どうも、あぎとろ(@agito0224)です。
今回はSteelSeriesから2020年12月10日より日本で発売(snowカラー 2022 Editionは2021年12月10日発売開始)されている右手用・左右対称のワイヤレスゲーミングマウス「SteelSeries Aerox 3 wireless」のレビューをしていきたいと思います。
ファーストインプレッション
商品仕様とスペック
製品名 | Aerox 3 wireless |
メーカー・ブランド | SteelSeries |
本体デザイン | 右手用、左右対称デザイン |
カラー | マットブラック(Onyx)、マットホワイト(Snow) |
筐体メイン素材 | ABSプラスチック |
メインスイッチ・ボタンの耐久性 | 8000万回 |
センサー | SteelSeries TrueMove Air |
IPS | 400 |
最大加速度 | 40G |
DPI | 100~18,000 DPI |
ポーリングレート | 1000 Hz |
リフトオフディスタンス | 0.5~0.6mm |
ボタン数 | 6(メイン×2、ホイールクリック、サイド×2、DPI変更ボタン) |
ケーブル | USB-C to USB-A スーパーメッシュデータ/充電ケーブル(2m) |
マウスソール | 100%バージングレードPTFE |
ソフトウェア | SteelSeries Engine 3.18.4+ |
オンボードメモリ | 有 |
長さ×幅×高さ | 120.55 × 67.03(グリップ幅:m56m) × 37.98 mm |
重量(実測値) | 68g(67.50g) |
接続方式 | Quantum 2.0 Wireless (2.4GH、Bluetooth 5.0) |
バッテリー駆動時間 | 2.4GHz:最長80時間、Bluetooth:最長200時間 |
LED | 3つのRGBゾーン |
システム要件 | USBポート、Windows(7以降)およびMac OSX(10.12以降)の場合、インターネットアクセス(オプションのソフトウェア ダウンロード時) |
対応OS | Windows、mac、Xbox、およびLinux |
保証 | 1年間無償保証 |
発売日 | 2020年12月10日 |
価格(2021年12月4日Amazon) | 14,490円 |
パッケージと内容物
パッケージ
内容物
- Aerox 3 wireless
- USB-C to USB-A スーパーメッシュデータ/充電ケーブル
- USB-C ワイヤレスドングル
- 延長ケーブルアダプター
- 保証書、保証規定
セットアップ
- データ/充電ケーブル、ワイヤレスドングル、延長ケーブルアダプターを組み合わせる
- PCのUSBポートに接続する
- Aerox 3 wirelessの底面スイッチを2.4GHzに合わせる
- DPIやイルミネーションなど詳細設定がしたければSteelSeries Engineをダウンロード&インストールする
これでAerox 3 wirelessのセットアップは完了です。
SteelSeries Engine 3.18.4+のダウンロードページ:
https://jp.steelseries.com/engine
性能と使用感
外観と大きさ
大きさは最長部の計測で「120.55 × 67.03 × 37.98 mm」。グリップ幅はサイドボタンの中央から下部分(センサー中央から直線上)が56mm。ホイールの真横からのメインボタンの高さ22mm。
重量測定
公称では68g。実測値は67.50g。
公称値を下回る計測結果です。カタログスペックに偽りなく、非常に軽量と言えるでしょう。素晴らしいです。
スイッチ
メインクリック
メインボタンのマイクロスイッチは「ゴールデンマイクロIP54スイッチ」
よくわかんないけどIP54の防塵耐水規格を取得しているようです。
クリック感は、ストロークは浅く、押下圧は普通、少し粘りがあるスイッチになっています。
動作音は普通の高さに「カチッ」と鳴ります。音量はメカニカルスイッチとしては少し大きめです。
金属音が響くような感じは無く、どっちかというとプラっぽい音がします。
クリック可能な範囲は標準的で、困ることはないと思います。ただ、手が小さく深めに指を立ててクリックをしたい人にとっては、メインボタン手前側にある穴が邪魔になると思うので、自分の持ち方と照らし合わせて購入することをオススメします。
細かいことですが押しっぱなしにした時に指を左右に動かすとグニグニと動きます。これは他のビルドクオリティの高いマウスだとあまり見ない減少なので、気になる人はいるかもしれません。
