいのであれば小さめのマウスソールを購入して交換することをお勧めします。

ソフトウェア

「Master Plus+」これが少し曲者です。ただ、結論から言うと使い勝手や機能性自体はそれほど悪くないです。
公称ではアングルスナップ非対応とされているのに設定項目にアングルスナップがあるのは良く分かりません。(しかもON•OFFが可能)
ボタンのレスポンスタイムを4~32msの間で4ms刻みで調節できるのも他のマウスではあまり見ない設定項目で少し驚きました。
メインスイッチが非常に軽いので、デフォルトでは少し遅めに設定されています。好みで調節すると良いでしょう。
表面チューニングは試してみましたが、効果があるのかよくわからなかったので設定していません。普通に仕様していてカーソル飛びなどが発生した時に利用してみると良いかも知れません。
 
それでは何が曲者なのかというと、「初期設定の不親切さ」です。
「マウスコンボ」という機能があるのですが、それが初期設定で有効になっている為に「右クリック+ホイールクリック」という動作が出来なくなっているからです。僕が良くプレイするFPSゲーム「ApexLegends」の動作に置き換えると、ADS時にピンを刺せない事になります。これ割と不便ですよね。普段は無意識にADSで索敵しながら移動指示出してること多いんで、いざマウス使ってて「あれ?」ってなって焦りました。
マウスを指して自分の好みのDPIを設定した後に、ソフトウェアをインストールすると、ファームウェアアップデートが入り、勝手にDPIがデフォルト値である1200DPIに変わってしまいます。
 
一度アップデートしてしまえば、それ以降は問題は起きていません。
 
また、Master Plus+自体も一日のダウンロードアクセス数に制限が設けられているのか、ダウンロードできない事があります。(僕もMM720が届いた日にダウンロードできなかった)
その場合は、日を改めて制限がリセットされるのを待ってからダウンロードしましょう。
 
僕は、色々なマウスの使用経験があるので、すぐにこれらの原因に思い至って解決出来ましたが、ゲーミングマウスの機能やPCに不慣れな人にとっては「不具合なのか?」と思われてもおかしくないです。実際、Twitterで検索してみると割と躓いてる人がいました。
こんなところでこのマウスの評価を落としてほしくないので、ここらへんちゃんとして欲しいです。

まとめ

最後に良かったところとイマイチなところを箇条書きにしてまとめていきます。

良いと思ったところ

  • かぶせ・つかみ持ちに特化した圧倒的フィット感
  • メインスイッチがとても浅く軽く返りが良い
  • ホイールスクロールが軽い
  •  表面のコーティングが丁度良いグリップ
  • パラコードケーブルやソールも良品質で初期状態で不満なし
  • Master Plus+でボタンレスポンスタイムを調節できる

イマイチなところ

  • 強烈に持ち方を矯正される
  • ホイールクリックが少し硬い
  • ホイールスクロール時のノイズ
  • 海外版では同梱されていたグリップテープが日本版は同梱されていない
  • ソフトウェアの初期設定や提供の仕方

感想

この圧倒的なフィット感による追従性はゲーミングマウス沼にハマっている方には一度は必ず体験してみてほしいです。センサーの位置が絶妙で、実際の使用感をかなり考慮して作られているのを強く感じます。
また、メインスイッチをはじめにビルドクオリティに妥協が無く、コンセプトが一貫されていているので、ハマる方はとてつも無くハマるゲーミングマウスに出来上がっています。
僕は下手の横好きFPSゲーマーなんで、腕前は全然なのですが、そんな僕でもバカほどハマって使用開始数分でKovaakの最高スコアを更新して、1週間以上使用した現在では良くやるヤツ4つ全て更新し、ApexLegendsでは1500ダメージ以上の頻度も明らかに上がりました。ホライゾンで3000ハンマーも取れました。嬉しい。(スナイパークソ苦手なので全て近・至近距離の立ち回りでのダメージ)
注意点は、イマイチなところにも上げた通り強烈に持ち方を矯正されるので、このマウスを暫く使った後に他のマウスを持とうとすると持ち辛くて仕方なくなります。
 
今回はCooler Master MM720のレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「Cooler Master MM720」