こんばんは、あぎとろです!
今回は2019年11月27日に発売されたトゥルーワイヤレスイヤホン「ANKER soundcore Liberty2」をレビューしていこうと思います。
Liberty2について
トゥルーワイヤレスイヤホンとは
左右のイヤホンが完全に独立したBluetoothワイヤレスイヤホンの事をトゥルーワイヤレスイヤホン(完全ワイヤレスイヤホン)と言います。Bluetooth5.0やaptXコーデックの普及、小型バッテリーによりこれまでの課題だったここ数年で一気に普及し今やワイヤレスイヤホンのスタンダードになっています。
バッテリーも単体で4時間~、携帯充電ドック含めて15時間~等が普通になっているので、特に30台前後の人に多いのですが無線にマイナスイメージを抱いている方はこれを機にトゥルーワイヤレスイヤホンを購入してみてもいいと思います。
ただし、遅延は最小限に抑えられていますが、現状最速といわれている「aptX LL(aptX Low Latency)」規格でも、アクションゲームや音ゲー等の音がシビアな用途にはまだ向かないです。
ミドルクラス
ANKER soundcoreシリーズの「Liberty 2」は一つ下のクラスに「Liberty Air 2」、一つ上のクラスに「Liberty 2 Pro」がラインナップされていて、価格帯で分類すると真ん中のミドルクラスに位置します。
仕様
製品名 | |
メーカー | Anker soundcore |
形式 | 完全ワイヤレスイヤホン |
再生時間 | 最大8時間(イヤホン本体のみ)/最大32時間(充電ケース使用時) |
充電端子 | USB Type-C |
重量 | 63g |
ケースの大きさ | 奥行55mm×幅80mm×高さ30mm |
防水規格 | IPX5 |
Bluetooth規格 | 5.0 |
Bluetoothプロファイル | A2DP、AVRCP、HFP |
対応コーデック | AAC/SBC/aptX |
QI(無線充電規格) | 非対応 |
ソフトウェア | soundcore |
保証 | 18カ月保証 |
価格(2020年2月10日現在Amazon出品価格) | 9,990円 |
Liberty 2を開封&付属品を見ていく
外箱
▼外箱はこんな感じです。
▼マグネットでくっついていて、パカッと開きます。外箱って保証を受ける時に必要になる場合があるので保管しておくことが多いと思うのですが、僕はこういう風な質感が良くてデザイン性に優れている外箱は保管してても苦になりません。
▼薄紙を取り除くと本体がチラリ
Liberty 2と付属品をみていく
内容物を確認
- USB-C & USB-A ケーブル
- イヤーチップ(XS / S / M / M+ / L / L+ / XL)&イヤーウィング(S / M / L)
- Liberty 2
- 充電ケース
- クイックスターとガイド、安全マニュアル、保証書、カスタマーサポート(写真を撮るのを忘れました)
Liberty 2を詳しく見ていく
充電ケース
▼充電ケースはこんな感じです。大きさは仕様にも記載ありますが、奥行55mm×幅80mm×高さ30mmです。僕は上着やジーンズのポケットに入れても違和感ないギリギリのサイズだと思ってます。
▼ケースのフタはスライドして開きます。完全に脱着は出来ないです。外出時に取り出す際に滑落しないので良い仕様です。ケース前面の3つの丸は充電ケースのバッテリー残量を示すインジケーターとなっています。
▼充電ケースの内部には充電端子が配置されています。マグネットによって中に適当にLiberty 2を入れても吸い付いて充電開始してくれます。めっちゃいい。
▼充電ケース後部にはUSB-Cの端子とペアリングボタンがあります。
▼物理ボタンは左右のイヤホンに表面に一つずつです。とても耳にフィットする形をしています。
▼裏面には充電端子があり、先端にはマイクが配置されています。
専用アプリ「soundcore」