ホイール
ラバー部分は変な形のテクスチャーになっていますが、良質なラバーが採用されているので指の掛かりは問題無いです。
スクロールはスムーズで軽いノッチ感があります。
動作音はコリコリといった感じで低く鳴ります。音量は小さめです。
ホイールクリックは硬さは普通から少し柔らかめので、返りも早く連続入力はしやすいです。
入力時に「コチッ」と低めで普通程度の音量で音がします。
サイドボタン
センサー
センサーはPixArt社との共同開発の"TrueMove Airセンサー"が搭載されています。
DPIはデフォルトの状態で、マウス表面のDPI変更ボタンで400 / 800 / 1600 / 3200の中からサイクルすることが出来ます。
DPIを細かく設定したい人は、SteelSeries Engineから100~18,000 DPIから調節することが出来ます。
MouseTester
"MouseTester"でxCountとxSumを計測して、センサーが正確に動作しているかをチェックしてみました。
使用するマウスパッドは執筆時に僕が推しているゲーミングマウスパッドを使用しています。
基本的に定評があるゲーミングマウスパッドであれば結果はそれほど変わらないと思います。
- マウスパッドは『gamesense Radar』を使用
- ポーリングレートは1000Hzでの計測
xCount ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量。グラフ横軸は時間。
xSum ・・・ グラフ縦軸はX軸での移動量の合計。横軸は時間。
トラッキング性能に異常があれば、xCountでは移動方向とは逆側に点が出ます。xSumではラインに歪みが出ます。
xCount
400 / 800
1600 / 3200
xSum
400 / 800
1600 / 3200
センサーの精度は良好で、正確な部類です。グラフで見ると飛んでいる様に見えますが、実用上で問題は全くありませんでした。
LOD(リフトオフディスタンス)
LoDが短ければ良いという評価基準の元判断すると、優秀なもので0.8mmから1mm。1.5mm当たりで普通となります。
- 計測にはシックネスゲージを使用
- ソールからマウスパッドまでの距離をセンサーが反応しなくなる値を計測
- マウスパッドは『gamesense Radar』を使用
計測の結果は0.5~0.6mmでした。
この数値は、現行の主要なゲーミングマウスの中ではかなり優秀なLoDです。
ちなみに、SteelSeries Engineの設定ではLoDの長さを調節する項目がありませんでした。
LoD ・・・ Lift off distanceの略。マウスを持ち上げて、センサーが反応しなくなるまでの距離。
ソール
ソールの材質は無添加のPTFEです。
先端・後端に配置されていて、エッジがしっかり丸められておりどの方向にもスムーズに滑ります。
ソールの面積が狭いので、摩擦係数は低めです。
ソール面積が広めのものよりもマウスパッドの表面を感じやすく滑らかさは少ないです。
G Pro x SLやG303SH等の大きなソールのマウスから移行すると初めは滑りの良さに違和感を感じる可能性があります。
予備ソールは付属しません。
充電ケーブル
"スーパーメッシュケーブル"が採用されています。所謂パラコードケーブルですね。
柔らかくクセがないので取り扱いはし易いです。
ワイヤレス
Bluetoothと2.4GHzの2つの無線接続規格に対応しています。
本体底面に配置されているスイッチを操作して切り替えることが出来ます。
握り方
結論から言うと「かぶせ持ち」「つかみ持ち」「つまみ持ち」全てに対応出来るオールマイティーさを持ち合わせています。
このページに僕の手の大きさを記載している為、その数値を参考に記事を読むことをお勧めします。
かぶせ持ち
相性は良いです。
つかみ持ち
相性は良いです。
つまみ持ち
相性はかなり良いです。
コーティング
メインの素材としてABSプラスチックが使用されていますが、コーティングは無く、表面加工としてマット仕上げになっているようです。
クリック面、サイドシェル、ハニカム構造の施されたトップシェル、共に少しザラつきのある表面になっています。
個人的には、見た目も安っぽく手触りも好きではないので、この点は気に入ってはいません。ゲーム中の使用感で気になるということは無かったです。
ビルドクオリティ
ビルドクオリティは高いです。
更にIP54の防塵防滴機能が認められた初めてのゲーミングマウスということで、本体に穴が空いていますが手汗や埃で動作不良を起こすことはないらしいです。
