どうも、あぎとろです。
今回はBenQから2023年5月18日より発売されている右手用・左右非対称のゲーミングマウス「BenQ EC-CWシリーズ」をBenQ様からご提供頂いたのでレビューをしていきたいと思います。
BenQ EC-CWシリーズ
概要
商品仕様とスペック
製品名 | EC2-CW / EC3-CW |
メーカー・ブランド | BenQ ZOWIE |
本体デザイン | 右手用、左右非対称デザイン |
カラー | ブラック |
メインスイッチ | 非公開 |
センサー | 3370 |
DPI | 400 / 800 / 1600 / 3200 DPI |
ポーリングレート | 125 / 500 / 1000 Hz |
リフトオフディスタンス |
低:1.1mm / 中:1.3mm / 高:1.4mm ※ソールからマウスパッドまでの距離 |
ボタン数 | 7(メイン×2、ホイールクリック、サイド×2、ポーリングレート変更ボタン、DPI変更ボタン) |
ケーブル | パラコードケーブル(2m) |
マウスソール | PTFE |
ソフトウェア | 無 |
長さ×幅×高さ |
EC2-CW : 123 × 65(グリップ幅:61mm) × 42 mm EC3-CW : 119 × 66(グリップ幅:61mm) × 41 mm |
重量(実測値) |
EC2-CW : 77g EC3-CW : 75g |
接続方式 | エンハンストワイヤレスレシーバー / USB ワイヤレスレシーバー /USB2.0 / 3.0 |
LED | 本体上部にPower LED indicators |
保証 | 1年間無償保証 |
発売日 | 2023年5月17日 |
価格 | 21,800円 |
パッケージと内容物
パッケージ
内容物
- EC-CW本体
- エンハンストワイヤレスレシーバー
- USB ワイヤレスレシーバー
- USB アダプター
- USB ケーブル
- 予備ソール
- 取扱説明書等(兼保証書)
付属品
エンハンストワイヤレスレシーバー
今回の目玉「エンハンストワイヤレスレシーバー」。EC-CWシリーズを購入すると専用のものが一つ付属しています。それぞれ専用のレシーバーとだけ接続可能の様です。
マウス底面の先端に端子があり、レシーバーの端子の上に置く事で簡単にバッテリーを充電することが出来ます。
最初は従来のソールの形状と変わってしまう為、この仕様はどうなんだろうと思っていましたが、使ってみると当然便利ですね。
レシーバーのサイズはUSBタイプのワイヤレスレシーバーと比較すると当然大きいですが、他の置いて充電するタイプのものと比較してもそれほど違いは無いかなという感想です。
ワイヤレスの精度や強度が強化されているということなので、それらについてはセンサー精度の項目で検証していますので参考にしてみてください。
USB ワイヤレスレシーバー / USB アダプター
こちらは従来のドングル式のワイヤレスレシーバー。どうしてもエンハンストワイヤレスレシーバーが気に入らなければこちらを仕様すれば良いかと。
USB ケーブル
標準的な長さのUSBケーブルです。USB Type-Cに対応しています。
予備ソール
お馴染み3Mのソールがワンセット付属します。
先端側のソールは本体底面のソール形状を見ていただければ分かる通り、大きいソールが貼れない構造になっているので、この形状となっているようです。
EC-CWシリーズの外観
EC2-CW
上面&底面
側面
重量
MediumサイズのEC2-CWの重量実測値は77g。
実測値はメーカー交渉の数値と殆ど誤差のない値になっています。これはBenQ ZOWIE製のマウスだとお馴染み。
重量そのものとしては、大~中型ワイヤレスゲーミングマウスとしては及第点ではないでしょうか。
EC3-CW
上面&底面
側面
重量
SmallサイズのEC3-CWの重量実測値は75g。
実測値はメーカー交渉の数値と殆ど誤差のない値になっています。これはBenQ ZOWIE製のマウスだとお馴染み。
各部の詳細
ここからは「EC2-CW」にフォーカスして各部位ごとに感想を纏めていきます。
メインボタン
メインボタンのマイクロスイッチは不明ですが、いつものBenQ ZOWIEのクリック感。
押下圧は普通よりも軽いですが、押し返しにメリハリがあるので「軽く押せて押しっぱなしが楽だが、離すとすぐ戻る」という感覚で、非常に優秀です。
クリック音も低めの音が「コチ、コチ」と鳴る感じで、フィードバックを得やすいです。
FPSゲームにおいてドラッグ&ドロップやクリックの連打は最も多用する操作なので、ここらへんの調整は流石BenQだなという印象です。
最近主流の軽量マウスなどで大体採用されている「Kailh 8.0」というマイクロスイッチでは「絶対に再現できない」クリック感だと思っています。
クリックも非常に浅い。最小限の動作で入力を得られる。
ホイール
ラバーのひっかかりは大きめ。指が滑るということはありません。
スクロールはスムーズで入力ごとに感触が指に伝わるようになっており、フィードバックは十分です。音は大きめの部類です。
ホイールクリックの重さは普通で、ハッキリとしたクリック感があります。
サイドボタン
サイドボタンの配置はセンサーよりも少し前に配置されています。