▼スマホアプリでiPhoneとAndroid各アプリストアからダウンロード可能です。左右のイヤホンを接続状態にしていると設定可能になります。
▼イコライザー設定画面です。HearIDは自身の耳に合わせた音域に自動でイコライザーを設定してくれます。もちろんデフォルトを含めた22個のプリセットも選択できます。また、カスタムで自由に設定することも可能です。非常に自由度が高く好みの音を探して設定することでイヤホンをカスタマイズできます。
▼コントローラーの項目です。物理ボタンに機能を割り振れます。右側は各ボタンに設定できる項目です。
実際に1カ月使ってみて思ったこと
装着感良い
イヤチップとイヤーウィングの付属量がえげつないです。イヤチップが7サイズ。イヤーウィングが3サイズ初期で付属してます。これで合わないって事無いんじゃないと思います。
装着方法自体は本体を立てて(イヤウィングが上になるよう)耳に垂直に差し込んで、下側を顔側になるように捻ると固定されるのですが、かなり装着感良くて気に入ってます。
装着方法が影響しているのか、遮音性かなり高いので集中したいときとかに便利です。反対に、遮音性が高すぎるので安全面を考慮して移動時は片耳にするか装着しないほうが良いです。自転車乗るときとか結構危ないので注意しましょう。
音質けっこう良い
音質は高音・中音・低温バランスよく鳴らしてる印象です。音場は狭めですが、解像感は良好です。少なくとも何の楽器が鳴ってるのかはハッキリ区別できます。
とはいえ、イヤホン・ヘッドホンの音質はドライバの大きさで決まるのであくまで「完全ワイヤレスイヤホンという付加価値を含めた1万円前後のイヤホンとして」は、という感じではありますが、普通にYoutubeやラジオを視聴したり、音楽を聴いたりするのには全く問題ないです。
取り回しが非常に良い
基本的な仕様として、充電ケースのフタを開けた時点でペアリング済みの機器が付近にあれば自動で接続します。その時接続されるのは親機である右側のイヤホンで、その状態から右側のイヤホンだけを充電ケースから取り出してフタを閉じるとシームレスに右側のイヤホンだけで使用できます。ただし、左側のイヤホンは右側のイヤホンの子機という設定らしく、充電ケースにしまっている状態から左側のイヤホンだけを取り出してフタを閉じると一時的に接続が切断されてから2~3秒で左側のイヤホン単体での接続に切り替わります。これらをモノラルモードというらしいです。
僕は移動中、片耳だけで使いたい事が多いんです。お店のレジとか、移動中とか。で、作業に集中したいときとか両耳に戻したりするんですね。
そういう時に、片方だけで使っている状態から追加でもう片方を取り出して装着するといった動作を何の操作も必要なくシームレスで出来てしまうんです。その逆で、両方使用している状態から片方を充電ケースに戻すときも同様でスムーズに移行可能です。当然、充電ケースにに戻した片方は自動で電源を落として接続を解除して充電を開始してくれます。
生活の中で、音楽を聴くなどの「優先順位が低いが行うことで生活が少し豊かになること」に手間を取りたくない僕みたいな人間にとって、これらの動作をシームレスに行えるっていうのは結構感動しました。すごい。
充電ケースが持ち運びやすい
完全ワイヤレスイヤホンを扱う上で忘れてはならないのが、「充電ケースも同時に持ち運ばなければならない」という点です。意外と忘れがちですが、完全ワイヤレスイヤホンはその使い勝手を支えているのは充電ケースの存在です。充電ケースは本体を充電するという目的以外にも、接続や電源の管理を担っているので必ず一緒に持ち運ぶ必要があります。
充電ケースと本体込みで重量約63gなので重くないし、充電ケースは薄くて上着のポケットにいれていても違和感がないギリギリのサイズです。持ち運びにストレスが無いのはとても好印象です。
バッテリーの持ちが凄い
イヤホン本体が最大8時間、付属の充電ケースを合わせて使うと32時間の音楽再生が可能です。