メインクリックは押しっぱなしにしてる時に左右に揺らすとグニグニと少し動きます。長押しを多様する場合は若干気になるかもしれません。
振っても音はしません。組付け精度は高そうです。
強めに握ると流石に軋みやたわみを感じますが、普通に使っている限りは不安は感じません。
管理ソフトウェア「SteelSeries Eengine」
SteelSeries Engineで出来ること
- SteelSeries Engineに対応している製品の管理・設定
- 対応アプリの管理
- ゲームのスキャンとプロファイルの割当
各設定画面
この画面では、マウスプロファイルの作成、各ボタンへの動作割当、DPIプロファイルごとの設定保存、DPIやポーリングレートの割当、あとは電源関係の設定が可能です。
この画面で特に注意するのは、画面右下あたりに有る「高エフィエシェンシーモード」と「イルミネーションスマートモード」です。
「高エフィエシェンシーモード」は電源節約の為のモードなので、オンにするとイルミネーションを全てオフにし、ポーリングレートが125Hz固定になってしまいます。ゲーミングマウスとしてAerox 3 wirelessを利用するのであれば致命的なので、必ずオフ推奨です。デフォルトでオフになっているのでそのままでOKです。
「イルミネーションスマートモード」も電源節約の為のモードで、マウスを動かしていてセンサーが動作を感知している間はイルミネーションをオフにしてくれます。
これがかなり電源節約に貢献してくれるので、バッテリー残量を気にする方はオンにしておきましょう。ちなみに、デフォルトでオンになっています。
「アングルスナップ」と「加速/減速」は触れないほうが良いでしょう。
イルミネーションの設定は簡易的ですが、エフェクト・色範囲を設定して遊ぶことが出来ます。
プロファイル作成は画面左下のボタンを押すとプロファイル作成画面に移行することが出来ます。
ライブラリ
作成したプロファイルは「ライブラリ」の項目でインストールされているゲームをスキャンしてSteelSeries Engineに管理されているデバイスのプロファイルを各ゲームに割り当てることで、ゲーム起動時に自動的にプロファイルを適応させることが出来ます。
レビューしている僕のデータ
プレイしたゲーム
Apex Legends / CoD V / Aim Lab / KovaaK 2.0です。
使用したマウスパッド
gamesense Radar
手のスペック
センシ
総評
SteelSeries Aerox 3 wirelessはSteelSeriesから発売されている右手用・左右対称デザインの高性能・軽量ワイヤレスゲーミングマウスです。
形状はオールマイティで、手の大きさに合わせた各握り方への適正があり、このゲーミングマウスがフィットする人は多そうだと感じました。
メカニカルは各スイッチのクリック感が少し粘りがあるもの十分良好であり、ワイヤレスとしての使用感も不安を感じさせない品質の高さがあります。
重量は約68gと高水準で、疲れにくく扱いやすく好印象でした。
価格も他のハイスペックワイヤレスゲーミングマウスと比較すると平均以下であり、使用感を合わせると悪くないと感じています。
2021年12月10日に「Aerox 3 wireless Snow 2022 Edition」が発売されたことにより、カラーバリエーションが2種になったこともあり、購入を考えている人も多いのではないでしょうか。
購入者の手似合うかどうかはその人次第ですが、SteelSeries Aerox 3 wirelessを総合的に評価すると「オールマイティな形状で、軽量な高性能ワイヤレスマウスが欲しい」のであれば、おすすめできるゲーミングマウスと言えるでしょう。
良い点
- かぶせ持ち、つかみ持ち、つまみ持ちの全てに対応可能な形状
- メインボタン・サイドボタン・ホイールのクリック感、使用感が良好
- 2.4GHzとBluetoothを使い分けられる
- データ/充電ケーブルがパラコードで取り回しが良い
- Type-C搭載、急速充電対応
- バッテリー持ちが良い
- 重量68g
気になる点
- ザラついたコーティング
- メインボタン長押しした時になんかグラつく
- 2022年6月1日の価格改定により、値上げ。コストパフォーマンスが悪くなった。
今回はSteelSeries Aerox 3 wirelessのレビューをしてみました。気になったという方は、商品リンクから購入していただけると嬉しいです。
ここまで記事を読んでいただきありがとうございました。
▼今回レビューした「SteelSeries Aerox 3 wireless」