エルゴノミクスデザインのゲーミングマウスらしく、マウスを手のひらで握り込んだときにセンサーが手のひらの中心に近くなるようになりつつ、サイドボタンの操作性を保つように配慮されています。
クリック感は明瞭で、跳ね返りも良く押しやすいです。押し面も幅が広く、誤操作が少ないタイプの形状です。
ソール
ソールは材質はPTFEで、先端側に小型のものが2枚、センサー周りに円状のものが1枚、後端側に大型のものが1枚配置されています。滑りは若干摩擦強めの設定になっているようですが、引っ掛かりは無く、抵抗が均一なので操作性は高いと思います。
ここらへんは好みが分かれそうではあるので、気に入らなければカスタマイズすれば良いかと。
センサー / バッテリー性能
Mouse Tester
xCount
xSum
エンハンストワイヤレスレシーバーとUSBワイヤレスレシーバーの比較
ビルドクオリティ
高い剛性を感じます。少し強めに握っても全く軋みませんし、パーツの組付け精度も高くカタ付きも一切ありません。
クリック時の安定感も素晴らしく、高精度な操作が可能です。
握った感じ
EC-CWシリーズは共通して『かぶせ持ち』『つかみ持ち』向きの形状となっています。
自信の手のサイズに応じて『Large』『Medium』『Small』の中から合うものを選ぶ形になります。
僕の手の大きさ的にはMediumサイズのEC2-CWがジャストサイズなのですが、EC2-CW・EC3-CWをそれぞれの持ち方で持ってみた画像を掲載しておきます。
僕の手のサイズに関しては下の方に記載しているので参考にして下さい。
かぶせ持ち
最も手が楽で、長時間のプレイに適した持ち方です。
基本的には、手のひら・指の第二関節までをマウスに密着させて持つ持ち方を指します。
EC2-CW
ボディのカーブが手を弛緩させた時にとる形に合わせて作られている為、前腕の筋肉がリラックスした状態でマウスを持つことが出来ます。
サイドボタンへのアクセスも容易なのでプレイも快適です。
EC3-CW
EC2-CWと比較して、グリップ幅は変わらず高さが1mm低くなっており、長さは4mmも短くなっています。
僕の手のサイズではかなり窮屈になってしまうので、かぶせ持ちでの運用は厳しいかなといった印象です。
やはり、EC3-CWをかぶせ持ちで運用したいと考えている方は自分の手のサイズを考慮して購入した方が良いと感じました。
つかみ持ち
安定感に加え、指先での細かい操作にも対応出来るオールマイティな持ち方です。
基本的に、手のひらの下側と指先もしくは指の第一関節までをマウスに接地することによってマウスを保持する事になります。
EC2-CW
指を軽く曲げて簡単に保持することが出来ます。ボディのコーティングがしっとりしているので保持しやすい。
指先での細かい操作もしやすく、サイドボタンへのアクセスも容易です。
EC3-CW
やはり、僕の手の大きさでは窮屈になります。サイドボタンへのアクセスもし辛いです。
レビューしている僕のデータ
プレイしたゲーム
Apex Legends / Aim Lab / KovaaK 2.0です。
使用したマウスパッド
BenQ ZOWIE G-SR-SE
手のスペック
総評
良いところ
- 元祖エルゴノミックデザイン、ボディのコーティングによるグリップ性能も含めて素晴らしい
- スペックよりも使用感を最重要視したユーザーフルな設計
- ビルドクオリティを維持しつつ重量は75g前後を維持
- 定番の3370センサーは安心感がある
- 充電が容易なのでバッテリーをほとんど意識する必要がない
悪いところ
- 価格が少し高い(一般ユーザー向けにエンハンストレシーバー無しのパターンも欲しかった)
- 昨今のワイヤレスマウスと比較すると若干重量がある
まとめ
メインボタン・サイドボタン・ホイール・センサー・ワイヤレス規格・ボディのコーティング。これら全てが高水準で纏まっていて、とても使いやすいワイヤレスゲーミングマウス。
形状に適正があればオススメ出来るゲーミングマウスです。
ネックとなるのはやはり価格。同スペックのワイヤレスゲーミングマウスの中では一つ頭が抜けた価格帯となるので、購入には覚悟が必要かなと感じました。
個人的には、高強度の通信が必要ない一般ユーザー向けにエンハンストレシーバー無しのバージョンがあれば購入し易いのかなと思います。
最近であれば超軽量かつお手頃価格のハイスペックなワイヤレスマウスを幾つか発売しているので、そちらを見てからでも良いのかなというのが正直な感想です。
ただ、一つ言っておきたいのは、「BenQ ZOWIEのマウスとそこらの量産ワイヤレスゲーミングマウスは違うよ」ってこと。
具体的に言うと、最近の安価なワイヤレスゲーミングマウスはやたらとボディは薄型で最低基準を満たしてはいるもののクリックや力みで軋む上に、押下圧の高いKailh 8.0というマイクロスイッチをメインボタンに採用していたりと、少し歪なスペックになっています。そうなってくると、メインボタンを押すときに若干ズレが起きたりするんですが、そこらへんがBenQ ZOWIEのマウスだと一切ない。これはEC-CWシリーズに限らず、BenQ ZOWIEのマウス全般に言えることです。
そこらへんの実際の使用感を最優先した一貫性のあるビルドが僕がZOWIEを推す一番の理由です。
今回はBenQ ZOWIE EC-CWシリーズのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。