前時代のワイヤレスイヤホンについてのマイナスイメージを持ってる人からしたら「は?」って思いますよね。今のワイヤレスはこれが普通らしいです。
僕はそんなにハードに使う方じゃないので、正直オーバースペックです。でも、そのオーバースペックには意味があって、常にバッテリーの事を意識の外に置いて作業に打ち込んだり音楽を楽しんだり出来るんです。仮に旅行に行ったとしても充電ケースに入れてちゃんと充電しておけば余裕で数日持ちますしね。
ちなみに10分の充電で2時間使えるらしいです。
マイク
ハンズフリーで通話可能です。周囲の音を消して自分の声だけを通話相手に伝える、cVc8.0ノイズキャンセリング機能が搭載されています。
また、SiriやGoogleアシスタント等の音声アシストを使用可能なので、スマホを手に持たずに操作することも可能です。
※ノイズキャンセリング機能はマイク使用時のみ機能するものです。
物理ボタンはやっぱりいい
買った時期が寒い時期だったというのもありますが、手袋をつけた状態でスマホを取り出さずに曲を送ったり音量を調節したりできるのは大切です。
ボタンは左右に1個ずつ配置されていて、ソフトウェアでボタン一つに「ダブルタップ」と「1秒間長押し」で2種類の操作が設定できます。
ただ、ボタンの数は左右どちらかにあと1個くらい欲しかった。マイクの項目で音声アシスタントが使えるよって言いましたが、イヤホン側に音量調節と曲送りを割り振ってると、割り振る余裕がなくて実質ないのと一緒になってます。
使うんだったらスマホの物理ボタンで対応可能な音量調節と入れ替えて使うことになるかと思います。でも、音量調節って割と使用頻度高い操作なんでイヤホン側で完結したい気持ちが~~~~!!ってなって結局音声アシスタントを使わない選択肢を取ることになってモヤモヤしてます。
防水規格IPX5対応
IPX5とは「防塵対応なし・水流に3分耐えます」程度の防水です。トレーニング中の汗等を防いでくれます。濡れないことを意識しないでいいのは楽です。
気になったこと
ホワイトノイズ
ホワイトノイズとは「サーーー」という音の事です。Amazonレビューとかで散々言われているので、購入を検討している人は知っているのかもしれませんが、これは確実にします。殆どの人が報告しているのでこれはもう仕様なのかなと思います。これさえなければこの価格帯では完璧なイヤホンだと言い切れるんですけどね~。
ただ、僕は音楽を楽しむために使ってないので、ホワイトノイズはあまり気になりません。少し気になる。おそらく心持ちの問題なのかなと思います。
あくまで無音状態、このイヤホンだと音楽再生や動画再生の準備時間になるので、再生中の音楽や動画の音声にかぶって音が聞こえ続けているというわけではないです。
無線充電に対応していない
これは結構残念に思いました。僕にとってイヤホンというデバイスは前述した通り生活維持の中で維持する優先順位の低いデバイスなので出来るだけ手間をかけたくないんですよね、正直言って一週間に一回使ってないタイミングで充電ケースに充電コードを挿すという行為自体がメンドクサイんです。(ダメ人間)
どうやらLiberty 2 Proでは無線充電規格のQIに対応しているらしいので、無線充電に対応しているほうがいい人はお値段は少し張りますが音質も優れているそちらを選ぶのもありかとおもいます。
まとめ
音質、装着感、取り回し、バッテリー持ち、IPX5、物理ボタンである。等、総合的に見てかなりコスパの良い完全ワイヤレスイヤホンだと思いました。なんせ手間のかからないのが良いです。また、ホワイトノイズや無線充電非対応が少し残念ですが、それを含めても非常に高水準かつ低価格な製品だと思います。ミドルスペックの完全ワイヤレスイヤホンを求めている人にとって有力な選択肢になりますので是非ご検討ください。
▼今回レビューしたLiberty 2はこちらから購入できます。
▼上位機種のLiberty 2 Proです。
▼下位機種のLiberty Neoです。